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3.招待状
オスカー家へ来て今日で1週間が経った
シンシアさんと皆さんを「さん」付けで呼んでいたのがシンシアと呼び捨てになったり、早く起きてしまう長年の癖を少しづつ治したりとオスカー家へ私は順応していこうとしている。
ただ早く起きてしまった日にはバルトと朝食を作ってはシンシアに怒られるという事も何度かある、、
フィリック様には食事の時しか合わないけれど嫌われてはいない、、と思う
「シンシア、今日はどんな予定ですか?」
「本日はいつも通り特に何も無いですね」
「ですよね、私が予定入れてないのでそうなりますよね」
「はい。あ、ただ本日お茶の時間の際に旦那様も同席なさるとのことです」
「はい、、ってえ?同席ですか?なんの準備もできてないですよ!」
「私の方からもそうお伝えしましたが、問題ないとのことです」
そう言われても私は問題だ
私のいつもしているお茶会は主に1人だ。
たまに無理を言ってシンシアに同席してもらうぐらいなのでシンシア以外の他の人とのお茶会は今日が初めてになる。
シンシアとは作法を教えてもらいながらだから楽しむと言うよりは勉強の時間になっている
そんなものしかしたことが無い私に旦那様を楽しませることは到底不可能に近い。
「スティーナ様、そんなに悩まられなくても大丈夫ですよ」
「でも……」
「そうです!あの旦那様から貰ったドレスを着ましょう!」
「え、なんでですか?」
「申し上げにくいですが、あのドレス以外のスティーナ様がご実家よりお持ちになられたドレスは平民が着るようなものばかりですので、」
「あ、そうね、。ならシンシアの言う通りにしましょう」
とうとう言われてしまった。
確かに私が持っているのはお仕着せばかりだ
そうと決まればとお茶会までの間、今までにないくらい張り切ったシンシアの手によって、自分でも誰かわからないぐらいになるまで頭の先から指の先まで磨かれた
お茶会の時間
普段は部屋で行っているが旦那様が来るとの事で急遽庭園で行うことになった。
庭園でシンシアと共に準備を行う
「失礼致します」
「あ、フィリック様。本日は足を運んで頂きありがとうございます」
「いえ、こちらこそ急にお邪魔してすみません」
フィリック様を私の向かいの席に案内をする
互いに1口、口にするとフィリック様が先に話し出した
「本日は一つ話があってお邪魔しました」
「はい、」
なんだろう。
私が姉の代わりという事が伝わってなかったのかしら、というか父様はそれの了承を貰った上で私を向かわせたのかしら、
当然了承を得ていると思って、特に気にしていなかったが、代わりと言われただけだ。
もしそうなら、私はすぐにでもここを出ていかなければならない。
そう思うと心臓がドキドキと外に聞こえるぐらい音を立てる
その話じゃないことを願いフィリック様の話に耳を傾ける
「王族主催の舞踏会に私のパートナーとして一緒に参加してもらいたい」
「え?パートナーですか?」
「あぁ君は僕の婚約者だ、何もおかしいことでは無いですよ」
確かに、婚約者という身分でここにお邪魔してる立場の私が断る訳には行かない
「わかりました、私にできることでしたら精一杯努めさせて頂きます」
「ではよろしくお願いします。舞踏会はひと月後の満月の日です」
ひと月後の満月の日、
それは確か国民への感謝の日として先王が全ての国民に休日を与えた日だ
確か今年も行うと噂を聞いた
席を立ち、仕事へ戻るというフィリック様
私も同じく席を立った
「あの、失礼ですが旦那様」
突然シンシアがフィリック様に声をかける
使用人から主人に声をかけると実家では必ず罰が与えられていた
その記憶が脳裏に浮かび
スティーナの手は震えている
「なんだ、君は確かスティーナ嬢に付けた侍女だね」
「はい、シンシアと申します。
突然すみません。ですが、ひとつスティーナ様の為にドレスを贈って下さりませんか?」
「ちょ、ちょっとシンシア、!」
急にそんなことを言うシンシアにスティーナは慌てて声をかける
主人に願いを言うなんてことは不敬に値する
「、、そうだな。シンシアの言う通りこちらからお願いしているのだからそれぐらいはさせてもらうよ」
「ありがとうございます、旦那様」
2人の中ですぐ話がまとまり、フィリック様は私にドレスを贈ってくれることになった。
部屋に戻る
「どうしよ、シンシア!」
「如何なさいましたか?」
「私、礼儀なんてひとつも分からないわ。確かに子爵家の娘だったけれど舞踏会やパーティーなんてとても縁がなかったもの、」
「なるほど、承知しました。そう言うことでしたら私にお任せ下さい!では早速明日から始めましょうか」
そう言ってシンシアは軽い足取りで部屋を出て行った
シンシアさんと皆さんを「さん」付けで呼んでいたのがシンシアと呼び捨てになったり、早く起きてしまう長年の癖を少しづつ治したりとオスカー家へ私は順応していこうとしている。
ただ早く起きてしまった日にはバルトと朝食を作ってはシンシアに怒られるという事も何度かある、、
フィリック様には食事の時しか合わないけれど嫌われてはいない、、と思う
「シンシア、今日はどんな予定ですか?」
「本日はいつも通り特に何も無いですね」
「ですよね、私が予定入れてないのでそうなりますよね」
「はい。あ、ただ本日お茶の時間の際に旦那様も同席なさるとのことです」
「はい、、ってえ?同席ですか?なんの準備もできてないですよ!」
「私の方からもそうお伝えしましたが、問題ないとのことです」
そう言われても私は問題だ
私のいつもしているお茶会は主に1人だ。
たまに無理を言ってシンシアに同席してもらうぐらいなのでシンシア以外の他の人とのお茶会は今日が初めてになる。
シンシアとは作法を教えてもらいながらだから楽しむと言うよりは勉強の時間になっている
そんなものしかしたことが無い私に旦那様を楽しませることは到底不可能に近い。
「スティーナ様、そんなに悩まられなくても大丈夫ですよ」
「でも……」
「そうです!あの旦那様から貰ったドレスを着ましょう!」
「え、なんでですか?」
「申し上げにくいですが、あのドレス以外のスティーナ様がご実家よりお持ちになられたドレスは平民が着るようなものばかりですので、」
「あ、そうね、。ならシンシアの言う通りにしましょう」
とうとう言われてしまった。
確かに私が持っているのはお仕着せばかりだ
そうと決まればとお茶会までの間、今までにないくらい張り切ったシンシアの手によって、自分でも誰かわからないぐらいになるまで頭の先から指の先まで磨かれた
お茶会の時間
普段は部屋で行っているが旦那様が来るとの事で急遽庭園で行うことになった。
庭園でシンシアと共に準備を行う
「失礼致します」
「あ、フィリック様。本日は足を運んで頂きありがとうございます」
「いえ、こちらこそ急にお邪魔してすみません」
フィリック様を私の向かいの席に案内をする
互いに1口、口にするとフィリック様が先に話し出した
「本日は一つ話があってお邪魔しました」
「はい、」
なんだろう。
私が姉の代わりという事が伝わってなかったのかしら、というか父様はそれの了承を貰った上で私を向かわせたのかしら、
当然了承を得ていると思って、特に気にしていなかったが、代わりと言われただけだ。
もしそうなら、私はすぐにでもここを出ていかなければならない。
そう思うと心臓がドキドキと外に聞こえるぐらい音を立てる
その話じゃないことを願いフィリック様の話に耳を傾ける
「王族主催の舞踏会に私のパートナーとして一緒に参加してもらいたい」
「え?パートナーですか?」
「あぁ君は僕の婚約者だ、何もおかしいことでは無いですよ」
確かに、婚約者という身分でここにお邪魔してる立場の私が断る訳には行かない
「わかりました、私にできることでしたら精一杯努めさせて頂きます」
「ではよろしくお願いします。舞踏会はひと月後の満月の日です」
ひと月後の満月の日、
それは確か国民への感謝の日として先王が全ての国民に休日を与えた日だ
確か今年も行うと噂を聞いた
席を立ち、仕事へ戻るというフィリック様
私も同じく席を立った
「あの、失礼ですが旦那様」
突然シンシアがフィリック様に声をかける
使用人から主人に声をかけると実家では必ず罰が与えられていた
その記憶が脳裏に浮かび
スティーナの手は震えている
「なんだ、君は確かスティーナ嬢に付けた侍女だね」
「はい、シンシアと申します。
突然すみません。ですが、ひとつスティーナ様の為にドレスを贈って下さりませんか?」
「ちょ、ちょっとシンシア、!」
急にそんなことを言うシンシアにスティーナは慌てて声をかける
主人に願いを言うなんてことは不敬に値する
「、、そうだな。シンシアの言う通りこちらからお願いしているのだからそれぐらいはさせてもらうよ」
「ありがとうございます、旦那様」
2人の中ですぐ話がまとまり、フィリック様は私にドレスを贈ってくれることになった。
部屋に戻る
「どうしよ、シンシア!」
「如何なさいましたか?」
「私、礼儀なんてひとつも分からないわ。確かに子爵家の娘だったけれど舞踏会やパーティーなんてとても縁がなかったもの、」
「なるほど、承知しました。そう言うことでしたら私にお任せ下さい!では早速明日から始めましょうか」
そう言ってシンシアは軽い足取りで部屋を出て行った
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