戦隊ヒロイン16

うかかなむらる

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似たもの同士

第111話

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 僕の名前は高宮たかみやかえで。今年で20歳。好きな食べ物はカスタードクリーム。苦手な食べ物は七味唐辛子。甘党の僕はカフェテリアでバイトを始めた。高3の春休みから始めたから、今2年目くらい。
「楓くん、これ取れる?」
本屋さんの高いところの本を僕に要求したのは、僕の彼女、田中明乃ちゃん。一つ年上で、僕より何倍もしっかり者さん。僕がうっかりしてても明乃ちゃんがだいたいは阻止してくれる。
「はい、どうぞ。」
「ありがと!楓くんは何も買わなくていいの?」
「うん。つい最近に買っちゃったばっかでさ。」
「あ、そうなんだ。」
明乃ちゃんはさっと会計を済ませた。
「お腹すいた?」
「そうだねぇ。僕は空いたかも。」
「ほんと?私も空いたー!何か食べよ!」
「うん!」
明乃ちゃんは僕より少し前を歩いた。右手で本屋さんの袋を持ってて、左手にカバンをかけてる。手、繋ぎたいなぁ……。
「楓くん?」
「あ、ごめん。何?」
「オムライスとハンバーグ、どっちがいい?」
「うーん……オムライスかな。」
「オムライス?おっけ!」
「明乃ちゃんは?」
「私はどっちでもいいの。」
あぁ、まただ。明乃ちゃんはいつだって、自分より僕を優先する。嬉しいんだけど……僕だって男だから、役に立ったり、女の子に喜んでもらったりしたい。
「楓くん、疲れてる?」
「えっ。」
「あ、いや。」
明乃ちゃんはなぜか困ったように笑った。あれ。僕が思ってること、バレたのかな。
「明乃ちゃん、これおいしそうだよ!」
僕は席に座ってメニューを広げた。
「あ、ほんとだ~。あ、でもこっちもおいしそうだなぁ。」
「どっちもいいね~。どっちにしよ。」
「ね、迷うね。」
明乃ちゃんの額を、ぼんやりと見つめた。

 そして、夜。私が夜ご飯を作ると言ったら、楓くんは私の家に来てくれると言った。ほんとは私がまだ別れたくなかったんだけどね。夕飯も食べ終わって、テレビを見ながらふたりで並んでぼーっとする。
「……梅酒あるよ。」
「飲む!」
楓くんはこんなにかわいいのに、私よりお酒が強い。そんなギャップにも萌えざるを得ない。さっき散々ビール飲んだのに、まだ梅酒を飲むらしい。私が缶を渡すと、楓くんはそれを開けてまるで水みたいに飲んだ。
「か、帰れるの?そんなに飲んで。」
「帰れるよ。」
楓くんは梅酒をローテーブルの上に置いて、私の膝に寝そべった。お、お!?
「……明乃ちゃんってさ、初彼氏だっけ。」
「う、うん。」
「……そっかぁ。」
「やっぱり、残念?」
「いや。むしろ、けがれてなくていい。」
お……?今日なんかおかしい。
「け、汚れてないって。」
「……ふ、あぁ。」
「眠いんじゃん。」
「ねむくないよぉ。」
あれ……珍しいな。酔ってるのかな。楓くんは私の顔をしばらく見つめていた。
「……明乃ちゃん、かわいい。」
「えっ……あ、ありがと……?」
楓くんは手を伸ばして私の頬を撫でた。熱い手にドキドキした。か、彼氏っぽいことしてる……。か、彼女っぽいことされてる……。
「……そろそろ、いいよね。」
「え?」


○本日の出演キャラ
・高宮 楓
・田中 明乃



To be continued…
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