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日曜日は神様の祝日

重い、それに
「えいっ！えいっ！」ボスンッ      ボスンッ
布団にかかる重圧と共に可愛らしい声が聞こえてくる。
「んっ～...日那子やめっ...」
眠気とたたかいながら、俺、リョウは、重みの正体に目を向ける。
俺が返事したのがよほど嬉しかったのか、日那子は、布団に腰かけて飛んだり跳ねたりをくり返した。
「ぐぇっ..やめろぉ！」
耐えきれなくなった俺は、ついにふとんからでた。
日那子は俺が布団を剥がした勢いで、
ゴロンと床に転がり落ちた。
茶色い、さらさらとした肩までの髪。
大きい目、小麦色の肌。華奢な体。
行動以外は間違いなく美少女の日那子
コイツは、高校で知り合ったただのダチだ。
まぁ、俺の通う高校は、機会専門っつうか、
なんつーか、自慢じゃねぇけど、
先端技術を扱う技術者育成も兼ねた特別な高校。全国からスカウトされた技術者が集まる
国公認の特別な高校なんだが、
人数がすくねぇから、当たり前と言っていいほどみんな仲良くなる。
日那子も例外ではなく、チームくんで、レポートやるうちに勝手に部屋まで上がり込んでくるよーな仲になった。

にしても、「お前なぁ、今日日曜だぞ！神様の休日だぞ！なんの用事だ」
転がる日那子を横目にいい放った。
「ワーイ！リョウ起きた！」
ゴロゴロゴロゴロ
「話聞けよ！」
とたんに日那子の動きが止まる。
シュパッ
気づけば目の前に瞳をうるうるとさせた日那子
あ、ヤバイ     これは、なんか嫌な予感が...
「ねぇねぇ！お願いnGしに行こう！」
「nG?..なんかあったなそんな娯楽...行ってらっしゃいそれじゃ、おやすみ」
nGと言うのは最近流行っている新感覚ゲーム空間のことだ。技術の発達により、実際にゲーム内の空間をリアルにたのしめるようになったのだ。かるーいファンタジーがつまった遊園地みたいなとこだ。
めんっどくせぇ！なんでだよ！休日だぞ！
なぜわざわざ労働しに行かなければならんのだ！
「ぇえ！ねぇねぇねぇねぇ！！！おーーねーーがーーいーーー！」
「うるせぇ...ぜってぇいかねぇ」
「職業体験できるかもだよ？nGの仕組みみれちゃうかもなんだよ？」
「本当か！！？」
機会大好きな俺はおもわず、飛び起きた。
「あそこの職員と知り合いだからね」
ウィンクした日那子に
「俺も行く」
即答してしまった。