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16章 「聖女」を巡る、人類と魔王の共闘
506話 女神からのクエスト
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「……なるほど」
こくり、こくり。
何かを理解したらしい女神が、うなずく。
【!?】
【まって】
【おねがい】
【もうやだのぉぉぉぉ!! ユズワールドはやなのぉぉぉ!!】
【あはは! ちょうちょ! ちょうちょ!】
【おお、もう……】
【なぁんでぇ……?】
【女神ちゃんとかいう上位存在が何かに納得しているんだよ】
【こわいね】
【こわいね】
【脳が……縮み上がる……】
【小脳のサイズまで圧縮したら何か起きそう】
【ビッグバン……そうか、これが……】
【草】
【現実逃避……あっ……女神ちゃんが】
何かを理解したらしい女神が――ばさり。
「!?」
「女神!?」
「あらあら、どうしたのぉ?」
「女神が、力を……!?」
羽を広げ、漆黒の髪が魔力の風に乗って大広間へと広げ。
そして……語りかける。
柚乃と魔王――いや、柚乃と「先生」の目だけを見て、見上げて。
「ゆうしゃのにくたい、さいせいすれば」
「ゆず、おやとおうち、かえれる」
「なら」
――ぶんっ。
彼女の上に――文字が、浮かぶ。
【!?】
【!?】
【ふぁっ!?】
【空が!?】
その文字は――世界中の空という空へ、同時に転写される。
そして――
【!?!?】
【あの……】
【俺のスマホに……】
【私のパソコンに……】
【リストバンドに……】
――あらゆる通信機器の液晶へ、転写される。
【Quest:「ユズ」をたすける】
【Reward:「ユズパパ」のさいせい】
「――あと、みてるみんな」
女神は――配信カメラへ、視線を投げる。
「さばとでつがいをみつけられなかったひとへ、つがいをごしょうかい」
「きぼうしゃは、いろんなせかいのいろんなしゅぞくと、せってぃんぐ」
「あと、ぎじゅつてきにはまだだけど、ませきのつかいかたも、おしえる」
「いろんなだんじょん、ごしょうたい」
「だから」
――――――ぴこん。
「全世界」へ――全ての町、全ての集落、この配信が届いている、全ての世界――その人々の目の前へ――女神からの緊急クエストが提示された。
【世界救済RTA】
【報酬:】
【世界の平和】
【+色々】
【feat. 女神&聖女】
【奮って、ご参加ください】
【なお、女神と聖女は現地合流です】
【おやつ代は物価高騰を踏まえて800円です】
【ばななときゅうりはおやつに入りません】
【えっ】
【おやつ代!?】
【草】
【なぁにこれぇ……】
【いろいろとおかしいけど、本当になぁにこれぇ……】
【あの……これ……】
【もしかして:あのロリ女神の……】
◇
かぽっ、かぽっ。
「「きゅひひ――ん!」」
「お」
僕は、どこかにたどり着いた。
……どこ?
なんだかやたらと広いだけの空間だ。
無機質な直線の床……ん?
壁までまるで人工的な……あ、天井も。
「建物? いや、ちょっと大きすぎる……神殿とかかなぁ……」
かぽっ、かぽっ。
おまんじゅう――に乗った僕――を先頭に、他のユニコーンさんたちが歩くヒヅメの音が、硬い石の空間で反響する。
「「きゅひひひぃ!」」
「どうどう……戦ってからだからね、紹介するの。とはいえ」
天井は――たぶん、最低でも50メートル。
かなり大きなビルよりも高い天井を、石で真っ直ぐな中に等間隔で立っている柱が支えている。
「世界史の教科書で見たなぁ……なんとか式とか言うんだよね。まぁこれはでっかすぎるから絶対違うけど」
かぽっ、かぽっ。
「……きゅいぃぃぃ……っ」
「ん、なにかが来るね」
――ずしん、ずしん。
巨大な何かの、足音。
「……僕たちがちっちゃくなっちゃってる……わけじゃないとしたら」
おまんじゅうに軽く魔力を流し、他の子たちへも警戒の合図。
でも、相手を見てから攻撃――それは絶対だ。
「………………………………」
ずしん、ずしん。
ずしん――
「……こども」
「にんげん」
「にんげんのこども? それに、ユニコーン」
「むれのユニコーン……なにか、あったのか」
「……ほぇぇぇぇぇー……!」
天井の3分の1くらいから、天井すれすれまで。
いろんな大きさの、けども明らかにおめめの数の違う「巨人」たちが、歩いてきている。
「かわいい」
「かわいい」
「どのしゅぞくでも、ようたいはうき」
「あめちゃんいるか?」
「こども、どうした」
「まいごか」
「まいご、めがみさまにおしえる」
「ユニコーンをしたがえる、おんなのこども……?」
「だめ、まおうさまのちから、よわくなってあたまうごかない」
どうやら僕たちが歩いてきたのは「廊下」だったみたいで、その先からもぞろぞろと巨人さんたちが顔をのぞかせる――すっごく上から。
けども、襲ってくる気配はない。
僕を見て、ユニコーンさんたちを見て、どうしようかってなってる。
「あのー」
「……どうしたの」
――ずしん。
1人、小さな――巨人さんたちの中ではってことで、それでも5メートルはあるはず――女の子が集団から出てきて、僕から何十メートルか離れたところで膝をついてくれる。
垢だらけだし、男みたいに腰みのだけじゃなくって、ちゃんと胸元まで――でも、やっぱり教科書に載ってたような、原始時代の女の子の人の服装をしている。
「えっと、あなたたちは?」
「わたしたちは、………………」
あ、そういや、言葉が通じるかどうかも分からないんだ。
え、いやいや、今彼らが言ってた内容が――なにしろ体がでっかいもんだから声もでっかくて、しかも石畳に反響して丸聞こえだったから――分かったんだ、言葉は同じはず。
「あの――」
「きいても、いい?」
「あ、はい」
おおきな女の子が――すごくすごくおおきな女の子が、僕にも分からない何かの期待を込めながら尋ねてくる。
「あなた、あたらしい、まおうさま?」
「………………………………」
「……へ?」
こくり、こくり。
何かを理解したらしい女神が、うなずく。
【!?】
【まって】
【おねがい】
【もうやだのぉぉぉぉ!! ユズワールドはやなのぉぉぉ!!】
【あはは! ちょうちょ! ちょうちょ!】
【おお、もう……】
【なぁんでぇ……?】
【女神ちゃんとかいう上位存在が何かに納得しているんだよ】
【こわいね】
【こわいね】
【脳が……縮み上がる……】
【小脳のサイズまで圧縮したら何か起きそう】
【ビッグバン……そうか、これが……】
【草】
【現実逃避……あっ……女神ちゃんが】
何かを理解したらしい女神が――ばさり。
「!?」
「女神!?」
「あらあら、どうしたのぉ?」
「女神が、力を……!?」
羽を広げ、漆黒の髪が魔力の風に乗って大広間へと広げ。
そして……語りかける。
柚乃と魔王――いや、柚乃と「先生」の目だけを見て、見上げて。
「ゆうしゃのにくたい、さいせいすれば」
「ゆず、おやとおうち、かえれる」
「なら」
――ぶんっ。
彼女の上に――文字が、浮かぶ。
【!?】
【!?】
【ふぁっ!?】
【空が!?】
その文字は――世界中の空という空へ、同時に転写される。
そして――
【!?!?】
【あの……】
【俺のスマホに……】
【私のパソコンに……】
【リストバンドに……】
――あらゆる通信機器の液晶へ、転写される。
【Quest:「ユズ」をたすける】
【Reward:「ユズパパ」のさいせい】
「――あと、みてるみんな」
女神は――配信カメラへ、視線を投げる。
「さばとでつがいをみつけられなかったひとへ、つがいをごしょうかい」
「きぼうしゃは、いろんなせかいのいろんなしゅぞくと、せってぃんぐ」
「あと、ぎじゅつてきにはまだだけど、ませきのつかいかたも、おしえる」
「いろんなだんじょん、ごしょうたい」
「だから」
――――――ぴこん。
「全世界」へ――全ての町、全ての集落、この配信が届いている、全ての世界――その人々の目の前へ――女神からの緊急クエストが提示された。
【世界救済RTA】
【報酬:】
【世界の平和】
【+色々】
【feat. 女神&聖女】
【奮って、ご参加ください】
【なお、女神と聖女は現地合流です】
【おやつ代は物価高騰を踏まえて800円です】
【ばななときゅうりはおやつに入りません】
【えっ】
【おやつ代!?】
【草】
【なぁにこれぇ……】
【いろいろとおかしいけど、本当になぁにこれぇ……】
【あの……これ……】
【もしかして:あのロリ女神の……】
◇
かぽっ、かぽっ。
「「きゅひひ――ん!」」
「お」
僕は、どこかにたどり着いた。
……どこ?
なんだかやたらと広いだけの空間だ。
無機質な直線の床……ん?
壁までまるで人工的な……あ、天井も。
「建物? いや、ちょっと大きすぎる……神殿とかかなぁ……」
かぽっ、かぽっ。
おまんじゅう――に乗った僕――を先頭に、他のユニコーンさんたちが歩くヒヅメの音が、硬い石の空間で反響する。
「「きゅひひひぃ!」」
「どうどう……戦ってからだからね、紹介するの。とはいえ」
天井は――たぶん、最低でも50メートル。
かなり大きなビルよりも高い天井を、石で真っ直ぐな中に等間隔で立っている柱が支えている。
「世界史の教科書で見たなぁ……なんとか式とか言うんだよね。まぁこれはでっかすぎるから絶対違うけど」
かぽっ、かぽっ。
「……きゅいぃぃぃ……っ」
「ん、なにかが来るね」
――ずしん、ずしん。
巨大な何かの、足音。
「……僕たちがちっちゃくなっちゃってる……わけじゃないとしたら」
おまんじゅうに軽く魔力を流し、他の子たちへも警戒の合図。
でも、相手を見てから攻撃――それは絶対だ。
「………………………………」
ずしん、ずしん。
ずしん――
「……こども」
「にんげん」
「にんげんのこども? それに、ユニコーン」
「むれのユニコーン……なにか、あったのか」
「……ほぇぇぇぇぇー……!」
天井の3分の1くらいから、天井すれすれまで。
いろんな大きさの、けども明らかにおめめの数の違う「巨人」たちが、歩いてきている。
「かわいい」
「かわいい」
「どのしゅぞくでも、ようたいはうき」
「あめちゃんいるか?」
「こども、どうした」
「まいごか」
「まいご、めがみさまにおしえる」
「ユニコーンをしたがえる、おんなのこども……?」
「だめ、まおうさまのちから、よわくなってあたまうごかない」
どうやら僕たちが歩いてきたのは「廊下」だったみたいで、その先からもぞろぞろと巨人さんたちが顔をのぞかせる――すっごく上から。
けども、襲ってくる気配はない。
僕を見て、ユニコーンさんたちを見て、どうしようかってなってる。
「あのー」
「……どうしたの」
――ずしん。
1人、小さな――巨人さんたちの中ではってことで、それでも5メートルはあるはず――女の子が集団から出てきて、僕から何十メートルか離れたところで膝をついてくれる。
垢だらけだし、男みたいに腰みのだけじゃなくって、ちゃんと胸元まで――でも、やっぱり教科書に載ってたような、原始時代の女の子の人の服装をしている。
「えっと、あなたたちは?」
「わたしたちは、………………」
あ、そういや、言葉が通じるかどうかも分からないんだ。
え、いやいや、今彼らが言ってた内容が――なにしろ体がでっかいもんだから声もでっかくて、しかも石畳に反響して丸聞こえだったから――分かったんだ、言葉は同じはず。
「あの――」
「きいても、いい?」
「あ、はい」
おおきな女の子が――すごくすごくおおきな女の子が、僕にも分からない何かの期待を込めながら尋ねてくる。
「あなた、あたらしい、まおうさま?」
「………………………………」
「……へ?」
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