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第3章 一時撤退

第9話 密かに僕らを狙う者

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そして前日 亜空間へ突撃する用意が整い、作戦開始時刻まで各国至る所で簡易駐屯地を建設し、待機していた。

ラド「拡張規模 およそ1cm 各部隊いつでも出動できます」

マフ「そうか ありがとう」

ラド「では失礼します」

さてそろそろか…

ココ最近は戦いが絶えないな…
兵の大半を失ったし…

と言っても死傷者はそこまで年月がかかってなく、魂が抜き取られたりしていなければうちの優秀な医療スキルを持った人達がいるから死者を完璧な姿で元に戻すことができるため兵の数は別に変わってないも同然だが…

しかし生き返らせるためにはその医療特殊スキルを持った人が必要なのと大量の魔素をだいたい1ヶ月という長い間与え続けなければいけない…(寿命は不可)

まぁ狙ったかのように国土には魔素を含んだ魔晶石が地下深くでこれほどまでにというように大量に埋まっており、その生産量は驚異の月 約2万4000個程が取れる工業や鉱山が爆速に発展してるラビリスト王国  (北西部に位置するアーマリア大陸に建国された人口 720万人の経済主義の国)  ではだいたい取れても年に500個が限界であるところなため生産力ぶっちぎりだから問題はないちゃない…

だからといって沢山死んで蘇生を繰り返すのは正直苦しい
死ぬ感覚は1回で十分なのだ だからそこ私が最前線にでて守ってやらんとな

そんな事を考えていると

マリア「ねぇねぇちょっと来て来て」

マフ「ん?」

呼ばれたため外に出てみた
時刻はまだ昼 各国の兵士が酒を飲んでたり、麻雀とかで遊んでいた

マリア「こっちこっち」

マフ「あ、あぁ」

そして森の奥深くに入り、後を追いかけた

マリア「ここ」

マフ「ここって?」

マリア「…今自分が踏んでる地面軽く掘ってみて」

そう言われ掘ってみることにした

マフ「これは…!」

軽く掘ってみると禍々しい煙を出している巨大な黒い根っこができた。

マフ「この煙…闇スキルの「暴食黒煙」と似た感じだ…」

「暴食黒煙」…暴食黒煙とは闇を操る職業が使える上位魔法  傍から見たら黒煙を出しているだけに見えるがこの黒煙がとてつもなく厄介  この黒煙は触れたものを吸収し、高速で分解・変換をし汚染物質に変える

マフ「この根っこは何処から…」

マリア「私もそう思ってついさっき追いかけてみたのそしたらね」

マリア「あの根っこは亜空間から来てる」

マフ「何?!だが亜空間は外側から物質を送り込めるが今の段階だと内側からは送り込めないはずだ!それにラドが持ってるスキル 透視感知 で感知されるはずだ!」

マリア「アナライズ(解析スキル)してみて」

……アナライズ…

……………

………………

…解析が完了しました…


そこに書かれていたのは想像のできないものだった

マフ「なんで木の根っこがスキルを…」

マリア「そのスキルの中に「感知無効」・「物質無力化貫通」があるでしょ?それが原因 いくら感知スキルを使っても感知させないから意味が無い、そして2番目のスキルは私でも聞いた事ないけどおそらくこれで亜空間の結界を貫通し、現世に現れたのだと思う……だから知らぬ間にここまで成長しちゃって」

マフ「だがそうだとしても新たな謎が産まれたぞ?なぜスキルを持っている?木にスキルがあるなんて初めて聞いたぞ」

マリア「いえ、これは普通の木じゃありません。巨大樹の魔物です。だからスキルを持っていたのです。あとここまで根っこでかいと本体はバカでかいでしょうね」

マフ「闇属性の巨大樹?そもそも木の魔物なんているのか?私の知識的にはいなかったのだが…」

マリア「えぇ いません おそらく新たに産まれた新種です」

マフ「それが亜空間に根ずいていると…」

マリア「しかも少しだけど汚染が進んでる 早くやらないとここら辺が魔世に似た土地になる」

めんどくさいのが産まれてしまったな…どれぐらい強いかなんかわかんないけど木だから燃やせばいいかな?炎耐性はなかったし…

まぁこれ以上広がったら嫌だし少しだけ時間稼ぎするか

マフ「なぁマリア?」

マフ「マリアって束縛魔法あったよね?」

マリア「うんあるけど」

マフ「それでこの木の成長止めれない?」

マリア「可能ではあるけど…私のやつだともって一日だよ?」

マフ「一日でもいい少しでも時間稼ぎしてくれ」

マリア「わかった」

そしてマリアは魔法陣を作り出しそこから紫色の鎖が何百個飛び出していき、至る所にある黒い根っこを何重にも縛り付けた。

マリア「これで一日は成長が止まる」

マフ「ありがとうマリア」

今までは亜空間の撃滅だったのに裏側にはこんな危ない火種が落ちていたとはな…
たった1週間でここまで大きくなるとは…成長が早すぎる…これはもって…2週間?
それまでにはラビアを捕え、巨大樹の魔物を倒す…

タイムリミットはこの木が完全成長するまでだ…

           次回  亜空間




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