153 / 533
5章 戦いの前の休息
153話 彼らの実況直後
しおりを挟む
「いやぁ、あの子は凄いね。 昔から居る、いわゆる『持っている』人間だね」
「い、いえっ、それよりも……羽が……!!」
「半透明の、蝶の羽。 再生と復活の象徴として、昔から愛されてきたシンボルじゃないか」
「いえ、ですから、それが、人に……っ!」
日向家の、映画鑑賞用の暗室。
そこで2人して見ていた、ひなたの母と祖母。
彼女たちは――アルコールも入っていたが、それでも顔を赤くしていた。
「ひなたがあの歳で優秀な種を……と期待したけどね……まさかこんな展開になるとは。 いやいや、歳は取るもんだ」
「……そもそもお母様、ひなたさんが……その……種だなんて。 そもそもひなたさんには、婚約の候補の方が」
上機嫌でワインを召使いに注がせる祖母を、自身も……先ほどの展開に酔いで体を火照らせながらも、おずおずと尋ねる母親。
「あたしが、許可した。 あんな、家柄だけのボンボンよりもずっと良いだろうってね。 というより、もう親戚連中も、さ?」
と、手元のタブレットに目線を落とす。
そこには……ぴこぴこぴこぴこと、やけに漢字が多いか、ひらがなだらけの文章がすらすらと流れていく。
「了解しているよ。 今、飛ぶ鳥を落とす勢いの期待株な『ユズちゃん』と、ひなたがくっつくのをね。 何、家の血筋の方はなんとでもなるからね」
「……先日までは、相当な反対があったはずでは」
「年寄りというのは単純でね。 若いのが懸命に努力している様と、活躍する様。 それを見たら、応援したくなっちまうのさ。 ――あの子たちは、あのにっくき魔王軍の幹部を討伐した実績もできたんだ、もう反対する材料はないんだよ。 だって、英雄だろう? あの子は」
実は、反対しながらも全員がひなたの配信を――つまりは『ユズちゃん』をも追っていた日向家の面々。
ある者はひなたの真摯さに、ある者はひなたと柚希のピュアすぎて胸を打つ関係に。
――ある者は柚希の「男子なのに最も女子らしい」言動に、養子に迎えたいとまで本気で考え、またある者はガチ恋をし。
そんな面々に対し――「で、あの子がうちのひなたとくっつくのに反対するのは居るのかね?」という祖母のひと声に、全員が積極的に否を唱えた。
だからこそ、先ほどまでの。
柚希にひなたを始めとして女子3人が群がる様子に「初孫か」「ひなたちゃんはもう来てるのかねぇ」「この調子なら、遅くとも数年後には期待できるのう」「昔みたいに初々しい初夜を鑑賞できるのかねぇ」と、歓喜を上げていて。
――そうして柚希に羽が生えたのを見て、やはり腰を抜かし、半分は緊急搬送されている最中だという。
「情けないねぇ」
「……お母様、先日の入院のことを」
「さて、年寄りだから忘れやすくて敵わないからねぇ」
そんな、ヘタをすれば物理的に「尊死」しかねなかった年寄り連中のことを喜ぶ祖母。
もちろん自分のことは棚に上げている。
当然だ、愉悦とはそういうものだからだ。
自分が知っている秘密で、ずいぶん経ってから別の人間が驚き腰を抜かす様を見ることほど楽しいものはないのだ。
「しかし、柚希くんが男を見せなかったのは残念だけど……まぁいい、ひなたが成長すれば、その魅力でいずれは堕ちること確実。 最悪、こっそりと種さえもらえば、後はどうとでもする」
「お、お母様っ!」
「なに、あの子を目にかけると決めてからいろいろと手は売っておいた。 あとは既成事実だけだね。 ああ、もちろん柚希くんの反対がなければだから、安心おし」
心底嬉しそうに陰謀を企てる祖母。
そんな彼女を見る母親は――けれども先ほどの「ショタっ子な男の娘に少女たちが群がるシチュ」で楽しみすぎたため、体に力が入らずにおとなしかった。
「……おやおや、彼のご学友たちも楽しそうだ」
タブレットの画面を切り替えると、打って変わって今度は今どきの短文が飛び交うグループチャット――「ユズちゃん親衛隊」と書かれた。
「ダンジョン協会が出しゃばってきて警護の必要がなくなり、しょげかえっていた彼らも……今日のこれで元気になったねぇ」
「……そうでしょうね……だって、彼の正体を知っていてこの配信を見たなら……」
◇
「朗報、ユズちゃん、生える」
「柚希には生えてるだろ! いい加減にしろ!」
「でも、上にも下にも背中にも生えてるんだぞ?」
「最高だな」
「星野が、ついにやりやがった!」
「マジで羽ばたいてて草」
柚希の所属するクラス、その8割が集まっている1室。
「ユズちゃんのお泊まり配信? 実況せねば」と、当然のごとくに泊まりがけでの配信を決意した高校生たち。
彼らは――狂喜乱舞していた。
「ついに理央ちゃんがやるって思ったのに……」
「もうちょっとだったのにねー」
「柚希くんに生えるのが、あと30分遅ければ……」
「くっついてた?」
「あの雰囲気だと、流れで4人全員で初めてを……!」
「きゃー!!」
「どこまで配信されてたかなぁ」
「音声だけにすれば、けっこう行けるんじゃない?」
女子たちは黄色い声を上げ。
「星野が……」
「ああ……」
「胸……あったよな……」
「ああ……」
「いいよな……」
「ああ……」
男子たちは、静かに喜んでおり。
「で、さすがに諦めるだろう田中、ひとことどうぞ」
「諦めるも何も、俺はなんとも思っちゃいねぇ!!」
「またまたー」
「大丈夫大丈夫、今の時代は多様性、LGBTQはむしろ応援されるの! ほら、私の星野きゅん×田中くんも新刊が」
「描くんじゃねぇ!! ……無駄に高い画力で描きやがって!!」
「まぁ星野も、好きになるなら女子って言ってたしな。 あの様子だと、やっぱり女子のこと女性として認識してはいなさそうだが……ま、どんまい」
「あのかわいさなら、男でも好きになる。 分かる、分かるぞ」
「だから止めろ!! あと、ネットのノリを現実に持ち込むなっつってんだろ!!!」
――1人、からかわれ続けて大声を張り上げる、哀れな男子が居た。
「い、いえっ、それよりも……羽が……!!」
「半透明の、蝶の羽。 再生と復活の象徴として、昔から愛されてきたシンボルじゃないか」
「いえ、ですから、それが、人に……っ!」
日向家の、映画鑑賞用の暗室。
そこで2人して見ていた、ひなたの母と祖母。
彼女たちは――アルコールも入っていたが、それでも顔を赤くしていた。
「ひなたがあの歳で優秀な種を……と期待したけどね……まさかこんな展開になるとは。 いやいや、歳は取るもんだ」
「……そもそもお母様、ひなたさんが……その……種だなんて。 そもそもひなたさんには、婚約の候補の方が」
上機嫌でワインを召使いに注がせる祖母を、自身も……先ほどの展開に酔いで体を火照らせながらも、おずおずと尋ねる母親。
「あたしが、許可した。 あんな、家柄だけのボンボンよりもずっと良いだろうってね。 というより、もう親戚連中も、さ?」
と、手元のタブレットに目線を落とす。
そこには……ぴこぴこぴこぴこと、やけに漢字が多いか、ひらがなだらけの文章がすらすらと流れていく。
「了解しているよ。 今、飛ぶ鳥を落とす勢いの期待株な『ユズちゃん』と、ひなたがくっつくのをね。 何、家の血筋の方はなんとでもなるからね」
「……先日までは、相当な反対があったはずでは」
「年寄りというのは単純でね。 若いのが懸命に努力している様と、活躍する様。 それを見たら、応援したくなっちまうのさ。 ――あの子たちは、あのにっくき魔王軍の幹部を討伐した実績もできたんだ、もう反対する材料はないんだよ。 だって、英雄だろう? あの子は」
実は、反対しながらも全員がひなたの配信を――つまりは『ユズちゃん』をも追っていた日向家の面々。
ある者はひなたの真摯さに、ある者はひなたと柚希のピュアすぎて胸を打つ関係に。
――ある者は柚希の「男子なのに最も女子らしい」言動に、養子に迎えたいとまで本気で考え、またある者はガチ恋をし。
そんな面々に対し――「で、あの子がうちのひなたとくっつくのに反対するのは居るのかね?」という祖母のひと声に、全員が積極的に否を唱えた。
だからこそ、先ほどまでの。
柚希にひなたを始めとして女子3人が群がる様子に「初孫か」「ひなたちゃんはもう来てるのかねぇ」「この調子なら、遅くとも数年後には期待できるのう」「昔みたいに初々しい初夜を鑑賞できるのかねぇ」と、歓喜を上げていて。
――そうして柚希に羽が生えたのを見て、やはり腰を抜かし、半分は緊急搬送されている最中だという。
「情けないねぇ」
「……お母様、先日の入院のことを」
「さて、年寄りだから忘れやすくて敵わないからねぇ」
そんな、ヘタをすれば物理的に「尊死」しかねなかった年寄り連中のことを喜ぶ祖母。
もちろん自分のことは棚に上げている。
当然だ、愉悦とはそういうものだからだ。
自分が知っている秘密で、ずいぶん経ってから別の人間が驚き腰を抜かす様を見ることほど楽しいものはないのだ。
「しかし、柚希くんが男を見せなかったのは残念だけど……まぁいい、ひなたが成長すれば、その魅力でいずれは堕ちること確実。 最悪、こっそりと種さえもらえば、後はどうとでもする」
「お、お母様っ!」
「なに、あの子を目にかけると決めてからいろいろと手は売っておいた。 あとは既成事実だけだね。 ああ、もちろん柚希くんの反対がなければだから、安心おし」
心底嬉しそうに陰謀を企てる祖母。
そんな彼女を見る母親は――けれども先ほどの「ショタっ子な男の娘に少女たちが群がるシチュ」で楽しみすぎたため、体に力が入らずにおとなしかった。
「……おやおや、彼のご学友たちも楽しそうだ」
タブレットの画面を切り替えると、打って変わって今度は今どきの短文が飛び交うグループチャット――「ユズちゃん親衛隊」と書かれた。
「ダンジョン協会が出しゃばってきて警護の必要がなくなり、しょげかえっていた彼らも……今日のこれで元気になったねぇ」
「……そうでしょうね……だって、彼の正体を知っていてこの配信を見たなら……」
◇
「朗報、ユズちゃん、生える」
「柚希には生えてるだろ! いい加減にしろ!」
「でも、上にも下にも背中にも生えてるんだぞ?」
「最高だな」
「星野が、ついにやりやがった!」
「マジで羽ばたいてて草」
柚希の所属するクラス、その8割が集まっている1室。
「ユズちゃんのお泊まり配信? 実況せねば」と、当然のごとくに泊まりがけでの配信を決意した高校生たち。
彼らは――狂喜乱舞していた。
「ついに理央ちゃんがやるって思ったのに……」
「もうちょっとだったのにねー」
「柚希くんに生えるのが、あと30分遅ければ……」
「くっついてた?」
「あの雰囲気だと、流れで4人全員で初めてを……!」
「きゃー!!」
「どこまで配信されてたかなぁ」
「音声だけにすれば、けっこう行けるんじゃない?」
女子たちは黄色い声を上げ。
「星野が……」
「ああ……」
「胸……あったよな……」
「ああ……」
「いいよな……」
「ああ……」
男子たちは、静かに喜んでおり。
「で、さすがに諦めるだろう田中、ひとことどうぞ」
「諦めるも何も、俺はなんとも思っちゃいねぇ!!」
「またまたー」
「大丈夫大丈夫、今の時代は多様性、LGBTQはむしろ応援されるの! ほら、私の星野きゅん×田中くんも新刊が」
「描くんじゃねぇ!! ……無駄に高い画力で描きやがって!!」
「まぁ星野も、好きになるなら女子って言ってたしな。 あの様子だと、やっぱり女子のこと女性として認識してはいなさそうだが……ま、どんまい」
「あのかわいさなら、男でも好きになる。 分かる、分かるぞ」
「だから止めろ!! あと、ネットのノリを現実に持ち込むなっつってんだろ!!!」
――1人、からかわれ続けて大声を張り上げる、哀れな男子が居た。
117
あなたにおすすめの小説
動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョンを探索する 配信中にレッドドラゴンを手懐けたら大バズりしました!
海夏世もみじ
ファンタジー
旧題:動物に好かれまくる体質の少年、ダンジョン配信中にレッドドラゴン手懐けたら大バズりしました
動物に好かれまくる体質を持つ主人公、藍堂咲太《あいどう・さくた》は、友人にダンジョンカメラというものをもらった。
そのカメラで暇つぶしにダンジョン配信をしようということでダンジョンに向かったのだが、イレギュラーのレッドドラゴンが現れてしまう。
しかし主人公に攻撃は一切せず、喉を鳴らして好意的な様子。その様子が全て配信されており、拡散され、大バズりしてしまった!
戦闘力ミジンコ主人公が魔物や幻獣を手懐けながらダンジョンを進む配信のスタート!
現実世界にダンジョンが出現したのでフライングして最強に!
おとうふ
ファンタジー
2026年、突如として世界中にダンジョンが出現した。
ダンジョン内は無尽蔵にモンスターが湧き出し、それを倒すことでレベルが上がり、ステータスが上昇するという不思議空間だった。
過去の些細な事件のトラウマを克服できないまま、不登校の引きこもりになっていた中学2年生の橘冬夜は、好奇心から自宅近くに出現したダンジョンに真っ先に足を踏み入れた。
ダンジョンとは何なのか。なぜ出現したのか。その先に何があるのか。
世界が大混乱に陥る中、何もわからないままに、冬夜はこっそりとダンジョン探索にのめり込んでいく。
やがて来る厄災の日、そんな冬夜の好奇心が多くの人の命を救うことになるのだが、それはまだ誰も知らぬことだった。
至らぬところも多いと思いますが、よろしくお願いします!
無能扱いされ会社を辞めさせられ、モフモフがさみしさで命の危機に陥るが懸命なナデナデ配信によりバズる~色々あって心と音速の壁を突破するまで~
ぐうのすけ
ファンタジー
大岩翔(オオイワ カケル・20才)は部長の悪知恵により会社を辞めて家に帰った。
玄関を開けるとモフモフ用座布団の上にペットが座って待っているのだが様子がおかしい。
「きゅう、痩せたか?それに元気もない」
ペットをさみしくさせていたと反省したカケルはペットを頭に乗せて大穴(ダンジョン)へと走った。
だが、大穴に向かう途中で小麦粉の大袋を担いだJKとぶつかりそうになる。
「パンを咥えて遅刻遅刻~ではなく原材料を担ぐJKだと!」
この奇妙な出会いによりカケルはヒロイン達と心を通わせ、心に抱えた闇を超え、心と音速の壁を突破する。
ブラック国家を制裁する方法は、性癖全開のハーレムを作ることでした。
タカハシヨウ
ファンタジー
ヴァン・スナキアはたった一人で世界を圧倒できる強さを誇り、母国ウィルクトリアを守る使命を背負っていた。
しかし国民たちはヴァンの威を借りて他国から財産を搾取し、その金でろくに働かずに暮らしている害悪ばかり。さらにはその歪んだ体制を維持するためにヴァンの魔力を受け継ぐ後継を求め、ヴァンに一夫多妻制まで用意する始末。
ヴァンは国を叩き直すため、あえてヴァンとは子どもを作れない異種族とばかり八人と結婚した。もし後継が生まれなければウィルクトリアは世界中から報復を受けて滅亡するだろう。生き残りたければ心を入れ替えてまともな国になるしかない。
激しく抵抗する国民を圧倒的な力でギャフンと言わせながら、ヴァンは愛する妻たちと甘々イチャイチャ暮らしていく。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
田舎おじさんのダンジョン民宿へようこそ!〜元社畜の俺は、民宿と配信で全国初のダンジョン観光地化を目指します!〜
咲月ねむと
ファンタジー
東京での社畜生活に心身ともに疲れ果てた主人公・田中雄介(38歳)が、故郷の北海道、留咲萌町に帰郷。両親が遺したダンジョン付きの古民家を改装し、「ダンジョン民宿」として開業。偶然訪れた人気配信者との出会いをきっかけに、最初の客を迎え、民宿経営の第一歩を踏み出す。
笑えて、心温かくなるダンジョン物語。
※この小説はフィクションです。
実在の人物、団体などとは関係ありません。
日本を舞台に繰り広げますが、架空の地名、建造物が物語には登場します。
【もうダメだ!】貧乏大学生、絶望から一気に成り上がる〜もし、無属性でFランクの俺が異文明の魔道兵器を担いでダンジョンに潜ったら〜
KEINO
ファンタジー
貧乏大学生の探索者はダンジョンに潜り、全てを覆す。
~あらすじ~
世界に突如出現した異次元空間「ダンジョン」。
そこから産出される魔石は人類に無限のエネルギーをもたらし、アーティファクトは魔法の力を授けた。
しかし、その恩恵は平等ではなかった。
富と力はダンジョン利権を牛耳る企業と、「属性適性」という特別な才能を持つ「選ばれし者」たちに独占され、世界は新たな格差社会へと変貌していた。
そんな歪んだ現代日本で、及川翔は「無属性」という最底辺の烙印を押された青年だった。
彼には魔法の才能も、富も、未来への希望もない。
あるのは、両親を失った二年前のダンジョン氾濫で、原因不明の昏睡状態に陥った最愛の妹、美咲を救うという、ただ一つの願いだけだった。
妹を治すため、彼は最先端の「魔力生体学」を学ぶが、学費と治療費という冷酷な現実が彼の行く手を阻む。
希望と絶望の狭間で、翔に残された道はただ一つ――危険なダンジョンに潜り、泥臭く魔石を稼ぐこと。
英雄とも呼べるようなSランク探索者が脚光を浴びる華やかな世界とは裏腹に、翔は今日も一人、薄暗いダンジョンの奥へと足を踏み入れる。
これは、神に選ばれなかった「持たざる者」が、絶望的な現実にもがきながら、たった一つの希望を掴むために抗い、やがて世界の真実と向き合う、戦いの物語。
彼の「無属性」の力が、世界を揺るがす光となることを、彼はまだ知らない。
テンプレのダンジョン物を書いてみたくなり、手を出しました。
SF味が増してくるのは結構先の予定です。
スローペースですが、しっかりと世界観を楽しんでもらえる作品になってると思います。
良かったら読んでください!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる