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「あの子」
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土砂降りが続いて3日。
僕はバイト帰りにコンビニに寄って、きっと誰も待っていない家で食べるための夕飯を買った。
溜息をつきながら傘を開き、コンビニを後にし他僕は、街灯の少ない住宅街を、重い足どりで歩き出した。
「雨、やまないな…」
僕はボヤきながら、膝までびしょ濡れになった足元をぼんやり見つめて、歩いていた。
家まで後20メートルの所で、視界の端にぼんやりと白い“ なにか”が見えて、僕は立ち止まった。
「ん…?なんだ?」
その白い“ なにか”は、ゆっくりと地面を這うように動いている。
土砂降りの中、ぼんやりとしか見えないが、“ なにか”は確実に生きているものであることは理解った。
少し怖くはあったが、僕はゆっくりと近づいて行った。
すると、その白い“ なにか”は、急に動きが早くなり、視界から消えて言ってしまった。
「なんだったんだ、一体…」
結局なんだったのか分からずじまいで、僕は家に着いた。
思った通り、既に鍵がかかっており、電気も消えていた。
「やっぱりもう寝てるか…」
僕はまたひとつ溜息をつき、持っていた鍵で玄関の扉を開けようとした。
しかし、チェーンがかかっており、ドアは少ししか開かなかった。
「まじかよ…」
僕は途方に暮れて、立ちすくんだ。
土砂降りの中にまた出るのなんてとんでもない。
膝までびしょ濡れになったズボンを見て思う。
「風邪引くわ…さみぃ」
僕は玄関前に蹲り、膝を抱き顔を埋めた。
「明日学校行けないな」
ボヤいても誰も聞いている訳では無い。
でもボヤくことしか出来ない自分が、何だかちっぽけで情けなかった。
親にはこんな仕打ちを受け、学校ではあまり友人関係も良くない。
「僕って生きててなんか楽しいことあったっけな」
視界のない膝の中で、少しだけ涙が出そうになったのをぐっと堪えた。
僕はバイト帰りにコンビニに寄って、きっと誰も待っていない家で食べるための夕飯を買った。
溜息をつきながら傘を開き、コンビニを後にし他僕は、街灯の少ない住宅街を、重い足どりで歩き出した。
「雨、やまないな…」
僕はボヤきながら、膝までびしょ濡れになった足元をぼんやり見つめて、歩いていた。
家まで後20メートルの所で、視界の端にぼんやりと白い“ なにか”が見えて、僕は立ち止まった。
「ん…?なんだ?」
その白い“ なにか”は、ゆっくりと地面を這うように動いている。
土砂降りの中、ぼんやりとしか見えないが、“ なにか”は確実に生きているものであることは理解った。
少し怖くはあったが、僕はゆっくりと近づいて行った。
すると、その白い“ なにか”は、急に動きが早くなり、視界から消えて言ってしまった。
「なんだったんだ、一体…」
結局なんだったのか分からずじまいで、僕は家に着いた。
思った通り、既に鍵がかかっており、電気も消えていた。
「やっぱりもう寝てるか…」
僕はまたひとつ溜息をつき、持っていた鍵で玄関の扉を開けようとした。
しかし、チェーンがかかっており、ドアは少ししか開かなかった。
「まじかよ…」
僕は途方に暮れて、立ちすくんだ。
土砂降りの中にまた出るのなんてとんでもない。
膝までびしょ濡れになったズボンを見て思う。
「風邪引くわ…さみぃ」
僕は玄関前に蹲り、膝を抱き顔を埋めた。
「明日学校行けないな」
ボヤいても誰も聞いている訳では無い。
でもボヤくことしか出来ない自分が、何だかちっぽけで情けなかった。
親にはこんな仕打ちを受け、学校ではあまり友人関係も良くない。
「僕って生きててなんか楽しいことあったっけな」
視界のない膝の中で、少しだけ涙が出そうになったのをぐっと堪えた。
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