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Kenta's Day
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5月21日。田中賢大の誕生日。これは、高校1年生になって、16歳になった日のお話である。
その日、俺はみんなに誕生日パーティをしてもらう予定だった。ちょうど日曜日だったから。まぁ、みんなって言っても、暇な人だけでって感じだけど。それに、彼は不参加なのだ。
グ「賢大、誕生日おめでとー!」
明「おめでとう!16歳!」
け「ありがとう!16歳だぜ!」
パ「10歳より20歳の方が近いよ!?早いっ!」
け「ほんとだ!」
明「お主も長く生きておりますなぁ。」
賢「実は意外と長く生きてます。」
夏「出会った頃は小学生だったのに!」
冬「ほんとだよ!」
け「小学生の時が1番よく覚えてるな~。」
夏「濃厚だったからね。」
オ「最後の方は特にね。」
け「その通りだよ!その点、中学は日々が安定してた。高校はどうなるかな~?」
冬「どうありたいの?」
け「うーん……恋したいね!」
夏「拍手。」
明「いるの?気になってる子。」
け「今は特にいないんだよねー。」
グ「賢大に好きな子がいるイメージ無いな。」
オ「た、たしかに……。」
け「ぼぼ僕だって好きな人の1人や2人くらい居たさ!」
夏「2人いるのはちょっと問題だけど。」
明「そんなのいつの話よって感じじゃん、でも。」
け「う……中1の時は、いたし!」
明「一瞬じゃん。」
け「だって、彼氏いたし。」
夏「可哀想に。」
グ「奪取せい、奪取。」
オ「いやそれはあかん。」
冬「それ以来、恋は無し?」
け「してないですね!!」
明「高校では頑張ってください。私が言えた立場じゃないけどぉ!!!」
け「そうだぞ!」
わちゃわちゃと喋って、ちょっとケーキ食べて。決して盛大なわけじゃないけど、僕は嬉しいのです!嬉しい……よ、まあ。嬉しいさ、そりゃ。翼は居ないけど。
パーティが終わって、僕は翼の家に行った。
翼母「ごめんねぇ、賢大くん。お誕生日おめでとう。」
け「ありがとうございます!」
ノックノック。
け「賢大でーす。入りまーす。」
翼はベッドの中にくるまって眠っていた。相変わらずちょいちょい風邪は引くけど、熱が出たのは久しぶりじゃない?張り切ってたんか、僕の誕生日で。違うか。ベッドに腰掛けて、おでこを触る。……あっつー!これは相当、幼児(心が)。顔色悪いし、息は熱いし、手は冷たいし、病気の翼ってなんでこんなに消えそうなの……。起こしたら可哀想だけど、起きてほしい。……つーばーさーー。
10分後。もぞもぞしながら翼が目を覚ました。
「やっほ。」
「……うわっ。……なんでいるの……?」
「んー、なんとなく。」
「……おめでとう。」
「ありがと。」
「……。」
翼は僕の腰に抱きついた。おー?どうしたー!?
「……ぐす。」
「えっ、泣いてるの?どうしたの?」
「……けんたの誕生日なのに……なんで病気なの……。」
「仕方ないよ。最近、寒暖差も大きかったんだし。」
「……けんたに、みんなと一緒に、おめでとうって言いたかったのに……。」
胸がきゅーってなった。
「その気持ちが嬉しいよ。」
「……うぅ……。」
「泣いたら頭が痛くなるよ。」
「……っ。」
「も~。ああ、そんなにゴシゴシしたら。しかも僕の服ね、それ。」
翼はしばらく僕の服を嗅いでいた。……何をしている??
「くさい?」
「……くさくない。」
「そ、そう。なら良かった。」
翼は何分間も、僕の背中の後ろでめそめそしていた。珍しい。小さい時から、すぐ泣き止むのに。
「落ち着いた?」
「……うん。」
「大丈夫?」
「……うん。」
「僕、帰るよ?」
「……やだ。」
翼は僕の服を握りしめた。
「……帰んないで。」
「分かった。あともうちょっとだけ居るから。」
僕が翼の頭を撫でると、翼は照れた。なんで照れてんの。僕と翼の仲で。
「あ、賢大……プレゼント……。」
翼は勉強机を指差した。
「あ、あれ?」
「うん……あげる。」
「えぇ、ありがと!」
「……うん。開けてみて。」
中にはネクタイとネクタイピン。
「……賢大、ネクタイ2つしか持ってないでしょ。」
「よくご存知で。」
「着けてね。」
「うん、ありがと。」
この時はまだ誰も知らない。数週間後、僕たちに起こる大きな変化を。
賢大(17)、誕生日おめでとう!!
その日、俺はみんなに誕生日パーティをしてもらう予定だった。ちょうど日曜日だったから。まぁ、みんなって言っても、暇な人だけでって感じだけど。それに、彼は不参加なのだ。
グ「賢大、誕生日おめでとー!」
明「おめでとう!16歳!」
け「ありがとう!16歳だぜ!」
パ「10歳より20歳の方が近いよ!?早いっ!」
け「ほんとだ!」
明「お主も長く生きておりますなぁ。」
賢「実は意外と長く生きてます。」
夏「出会った頃は小学生だったのに!」
冬「ほんとだよ!」
け「小学生の時が1番よく覚えてるな~。」
夏「濃厚だったからね。」
オ「最後の方は特にね。」
け「その通りだよ!その点、中学は日々が安定してた。高校はどうなるかな~?」
冬「どうありたいの?」
け「うーん……恋したいね!」
夏「拍手。」
明「いるの?気になってる子。」
け「今は特にいないんだよねー。」
グ「賢大に好きな子がいるイメージ無いな。」
オ「た、たしかに……。」
け「ぼぼ僕だって好きな人の1人や2人くらい居たさ!」
夏「2人いるのはちょっと問題だけど。」
明「そんなのいつの話よって感じじゃん、でも。」
け「う……中1の時は、いたし!」
明「一瞬じゃん。」
け「だって、彼氏いたし。」
夏「可哀想に。」
グ「奪取せい、奪取。」
オ「いやそれはあかん。」
冬「それ以来、恋は無し?」
け「してないですね!!」
明「高校では頑張ってください。私が言えた立場じゃないけどぉ!!!」
け「そうだぞ!」
わちゃわちゃと喋って、ちょっとケーキ食べて。決して盛大なわけじゃないけど、僕は嬉しいのです!嬉しい……よ、まあ。嬉しいさ、そりゃ。翼は居ないけど。
パーティが終わって、僕は翼の家に行った。
翼母「ごめんねぇ、賢大くん。お誕生日おめでとう。」
け「ありがとうございます!」
ノックノック。
け「賢大でーす。入りまーす。」
翼はベッドの中にくるまって眠っていた。相変わらずちょいちょい風邪は引くけど、熱が出たのは久しぶりじゃない?張り切ってたんか、僕の誕生日で。違うか。ベッドに腰掛けて、おでこを触る。……あっつー!これは相当、幼児(心が)。顔色悪いし、息は熱いし、手は冷たいし、病気の翼ってなんでこんなに消えそうなの……。起こしたら可哀想だけど、起きてほしい。……つーばーさーー。
10分後。もぞもぞしながら翼が目を覚ました。
「やっほ。」
「……うわっ。……なんでいるの……?」
「んー、なんとなく。」
「……おめでとう。」
「ありがと。」
「……。」
翼は僕の腰に抱きついた。おー?どうしたー!?
「……ぐす。」
「えっ、泣いてるの?どうしたの?」
「……けんたの誕生日なのに……なんで病気なの……。」
「仕方ないよ。最近、寒暖差も大きかったんだし。」
「……けんたに、みんなと一緒に、おめでとうって言いたかったのに……。」
胸がきゅーってなった。
「その気持ちが嬉しいよ。」
「……うぅ……。」
「泣いたら頭が痛くなるよ。」
「……っ。」
「も~。ああ、そんなにゴシゴシしたら。しかも僕の服ね、それ。」
翼はしばらく僕の服を嗅いでいた。……何をしている??
「くさい?」
「……くさくない。」
「そ、そう。なら良かった。」
翼は何分間も、僕の背中の後ろでめそめそしていた。珍しい。小さい時から、すぐ泣き止むのに。
「落ち着いた?」
「……うん。」
「大丈夫?」
「……うん。」
「僕、帰るよ?」
「……やだ。」
翼は僕の服を握りしめた。
「……帰んないで。」
「分かった。あともうちょっとだけ居るから。」
僕が翼の頭を撫でると、翼は照れた。なんで照れてんの。僕と翼の仲で。
「あ、賢大……プレゼント……。」
翼は勉強机を指差した。
「あ、あれ?」
「うん……あげる。」
「えぇ、ありがと!」
「……うん。開けてみて。」
中にはネクタイとネクタイピン。
「……賢大、ネクタイ2つしか持ってないでしょ。」
「よくご存知で。」
「着けてね。」
「うん、ありがと。」
この時はまだ誰も知らない。数週間後、僕たちに起こる大きな変化を。
賢大(17)、誕生日おめでとう!!
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