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2章 メス堕ちと僕と被害者たち
27話 ルーチェさんとサークラの噂
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「ああぁあぁぁぁ……」
「……どうしたんですかルーチェさん、プラベに呼び出したりして」
「ごめんねー……自己嫌悪してたらグチりたくなって……イヤだったらそっと出てってね……」
「いえ、僕は良いんですけど……前にも言ったとおり、僕は男なので」
「レイちゃん相手なら何されても大丈夫だから気にしないでぇー……」
「……男相手にそういうの言うの、止めた方が良いですよ」
インバイト――お誘いがあったから向かってみたら、なぜかふたりっきりのワールドに出ちゃった僕。
……あと、ここ……「ネット上での擬似的なそういう行為」によく使われてる、いろいろなギミックあるでかいベッドとお風呂のあるところだよね……?
その真意は深く考えないようにするとして、ルーチェさんがなんか悶えている。
でかいベッドの上で、体が何割か沈み込んだ状態で。
フルトラッキングの機材って精度は甘いから、特に座り込んだりするとかなり崩れる。
お値段が10万単位に跳ね上がるとそのへんは綺麗になるらしいけども、そこまでの大金はさすがに無理。
とにかく彼女は座り込んですごい格好になっている。
うん、いろいろと。
「……あのねぇ、最近ねぇ」
「はいはい」
僕は女子からグチを聞かされるなんて経験はないけども、どう対処すれば良いかってのは知識として知っている。
アドバイスはNG。
個人的な感想もNG。
ただただ共感してあげるだけ。
それが、女子が求める対応だって。
……彼女持ちとか大変そうだよね……彼女の機嫌が悪くなるたびに延々意味のない会話に付き合うとか。
「女の子がね、大量に流入してるの……某配信者とかのせいでぇ……」
「僕が入ったときにもそんな話、ありましたね」
「それがねぇ、もう止まらなくなってるらしくって……だから、VRなチャットでの女性比率が上がり始めてるの……」
「……良いことじゃないです? リアル女子同士のグループとか増えますよ?」
「良くないよ!!」
ばんっ、と、マイクの向こうで机か何かを叩く音。
あ、やば、意見しちゃった。
「だって私、リアル女子だからってちやほやされてたのに!! かわいくすればみんなが優しくしてくれてたのに!!」
あー。
ルーチェさん……良い人だけど、結構なぶりっ子だからなぁ……でもそれが好きっていうのが男の本能だから、僕としては気にならないけども。
「なのに、最近ちょこちょこ集会とかに初心者の子が入ってきて! 男の子たちはみーんなその子のところに群がって!」
「……なるほど」
あ、そういえばこの前も初心者の――ボイチェン使っていないなら、マイクで話すのに慣れていない女子を悪漢から守ったっけ。
まぁすぐにヒカリと打ち解けてたから、僕とはそんなに接点なかったけどさ。
「レイくんも分かるでしょ!? 普段かわいいかわいい言ってくれた人たちが、自分のこと見向きもしなくなるつらさが!」
そうかなぁ。
………………………………。
「……分かる、かも」
「でしょ!! ぽっと出の女なんかにぃー!!」
ばふばふっとクッションか何かを叩いているんだろう音がマイクから聞こえるルーチェさん。
……なるほどなぁ。
確かに、僕のことを女の子扱いしてくる人とか、男って知っても女の子扱いしてくれる人たち、あとは「ネカマだから良い」っていう人とかが、僕に見向きもしなくなったのを想像したら――確かに、うん。
「やるせなさとか危機感とか……」
「そー! 分かるでしょ!? これが、話に聞く新入社員の女の子のせいで自分がおばさん扱いされるようになったお姉さんの気持ち!! 歳なんてそんなに離れてなくってもそう思われる気持ち!!」
「やけに具体的ですね」
「レイくんも分かるでしょ!?」
「ええ、まぁ」
「レイくんも女の子の心持ってるから分かるよねー! ほんと! 男の人って……もー!!」
ルーチェさんは、きゃぴきゃぴしているタイプの女の人だ。
アニメ声が地声なのかは不明だけども、少なくとも怒りながらぼふぼふやっている声は普段のものとそう変わらない。
……うん、まぁ。
僕を始めとしてさ、男って馬鹿だからさ、演技でもいいからかわいくしてくれてたら本当のところがどうであっても良いんだけどね。
ていうか前から思ってたけど、ルーチェさんっていくつなんだろう。
この界隈じゃリアルの詮索なんて御法度だし、だから年齢性別に関しては相手から言われない限り追及できないし。
でも女性ってことは確定してるけども、だから余計に年齢のことは尋ねられない。
「何年生ですか?」って聞いたら中高大のどれか尋ねてることになってNG。
「どんな仕事?」って聞いたら、ほぼ成人してる前提でやっぱりNG。
……お酒の話題とかあれば、「とりあえず20歳以上」ってのを明かしてくれてるのと同じになるから分かるんだけどなぁ……。
「……どうしたんですかルーチェさん、プラベに呼び出したりして」
「ごめんねー……自己嫌悪してたらグチりたくなって……イヤだったらそっと出てってね……」
「いえ、僕は良いんですけど……前にも言ったとおり、僕は男なので」
「レイちゃん相手なら何されても大丈夫だから気にしないでぇー……」
「……男相手にそういうの言うの、止めた方が良いですよ」
インバイト――お誘いがあったから向かってみたら、なぜかふたりっきりのワールドに出ちゃった僕。
……あと、ここ……「ネット上での擬似的なそういう行為」によく使われてる、いろいろなギミックあるでかいベッドとお風呂のあるところだよね……?
その真意は深く考えないようにするとして、ルーチェさんがなんか悶えている。
でかいベッドの上で、体が何割か沈み込んだ状態で。
フルトラッキングの機材って精度は甘いから、特に座り込んだりするとかなり崩れる。
お値段が10万単位に跳ね上がるとそのへんは綺麗になるらしいけども、そこまでの大金はさすがに無理。
とにかく彼女は座り込んですごい格好になっている。
うん、いろいろと。
「……あのねぇ、最近ねぇ」
「はいはい」
僕は女子からグチを聞かされるなんて経験はないけども、どう対処すれば良いかってのは知識として知っている。
アドバイスはNG。
個人的な感想もNG。
ただただ共感してあげるだけ。
それが、女子が求める対応だって。
……彼女持ちとか大変そうだよね……彼女の機嫌が悪くなるたびに延々意味のない会話に付き合うとか。
「女の子がね、大量に流入してるの……某配信者とかのせいでぇ……」
「僕が入ったときにもそんな話、ありましたね」
「それがねぇ、もう止まらなくなってるらしくって……だから、VRなチャットでの女性比率が上がり始めてるの……」
「……良いことじゃないです? リアル女子同士のグループとか増えますよ?」
「良くないよ!!」
ばんっ、と、マイクの向こうで机か何かを叩く音。
あ、やば、意見しちゃった。
「だって私、リアル女子だからってちやほやされてたのに!! かわいくすればみんなが優しくしてくれてたのに!!」
あー。
ルーチェさん……良い人だけど、結構なぶりっ子だからなぁ……でもそれが好きっていうのが男の本能だから、僕としては気にならないけども。
「なのに、最近ちょこちょこ集会とかに初心者の子が入ってきて! 男の子たちはみーんなその子のところに群がって!」
「……なるほど」
あ、そういえばこの前も初心者の――ボイチェン使っていないなら、マイクで話すのに慣れていない女子を悪漢から守ったっけ。
まぁすぐにヒカリと打ち解けてたから、僕とはそんなに接点なかったけどさ。
「レイくんも分かるでしょ!? 普段かわいいかわいい言ってくれた人たちが、自分のこと見向きもしなくなるつらさが!」
そうかなぁ。
………………………………。
「……分かる、かも」
「でしょ!! ぽっと出の女なんかにぃー!!」
ばふばふっとクッションか何かを叩いているんだろう音がマイクから聞こえるルーチェさん。
……なるほどなぁ。
確かに、僕のことを女の子扱いしてくる人とか、男って知っても女の子扱いしてくれる人たち、あとは「ネカマだから良い」っていう人とかが、僕に見向きもしなくなったのを想像したら――確かに、うん。
「やるせなさとか危機感とか……」
「そー! 分かるでしょ!? これが、話に聞く新入社員の女の子のせいで自分がおばさん扱いされるようになったお姉さんの気持ち!! 歳なんてそんなに離れてなくってもそう思われる気持ち!!」
「やけに具体的ですね」
「レイくんも分かるでしょ!?」
「ええ、まぁ」
「レイくんも女の子の心持ってるから分かるよねー! ほんと! 男の人って……もー!!」
ルーチェさんは、きゃぴきゃぴしているタイプの女の人だ。
アニメ声が地声なのかは不明だけども、少なくとも怒りながらぼふぼふやっている声は普段のものとそう変わらない。
……うん、まぁ。
僕を始めとしてさ、男って馬鹿だからさ、演技でもいいからかわいくしてくれてたら本当のところがどうであっても良いんだけどね。
ていうか前から思ってたけど、ルーチェさんっていくつなんだろう。
この界隈じゃリアルの詮索なんて御法度だし、だから年齢性別に関しては相手から言われない限り追及できないし。
でも女性ってことは確定してるけども、だから余計に年齢のことは尋ねられない。
「何年生ですか?」って聞いたら中高大のどれか尋ねてることになってNG。
「どんな仕事?」って聞いたら、ほぼ成人してる前提でやっぱりNG。
……お酒の話題とかあれば、「とりあえず20歳以上」ってのを明かしてくれてるのと同じになるから分かるんだけどなぁ……。
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