元Sランク冒険者のお爺さんの残した遺品は、物凄い宝の詰まった指輪でした。

チョコクッキー

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第3章 冒険者活動

第11話 耐性無力化の取得

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「ユウマ様…じゃねぇユウマ。今日は、どうした?珍しいじゃないか皆んなで揃って連日だなんて?」
ギルドマスターに尋ねる。

「出来れば耐性無力化のスキルを持つ魔獣が居るエリアを教えてほしい。」
ユウマが地図を平げ、ペンをクルクルと回す。

「う~ん。耐性無力化と言っても、火が効かないとか毒が効かないとか…そういう情報しかないぞ。」
恥ずかしそうにギルドマスターが答えると

「正にそれだ!!ギルドマスター!」
嬉しそうなユウマ。
しかし、
「残念だが、そこはBランクに指定されている。この間の火の塔からCランクにアップしたユウマ達でも許可できないな~!」

「クソッ!」
明らかに激昂しているユウマに驚きながら、皆んなが情報を寄せ合い何とか、神獣の森への情報が入った。シャルル王国北側、エストニアとの境界線にランク指定は無いが神獣の杖を持つユウマしか入らない場所らしい。勿論、パーティーメンバーも考慮される。

ユウマは、お礼を言い北の演習場に転移すると、早速フェンリルのルディスを呼び出す。

「主様、お早いお呼びで感謝いたします。」

「挨拶は良い…。神獣の森の代表的な耐性無効化を持つ魔獣を教えて欲しい。」

「ご期待に添える魔獣が居るか別として、ある程度お教えいたしましょう。まず、毒無効(+300)レッドキラービー、毒無効(+400)ポイズンブロック、毒無効(+250)クレイジーモンキー。あと、毒消し草(+50)になります。耐性雷属性のサンダーキャットフィッシュ(+300)、サンダーバード(+150)、火属性無効(+250)サラマンダー、ファイヤースライム(+100)火属性無効(完全)精霊サラマンダーとイフリート、こちらは、契約となります。闇属性無効(+300)デュラハン、(+300)デスナイトこちらは、剣聖(+200)も選べます。こんな所ですか…。」

「あっ!神獣と精霊との契約の出来る主は、スグに7属性魔法無効(完全)が手に入ります。序に、毒、睡眠、魅了、ブレス等の特殊能力系も無効になりますので契約をした方が良いと存じます。」

「「「なにそれ!無敵じゃん(じゃないですか!)」」」

「ユウマ様、どういう事か説明願いますか?」
キャンドラが怖い。ガチで怖い…。

「ゴホン…。え~と、お祖父様より指輪を相続した際に、従魔の指輪・精霊のネックレス・神獣の杖が入っていたので当然、主人もガロンお祖父様から俺に変更したわけだ。勿論、異論は、出たが魔力で納得させた。人間としては最強だからな。そして、全ての精霊と神獣が仲間に成っている。と言うわけだ。」

「つまり、何もせずに手に入れたのですね!それを、私達にも分けて下さると!」
キャンドラに脅される…。

「契約できるかは、本人次第だ。要素もあるし、精霊魔法を使えるの俺とガーラだけだったし…。」

「でも、私聖女になったから精霊魔法使えますよね??使えますよね?!」

「……あぁ…使えるよ。低級だけどな!」

…もう、嫌だ…この娘…暑苦しい…

「それじゃ、精霊も分けて…」

ユウマは、精霊の杖を投げ出し、

「自分で契約できるか?試してみろ!俺は知らない。」
ユウマが言い放つと

「多分、無理でございます。私達は、ガロン様と似た魔力波長のユウマ様を認めた訳ですので新しく、精霊を見つけ契約するしか有りません!」
神獣のフェンリル ルディスが説明する。

がっかりした様なキャンドラにガーラが
「精霊との契約は、とても神聖なモノです。簡単に移籍など出来ません。魔力をあげて食べさせているのですから!」
と付け加える。

「分かりました。神獣の森で、神獣と精霊と契約します!!」
キャンドラに迷いは無いだよな…

「あのな…そんなにホイホイ神獣が居るわけ無いだろ……。」
ため息まじりのユウマが小声で喋る。

「一つ質問。いくつ迄、数値は上がるんだい?」
アランがまともな質問をしてくれた。

「+1000を超えると完全無効化となります。」
ルディスが答える。

「なら、融合のほうが早い!決まりだ」
アランがそう言うとガーラとアルミスも同じ考えだったようだ。

「ここから、全力で走るぞ!」
ルディスを先頭にユウマにアランが競うように並びガーラとアルミスそしてキャンドラと続く。

スピードは、基本的ステータスの順に上がるわけでアラン・アルミスの潜在能力は、目を見張るものがある。これに魔獣ステータスが加われば目で追えないな…ユウマは、そう感じていた。

結界を抜ける感触があった後、ルディスが

「ここから神獣の森になります。各人に女神の思し召しがあらん事を祈ります。」
そう言うと消えていった。きっと、自領に行ったのだろう。

他の神獣と出くわして縄張り問題なんて面倒だから…

因みに、炎の不死鳥のフェニックス・完全防御の水のタートルン・風神の疾風のフェンリル・雷神の雷虎サントラが4大神獣である。

それぞれに、派閥と名前があり領地を分割して生きている。各個との契約は、自由だが力を見せて納得させるか、試練を乗り越えて仲間にするか色々と各自の個性により別れてるらしい。

…ちなみに俺は、力を見せた…

「皆んな、頑張れよ!!」
そう言うと四方向に散ってゆく。

「さて、俺は中央で力を貰おうとするか!」
絶対領域の中央区。各代表が揃う場所…と聞いている。勿論、女神の加護を受ける場所でもある。子が産まれたら加護を貰いに置きに来る。

高速移動の俺に針を飛ばして来るレッド・キラービー。
確か、毒だったな。一応、実力拝見!

と大間違いをやらかした。強い!速い!強毒型に回復魔法が追いつかない!ヤバイ。2匹、3匹とどんどん増えて周りを囲まれた。銀の指輪から絶対防御のフード付きマントを出して針の攻撃を防ぐ。そして、瞬雷・古代魔法でサンダーボルトよりも速い。静電気を利用して空気中にある電気を使う。天と地のエネルギーを使うサンダーボルトよりも時間が速い。

ポト、ポト、ポト…と落ち行く。さて、プレゼントとするか?実力アップの為、個人に倒させるか?悩む所だ。一応、保管だけしとこう。

俺は、絶対領域を目指し走り出す。
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