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52.クランハウス防衛戦・前
100/7/23(土)9:00 クランハウス
遂にクランハウスの近くにまで現れたゴブリン獣。
ナノちゃんの放つ矢によって、まずは1匹を退治した。
その一矢が引き金となったのだろう。
森から続々と姿を現すゴブリン獣たち。
雑魚ゴブ。魔法ゴブ。強ゴブ。
そして、暗黒ゴブ。
その後方には、さらに大きなゴブリン獣。
いや、あれはゴブリンじゃないだろう……
遠目にも他のゴブリンの3倍、4メートルはある巨体。
あれは大鬼。オーガ獣といっても良い相手だ。
お姉さん。詐欺じゃねーか!
あんなモンスターまで混じっているとか。
しかし、勇者が取り乱すことは無い。
「生徒たちは2階へ! 2階から弓で敵の数を減らしてくれ」
まずは生徒たちを2階へ避難。
そこから当初の予定通り迎撃してもらう。
森を飛び出して一目散に押し寄せるゴブリン獣。
クランハウスまでの距離は、わずか300メートル。
走れば一息に到達できる距離でしかない。
迎撃準備が整うまでの時間を稼ぐ。
「サマヨちゃん。グリさん。迎撃頼む」
「グルゥ」
久しぶりの出番とばかり、小屋から勢いよく飛び立つグリさん。
カタカタ
淡々と頷き、柵を飛び越えて走り出すサマヨちゃん。
土煙を上げて森から飛び出すゴブリン獣。
その数は40……60……いや、100を超えても、まだその列は途切れない。
これこそ過去にクランハウスが潰されたという人海戦術。数の暴力。
圧倒的な数で押し寄せ押しつぶす。
戦いは数だ。それも圧倒的な差があるとなれば、数の多い方が勝つ。
──だが、それはお互いの練度が同程度であればの話。
例えるなら無手の歩兵が1万人。
機関銃を備えた要塞に正面から押し寄せたところで、全て肉塊になるだけだ。
そして、我がクランには機関銃以上に危険なモンスターが2匹。
ドスーン
クランハウス目がけて押し寄せるゴブリン獣。
その先頭集団へとグリさんが着地した。
巨体でゴブリン獣を踏みつぶし、そのまま迫り来る集団へと爪を振るう。
スパーン
一振りで数十ものゴブリン獣の首が宙に舞う。
3メートルもの巨体から繰り出される攻撃。
1メートル少しと小柄なゴブリン獣は、象に踏みつぶされる子供でしかない。
仲間が倒れるにも構わず続々と押し寄せるゴブリン獣。
その中には、一際巨大なオーガが混じっていた。
高さだけならグリさんをも上回る巨体。
ゴブリン獣を薙ぎ払うグリさんを相手と見たのか、巨棒を振りかぶり襲い掛かる。
と、その間に立ちふさがるサマヨちゃん。
ドカーン
棍棒の一振りがオーガ獣の膝を打ち砕く。
「オォ? オガーッ!」
自分の半分にも満たない背丈でしかないサマヨちゃんに殴られたことが許せないのか、大声とともに巨棒を振り回すオーガ獣。
轟音を上げて地面を叩き割る巨棒。
が、かすることすらなく巨棒をかわしたサマヨちゃんの棍棒は、地面を叩いて体勢が低くなったオーガ獣の頭を打ち砕いた。
グシャッ
「オガアアアァァ!」
ゴブリン獣に混じる暗黒ゴブリン獣が、必死に暗黒の煙を吐き出していた。
周囲に立ち込める暗黒の煙。
だが、魔王であるサマヨちゃん。
そして、そのサマヨちゃんを体内に取り込んだ影響で暗黒に目覚めたグリさん。
2人は、暗黒の煙を苦にすることなく暴れ続ける。
その巨体とパワーで、雑魚を相手に縦横無尽な無双を魅せるグリさん。
クランハウス目がけて森を飛び出したゴブリン獣は、草を刈るかのように続々と刈られていく。
その痩身とスピードで、巨体を相手に疾風迅雷な一騎駆けを魅せるサマヨちゃん。
オーガは巨大なパワーを生かすことなく、サマヨちゃんに叩き潰されていく。
2人の連携。効果は抜群だ。
それでも森から現れるゴブリン獣の数が尽きることはない。
すでに300を超えるその数は、暴れるグリさん、サマヨちゃんを避けるようにクランハウスへと迫っていた。
この2人は自分たちでは敵わない相手だと。少しは学習するようだ。
サマヨちゃん、グリさんともに、自分たちを無視して進む相手には構わない。
それで良い。クランハウスを守りながら戦ったのでは、全力で戦えない。
とにかく2人には相手の数を減らしてもらう。
守るのはクランハウスに残る者の仕事だ。
生徒たちが2階に辿り着くには、もう少し時間が必要。
それなら、ゴブリン獣が避ける相手。
それ以上の相手がここにいる、勇者がいることを教えてやるとしよう。
「アルちゃん。行くぞ!」
まあ、アルちゃんを使ってだが。
地面に転がるアルちゃんへと右足を振りかぶり──
「勇者シュートオオオ!」
蹴り飛ばす。
「アギャアアアア!」
雑魚ゴブ獣に命中。盛大に悲鳴を上げるアルちゃん。
周囲のゴブリン獣は、死んだのか気絶したのか一斉に地面へと倒れ込んでいた。
起き上がったアルちゃんは、必死に俺の元まで駆け戻る。
だが、全てのゴブリン獣が倒れたわけではない。
一瞬ひるんだ強ゴブ獣が、逃げるアルちゃんを追いかける。
ブーン ブーン
追いかける強ゴブ獣のもとへと。
巣から飛び出した大量のハチ獣が襲い掛かっていった。
ブスッ
「ゴブギャァァァッ!」
昨日、バケツでアルちゃんの黄金水に漬けこんだハチ獣たち。
すっかり傷が癒えたようだ。
そして、命の恩人であるアルちゃんを守ろうとゴブリン獣へ、さらには気絶して倒れたゴブリン獣をも次々と突き刺していく。
ブーン
飛び出したハチ獣のうち1匹が俺の頭上に止まる。
俺にハチミツをくれた個体。コイツだけは俺になついたようだ。
ふむ。ハチ獣の頭飾りというのも、なかなかオシャレで良い。
戦場では、暗黒ゴブリン獣が暗黒の煙を吐き出していた。
煙に包まれ暗闇に染まる戦場。
ブブ
前回の敗戦を思い出したのか、頭上のハチ獣が羽を揺らせる。
震えるハチ獣の羽を撫でる。
そういえば、ハチってほとんどが雌めすなんだよな。
てことは、こいつも雌めすで俺のハーレムメンバー。
俺が護らねばならない。
「心配いらないよ。ハチミツのお礼。まだだったよな?」
ハチ獣に暗黒の耐性は無い。
無いなら暗黒の耐性を付与すれば良いだけだ。
「勇者パワー発動!」
勇者パワーは、共に戦う仲間に力を与える。
それは光の力。暗黒に対抗する光の力。
ブーン ブーン
勇者パワーで光の力を付与されたハチ獣たち。
暗黒の煙の中を飛び回り、煙を吐き出す暗黒ゴブリン獣を突き刺した。
ブスッ
「ゴブギャァァァッ!」
暗黒の煙が効かないと見た魔法ゴブリン獣は、魔法を唱えてハチ獣を迎撃しようとしていた。
恐らく前回同様に、毒の雲を生み出そうとしているのだろう。
俺が勇者パワーを全開すれば、魔法も、毒の雲をも吹き飛ばすことができる。
が、それはMPの消耗が激しい。
ゴブリン獣との戦闘は、まだ始まったばかり。
長丁場が予想される戦闘。大将である俺の出番はまだ先だ。
「カモナー。魔法で援護できるか?」
「分かったよぉ。僕の魔法で援護するよぉ」
俺の隣には、自信満々のカモナー。
結局森で魔法は見れなかったが、そこまで自信があるなら、ここで見せてもらうとしよう。
「頼む」
魔法には魔法。
我がクラン唯一の魔法使いとして、頼んだぞカモナー。
「うん。我が呼び声に応えて来たれ。深遠の水。全てを薙ぎ払う奔流となれぇ!」
なにやら格好良い呪文をつぶやいてポーズを決めるカモナー。
むむ……カモナーのくせに格好良いではないか。
俺も勇者パワーを使う前には、何か詠唱した方が良いのだろうか。
詠唱完了と同時にカモナーの手から水が飛び出した。
消防車の放水を思い起こさせる水鉄砲。
ドドドドッ
ほとばしる水流が毒の雲をかき消して戦場に散る。
詠唱する魔法ゴブリン獣を押し倒して、地面で盛大な水しぶきを上げていた。
あれだけの水が溢れたならば、足場は泥で動きづらくなる。
もっとも空を飛ぶハチ獣には、関係ないどころか有利でしかない。
ブスッ
「ゴブギャァァァッ!」
毒雲の消えた戦場で、魔法ゴブリン獣を刺しまくるハチ獣。
「ナイスだ! カモナー」
手のひらから水流を放つカモナーを背後から抱きしめる。
「ふ、ふわぁっ!」
おっと。
つい今までの、男同士のように気軽に抱き付いてしまった。
「すまない。そういえば、カモナーは女性だったな」
柔らかい身体が名残惜しいが、俺はカモナーから身体を離した。
上司のセクハラで部下が辞めるなど、社会ではよくある話。
カモナーにクランを抜けられては困る。注意しないと。
「う、うぅん。そ、その、ユウシャさんが望むなら、僕は……」
そうこうする間に、生徒たちが2階に辿り着いたようだ。
泥に足をとられるゴブリン獣の集団へと、2階から矢が放たれる。
弓で狙撃するにも、動きの鈍ったゴブリン獣は恰好の的だ。
だが、放たれる矢。
1本目の矢こそゴブリン獣を射抜いたが、続けて放たれる矢は威力もない上に出鱈目の方向へと飛んでいた。
威力も精度も駄目駄目。
生徒たちはこれが初めての実戦。無理もない。
「よし。カモナーも来い。2階から迎撃する」
丁度戻ってきたアルちゃんを抱え上げ──
「勇者シュートオオォ!」
ゴブリン獣へと蹴り飛ばして、2階に移動する。
ウーちゃんは……草を食べてる場合じゃない。
建物の1階へと追い込んでおく。
2階では生徒たちが弓を手にゴブリン獣を射かけていた。
生徒の中で一人実戦をこなしたナノちゃん。
彼女の射る矢は、確実にゴブリン獣を仕留めていた。
だが、他の生徒たちの放つ矢はゴブリン獣に当たらない。
クランハウス目がけて押し寄せるゴブリン獣。
2階から見えるだけでも、すでにその数は軽く千を超えている。
その群れが怒涛の如く迫りくるのだ。
焦るのも無理はない。
だが、次から次へと手なりに弓を引くばかりでは、当たるものも当たらない。
「みんな。落ち着け!」
焦ったように矢をつがえる生徒。そのお尻をつかんで声をかける。
「きゃっ」
「まずは深呼吸。そして外を見てみろ」
暗黒ゴブ獣が放つ闇黒の煙で、周囲は夕闇のように黒く染まっていた。
その中で血煙の舞う戦場。
中心で暴れるのはグリさん。そしてサマヨちゃん。
「君たちは安全だ。サマヨちゃん、グリさん、アルちゃん、ハチ獣。みんなが外で戦っている。足止めしてくれている」
ハチ獣は、宙を舞うスピードを生かして魔法ゴブ獣を狙う。
自身が魔法に弱いのもあるだろう。苦手な敵を優先して狙っていた。
絶叫でゴブリン獣を気絶させたアルちゃんは、ハチ獣2匹に吊られて空からクランハウスに戻る最中だ。
「君たちはまだ弓を初めて1週間。素人でしかない。だから俺たちが守る。安心してほしい」
お尻をつかんだ少女を抱きしめ、勇者パワーを解放する。
「あぁ……ユウシャ様の身体、あったかい」
緊張から震える生徒1人1人を抱きしめ、ゆっくり身体中へと勇者パワーを注入する。
1人、弓を引き続けるナノちゃんの顔が曇る。
そうする間も、外での戦闘は続いているのだ。
のんびりしている場合ではない。
そして、やはり数の力は脅威でしかない。
森から現れるゴブリン獣とオーガ獣。
すでに1000を超えてなお、その数は留まることを知らない。
敵の中から大物を狙って倒していくサマヨちゃん。
1対1ではサマヨちゃんに敵わない。
それを悟ったオーガ獣は、サマヨちゃんを取り囲んでいた。
1撃でも当たろうものなら、身体が粉々に砕かれるであろう巨棒。
集まった数十ものオーガ獣が、前後左右からサマヨちゃんに襲い掛かっていた。
雑魚の群れをパワーで薙ぎ払うグリさん。
同時に襲い掛かる数十ものゴブリン獣を、爪を振るって一掃する。
しかし、一掃するその間に打撃を受けていた。
ゴブリン獣の打撃、グリさんには塵のようなものでしかない。
それでも、塵も積もれば山となる。
グリさんの周囲には、再び数百ものゴブリン獣が現れていた。
泥土と化した地面で動きの鈍るゴブリン獣を、空中から刺し続けるハチ獣。
そんな中で詠唱を完了させた魔法ゴブリン獣が、電撃魔法を放つ。
素早いハチ獣といえど、電撃はかわせない。
雷に打たれて泥土に沈むハチ獣。
その間に他のハチ獣が魔法ゴブリン獣を仕留める。
だが、魔法ゴブリン獣ですら数百はいる。
そして、その数倍の雑魚ゴブ獣が、魔法ゴブ獣を守るように立ちふさがっていた。
「パパ……大丈夫なの?」
少し焦ったように問いかけるナノちゃん。
仲間が苦戦しているのだ。俺だって飛び出して戦いたい。
「大丈夫じゃない。だから君たちの力を貸してほしい」
だが、俺1人が飛び出したとしても、意味はない。
最後に弓を引くナノちゃんを背後から抱きしめる。
いくら勇者といっても、単純な戦闘力ではサマヨちゃんやグリさんには敵わない。
「まだ素人の君たちに頼むのは筋違いかもしれない。それでも、ナノちゃん。そして、みんなの力を貸してほしい!」
外で戦う仲間を助けるためにも、俺は背後からナノちゃんの身体を包み込む。
だから、俺は俺が持つ力。
勇者の力で戦うのだ。
「わ、私たちも戦う。戦います!」
いつの間にか俺を取り巻く生徒たち。
その顔には、自信と決意が溢れていた。
「ありがとう。それなら慌てず落ちついて。ゆっくりで良いから外のみんなを援護して欲しい。だから……頼む! みんなの力を貸してくれ! 勇者パワー全開!」
今こそ俺は勇者パワーを全開する。
俺が勇者たるゆえん。それこそがこの勇者パワー。
俺は俺の全力でもって仲間を援護する。
「はい!」
クランハウスを包んで立ち昇る勇者の光。
その光の中から一斉に矢が放たれた。
サマヨちゃんを押し包まんとするオーガ獣を貫いて爆発する。
グリさんの周囲に群れるゴブリン獣を貫き、まとめて爆発する。
魔法を唱えるゴブリン獣を貫いて爆発する。
勇者パワーで強化された弓から放たれるのは、ただの矢じゃない。
相手を追尾するホーミング能力。
そして、着弾した相手を爆発させるエクスプロージョン能力。
いうなればマジックミサイル。
集中して放つため1射ごとの速度は落ちるが、その威力と精度は、他の追随を許さない。
矢による援護で態勢を立て直したサマヨちゃん、グリさん、ハチ獣が一斉に反撃へと移っていた。
「勇者シュートオオォ!」
ハチ獣に吊られて戻ってきたアルちゃんを再び集団へと送り込む。
「アギャアアアア!」
勇者パワーによって全ての仲間が強化された今。
アルちゃんの絶叫によって、倒れたゴブリン獣が目覚めることはない。
「全てを薙ぎ払う奔流となれぇ!」
2階から集団めがけて水流を放つカモナーによって、泥土と化したクランハウス周辺。
泥に足を取られ、遅々としか歩むことのできないゴブリン獣。
弓で狙うには恰好の的でしかない。
シュッ ドカーン
爆発と同時に周囲のゴブリン獣がまとめて吹き飛んでいく。
暗黒の煙を吹き飛ばし、広がる金色の光。
勇者の光。
今。クランハウスは暁を迎えようとしていた。
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