海辺で拾った宇宙人

あさいゆめ

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    津田の気持ち

 如月斗真先輩は、冷たいようで優しくて突き放すくせに見捨てはしない。そんな人だ。
 一見地味だが細身の身体にすっきりした顔。
 近ごろなんだか肌つやがいい。
 表情が柔らかくなった。
 そして時々朝から気だるい。
 女だな。
 家に行くのを頑なに拒む。
 まさか同棲してる?
 これは調査に向かわねば!
 突撃すればそこには茶髪のハーフ?
 背の高いモデル級のイケメン。
 人目もはばからず先輩にべったり。
 聞けばやっぱりそういう関係らしい。
 今頃寝室で…。
 気になる。
 俺は先輩の事はちょっと気にはなってた。
 身の安全は保証しないってどういう意味?
 夜中に忍んで来てくれるって?
 でも彼氏すぐそこにいるし。
 いや、乱れた関係で俺も一緒にとか。
 その場合、誰が誰に何をどうするんだ?
 いかん、興奮してきた。
 下着をおろして硬くなったモノを握りしめる。
 ハッ!視線?
 カエル?
 床におりてじっと俺を見ている。
 俺のコレを見てる?
 うっかり潰しでもしたらたいへんだ。
 そう思い手を伸ばした時だった。
 シュッと何かが手に巻き付いた。
 そのままソファーに座らされ、手足は固定された。
 声を出そうとしたが、何かが口をふさいだ。
「んふーっ、んふーっ!」
 何?この恥ずかしい格好。
 パンツは脱がされM字に広げられた足。
 で、カエル?
 俺のいきり起ったモノに乗っかるカエル。
 自分ではよく見えないが細い触手のようなものが、いそぎんちゃくのように無数に生えている。
 それが体中をさわさわとまさぐる。
 それが一本二本と尻の穴に差し込まれていく。
 何本入るか調べるかのように押し広げられてもう限界なのに今度は奥へと。
 カエルは長い舌を出して小さな割れ目を舐めている。
 嫌だ!気持ち悪い。
 カエルに犯される?
 そんな所に入れないで!
「んぉおおおおおおおお!」
 にゅるにゅると際限なく差し込まれる。
 尿道も尻の穴も、口の中も!
 全部の穴が塞がれ犯されている。
 もう何も考えられない。
 快感の波が何度も押し寄せて狂っていく。
 気を失ったと思ったんだが。
 パンツは履いていた。
 夢?
 体はだるいのに、鏡の中の俺はなんだか艶々していた。
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