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14章 魔王城にご招待 聖女として
421話 【速報・天空の城、進撃開始】
しおりを挟む「――ともあれ」
柚希をもう一度撫でた彼女は、鋭い目つきで――暗くなくなった、ダンジョンの最下層を何十とぶち抜いての暗闇から、遮るもののなくなった青い空を見上げる。
「――聖女ユズ様のために、極力に殺しはしません。が……こんなにも愛おしい方へ狼藉を働いた人間へは、可能な限りの苦痛を与えようと思います」
「こちらがこの世界の拷問について書かれているようです」
「えぐいですね」
「なぜか白黒で印刷されているのは、この世界の人間でも抵抗があるほどの……?」
「『聖女』というワードでの書物ですが――『R18』……『陵辱』……『調教』……少女が、甚振られています。見るに堪えません」
「ひどい……! まさか、聖女が……!」
「……他の聖女もたくさん居たのでしょう。ですが、みんな……」
「さすがは腐った世界です」
「主様が支配階級だけでも根こそぎと考えるほど……邪悪です」
「……これらの身の毛もよだつ所業……必ずや、狼藉者に……!」
「ええ、同じことをして差し上げましょう……問題ありません。性転換など、我らにとっては朝飯前ですので」
◇
「――くしゅんっ。あ、柚希先輩が私のこと心配してる……!」
「りおちゃん……」
「お、幼なじみですから……」
「そうだと……良いですね……」
◇
【速報・天空の城現る】
【朗報・かっこいい】
【悲報・つよそう】
【速報・出海道に続き奥州全域にも避難準備命令】
【悲報・大移住で大混乱】
【朗報・なんか合衆国とか数カ国が一時受け入れ声明】
【なぁにこれぇ……】
【ユズちゃんがヤンデレヤンヤン吸血鬼っ子を堕としたからだよ】
【ちょうちょでの庇護欲かサキュバスでの愛憎かで世界の運命が決まりそう】
【草】
【ユズちゃん……どうして……】
【本当にユズちゃん自身の安全はこれっぽっちもみじんもかけらも心配される声なくって草】
【だってユズちゃんだぜ?】
【なぁ?】
【これまでことごとく敵を籠絡してきたかわいいいきものだからね】
【かわいいね】
【かわいいね】
【ていうかあの魔王っ子ちゃんがユズちゃん好き過ぎて爆発してるっぽいし】
【少なくとも百合展開ではあるな!】
【草】
【ユズちゃんのせいでまーた大事になってて草】
【そんなことよりあのお城のかっこよさについて語ろうよ】
【そうだね】
【ユズちゃんなんかどうせちょうちょしてるかサキュバスのえっちであのメイドさんとかまで……ふぅ……】
【百合教徒としては背教馬がどうしてユズ様に配信機材を返さなかったのかと咎め続けます】
【おのれ偶蹄類!】
【あの駄馬、肝心なところで】
【※一応エリーちゃんとおやびんちゃんとかがお城の周囲で敵の残党と戦ってます】
【あ、うん、応援はしてるよ】
【でもあのユニコーン、なんにも役になってないよ?】
【ただ存在してるだけっていうかお荷物っぽいよ?】
【サキュバスのお姉さんに抱っこされてて蠢いてたせいで画面がブレッブレで末裔たちがそろって酔ったけど、途中からインキュバスのお兄さんに交代されてから一切身動きしなくなってるからまだマシだよ】
【草】
【草】
【淫馬……お前……】
【ああ、あいつの弱点は男か】
【男の俺でもインキュバスのお兄さん相手なら正直ってレベルにみんなイケメンなのにね】
【ほんそれ】
【ユズちゃんの大サバトで運命の人とくっついてなかったら危なかったわ】
【草】
【大丈夫大丈夫、大サバトで女の子同士も男同士も一定数居るから】
【まぁ本人たちが幸せなら……】
【重婚法のおかげで同性婚も解禁されてるし、ダンジョンの技術で人工子宮も実験段階だし】
【11年前にごりっと減った人口戻さなきゃいけないからね、男も女も関係なく産まないとね】
【「きゅいー! きゅいー!」】
【あ、ユニコーンが鳴いてる】
【泣いてるの間違いでは?】
【男に抱きしめられてユズちゃんが恋しくなったのか】
【ちょっとかわいそうかも知れない気がしてきた】
【落ち着け、あれはユズちゃんのお胸に飛びつくための邪念だぞ】
【駄馬、爆発四散しろ インキュバスのお兄さんに迷惑かけない形で】
【草】
【まぁ普段あんなにかわいいいきものなロリっ子を堪能してたら、イケメンでも男の胸元なんて耐えられないわな】
【あんの馬刺しは……】
【マッチョ系インキュバスさんに抱っこされてるっぽいし、ユズちゃんの完全な対極の存在だから同情はする】
【小さい+かわいい+でもヒモになるとロリコンじゃなくてもえっちって感じる幼児体型+異世界まで届く素晴らしい香りだもんな!】
【草】
【淫馬、爆発四散しろ】
【この前マジで爆発四散してなかったっけ?】
【ユズちゃんにセクハラしまくってるんだからもっと爆発四散しても良くない?】
【それもそうだな ユニコーン、爆発四散しろ】
【末裔たちの意思が爆発四散に込められている】
【草】
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