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0.聖女の儀
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5年に1回行われる聖女の儀
それは14歳~18歳の聖力が5000以上の娘を集め1年間かけて行われる聖女決定の儀。
この国、シルジュ親王国では聖女の存在が絶対となっており、聖女の聖力によって国を護る結界が作られている。
今年の聖女の儀ではおよそ30人の女性が集められた。
その中に私、カノン・ティレーネも選ばれていた。
最終選別5日前。
私は今すぐにでもこの神殿から逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。
そもそも、私は聖女になんてなりたくない。
普通の辺境の子爵令嬢として過ごしたかったのにそれも1年前のあの日に神殿の使いが来た時から私の将来は狂って行った。
最終選別当時
最終選別に残っているのは私含めて10人。
試験の内容はひとつの温室の結界を3ヶ月保ち続けるというものだった。
「皆、最終試験ご苦労だった。
さて、結果と聖女の決定を発表する」
どうか、聖女にはなりませんように…。
「試験合格者はただ1人。
……カノン・ティレーネ!!!」
その発表をされ、
国民に知らされるまで1日もなかった。
聖女そして第一王子婚約発表が同時に行われた。
それから2年
婚約者、そして第一王子のアレク・シルジュ殿下の執務室に赴く。
「失礼致します」
「なんだ。用がないなら帰ってくれ」
「月の報告にまいりました」
アレク殿下とは報告でしか話すことはなく、目を合わすだけで軽蔑の目をされる。
多分、私みたいな子爵令嬢なんかが婚約者というのが嫌なのだろう。
そんな生活にも1年経つと変化があった
それはアレク殿下と魔塔が行った召喚の儀で召喚された異世界からの女性。
白鳥麗華がやってきたとこだった。
麗華様が現れてから
麗華様は大聖女とアレク殿下から神殿と伝えられ、私が前までやっていた神殿での祈りや貴族の皆様へ訪れてお祈りをするお勤めなど表での目立つ仕事を行い。
その他の雑用とされるものや目立ってするお勤めでは無いものは全て私の仕事となっていた。
そこまではまだいいが、
婚約者という立場のアレク殿下は麗華様と恋人関係になっており、私が二人の仲を引き裂こうとしている悪女と
そして、聖女としての能力が足りないから大きな聖力を使うものは麗華様に押し付けている【欠陥聖女】と皆の認識でなっていた…。
それは14歳~18歳の聖力が5000以上の娘を集め1年間かけて行われる聖女決定の儀。
この国、シルジュ親王国では聖女の存在が絶対となっており、聖女の聖力によって国を護る結界が作られている。
今年の聖女の儀ではおよそ30人の女性が集められた。
その中に私、カノン・ティレーネも選ばれていた。
最終選別5日前。
私は今すぐにでもこの神殿から逃げ出したい気持ちでいっぱいだった。
そもそも、私は聖女になんてなりたくない。
普通の辺境の子爵令嬢として過ごしたかったのにそれも1年前のあの日に神殿の使いが来た時から私の将来は狂って行った。
最終選別当時
最終選別に残っているのは私含めて10人。
試験の内容はひとつの温室の結界を3ヶ月保ち続けるというものだった。
「皆、最終試験ご苦労だった。
さて、結果と聖女の決定を発表する」
どうか、聖女にはなりませんように…。
「試験合格者はただ1人。
……カノン・ティレーネ!!!」
その発表をされ、
国民に知らされるまで1日もなかった。
聖女そして第一王子婚約発表が同時に行われた。
それから2年
婚約者、そして第一王子のアレク・シルジュ殿下の執務室に赴く。
「失礼致します」
「なんだ。用がないなら帰ってくれ」
「月の報告にまいりました」
アレク殿下とは報告でしか話すことはなく、目を合わすだけで軽蔑の目をされる。
多分、私みたいな子爵令嬢なんかが婚約者というのが嫌なのだろう。
そんな生活にも1年経つと変化があった
それはアレク殿下と魔塔が行った召喚の儀で召喚された異世界からの女性。
白鳥麗華がやってきたとこだった。
麗華様が現れてから
麗華様は大聖女とアレク殿下から神殿と伝えられ、私が前までやっていた神殿での祈りや貴族の皆様へ訪れてお祈りをするお勤めなど表での目立つ仕事を行い。
その他の雑用とされるものや目立ってするお勤めでは無いものは全て私の仕事となっていた。
そこまではまだいいが、
婚約者という立場のアレク殿下は麗華様と恋人関係になっており、私が二人の仲を引き裂こうとしている悪女と
そして、聖女としての能力が足りないから大きな聖力を使うものは麗華様に押し付けている【欠陥聖女】と皆の認識でなっていた…。
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