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私は女王(咲side)

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小さい頃からずっと私は勝ち組だった。
何をするにしても皆言うことを聞いたし
男も皆私に惚れてる。だって私は可愛いもの。それが当たり前だった。
先生からの評判もよくて、コミュ力もあるからいつもクラスの中心だった。私は一番。野球部マネージャーだからちやほやされるのは当たり前だし権力もあるからそして高校でも当然一番人気になれると思ってた。
雪が現れる前までは..
入学式の日いつものように教室に一番最初にいって誰かが来るのを待った。
そして来た人に挨拶して話かける。
知り合いのいない人間だとホイホイよってくる。入りたそうにしていたら声をかけて話の中にいれてやる。そうすると自然に人の輪ができる。ふふっ...チョロ計算通りね
私が一番だと内心ほくそえんでいたとき。
雪が教室に現れた。
雪は名前の通り肌が白く、大きめの奥二重
に濃いまつ毛が縁どられたネコ目で唇と頬は誰もが憧れるようなきれいな桃色をしていた。
ふん、目は私の方が大きいでしょ。しかも胸なんてペラペラ。大したことない。
そう思って安心した瞬間
周りがざわつき始めた。皆雪を見ているばかりでなく所々で可愛いと声が上がっている。
何で!?私の方が可愛いじゃない。皆目が腐ってんだわ。呆然としているとチャイムがなった。
どーやら雪は時間ギリギリに来たようだ。


時間ギリギリに来たくせに
なにもしてないくせに
私より目だってんじゃないわよ!!

絶対痛い目にあわせてやる。
それから私は雪に近づいた。雪は人見知りらしく私の他に友達がいない。
この時点で私はこいつに勝ってる。
でもまだ足りない。
どんだけ嫌みを言ってもこいつは気づかない。嫌がらせをしても飄々としている。最初は気づいて無視してんのかと思ったけど違うみたいね。

そして野球部内で雪は何故か可愛いと話題に上っていた。私ですらまだ部員にちやほやされてないのにどうして雪ばっかり
...

そして私が雪と友達だと知ると部員にたくさん雪のことを聞かれた。
そして私は...
「雪は...びっちなんだよ」
と言う嘘周りにを言いまくった。








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