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リリアン視点
ヴィニョーブル二号店のオープンと同時に一号店の二階部分も開店した。
個室は三部屋1日三組限定。
メニューの基本は変わらないのだけど、食器と盛り付けを豪華にし、一部屋ごとに専属のスタッフが付き、要望があればソムリエが給仕する。
バーのほうはノクチュルヌ(夜想曲)と名付け少し遅い時間にオープンする。
閉店も遅い。
どこかのパーティーの帰りでもちょっと寄って息抜きできるお店にしたい。
ゆっくりできるように会員制で信用できる人の紹介でなければ会員にはなれないシステム。
一号店はほとんどレナードに任せてある。
夜はバーでソムリエをしている。
今夜は私もお客っぽくカウンターに座る。
「本当にいい人に来てもらえて助かったわ。
ありがとう、レナード。」
「いいえ、お礼を言うのはわたくしのほうです。
ミッシェルもフランツも同じ気持ちでしょう。」
ミッシェルには二号店に行ってもらった。
そちらはまだワインの販売だけだ。
「元の邸では意にそわない、仕事ともいえないような事をさせられ、賃金は未払い。挙げ句に辞めると言えば紹介状は書かないと言われました。
本当にひどい所でした…あれが公爵家だとは、あきれます。
こちらは執事の仕事とはまた違いますが、やりがいがあります。なにより賃金がすばらしい。」
そういえば元は公爵家の執事だった。
帝国には公爵家は三つしかない。
「差し支えなければどちらの公爵家だっけ?
トゥーイの紹介だから信用出来るので詳しく聞かなかったわ。」
「アステローゼ公爵家でございます。」
嫌な予感って当たるのよね。まあ三分の一だし。
「そっかー…。」
「どうかなさいましたか?
今は主が変わり、勤務状況は改善されたと元同僚に聞きました。
お嬢様もどこかへ追い出されたと…。」
環境は悪かったけど、お嬢様の事は心配なのね。
「レティシア様ならザカリー侯爵邸に身を寄せていらっしゃるから安心して。」
「はあっ?」
大きな声でカウンター身を乗り出す。
「し、失礼しました…あの、問題を起こしてはいませんか?」
「さあ、私とはあまり会わないように邸の方達が気を使って下さるから。」
レナードのこの取り乱しよう。気になってしまう。
「私の見た感じ普通の令嬢みたいだったけど、何か問題のある方なの?」
「あ、いえ…その…。」
口にするのもはばかるような事なのかな?
悪口を聞きたいわけじゃないけど、侯爵邸の方達に迷惑をかけるような事なら先に耳に入れてあげたい。
「少し変わった方でして…人の話を聞かず思い込みが激しくて。」
そういえばそうかも。
「一番困るのはわたくし達執事に身の回りの世話をさせたがる事でした。着替えから沐浴の手伝いまで。」
沐浴まで?
「えっと…公爵家では沐浴は服を着たまま身体は洗わないとか?」
「そんなわけはありません。ミッシェルは女慣れしていましたからまだ良かったかもしれませんが、フランツなどはまだ若くていたたまれませんでした。」
逆ハーレム?執事プレイ?ちょっとうらやま…じゃなくて!危ないお嬢様じゃない。
誰でもちょっとはそんな願望あるかもしれないけど実際やっちゃう?
ヴィニョーブル二号店のオープンと同時に一号店の二階部分も開店した。
個室は三部屋1日三組限定。
メニューの基本は変わらないのだけど、食器と盛り付けを豪華にし、一部屋ごとに専属のスタッフが付き、要望があればソムリエが給仕する。
バーのほうはノクチュルヌ(夜想曲)と名付け少し遅い時間にオープンする。
閉店も遅い。
どこかのパーティーの帰りでもちょっと寄って息抜きできるお店にしたい。
ゆっくりできるように会員制で信用できる人の紹介でなければ会員にはなれないシステム。
一号店はほとんどレナードに任せてある。
夜はバーでソムリエをしている。
今夜は私もお客っぽくカウンターに座る。
「本当にいい人に来てもらえて助かったわ。
ありがとう、レナード。」
「いいえ、お礼を言うのはわたくしのほうです。
ミッシェルもフランツも同じ気持ちでしょう。」
ミッシェルには二号店に行ってもらった。
そちらはまだワインの販売だけだ。
「元の邸では意にそわない、仕事ともいえないような事をさせられ、賃金は未払い。挙げ句に辞めると言えば紹介状は書かないと言われました。
本当にひどい所でした…あれが公爵家だとは、あきれます。
こちらは執事の仕事とはまた違いますが、やりがいがあります。なにより賃金がすばらしい。」
そういえば元は公爵家の執事だった。
帝国には公爵家は三つしかない。
「差し支えなければどちらの公爵家だっけ?
トゥーイの紹介だから信用出来るので詳しく聞かなかったわ。」
「アステローゼ公爵家でございます。」
嫌な予感って当たるのよね。まあ三分の一だし。
「そっかー…。」
「どうかなさいましたか?
今は主が変わり、勤務状況は改善されたと元同僚に聞きました。
お嬢様もどこかへ追い出されたと…。」
環境は悪かったけど、お嬢様の事は心配なのね。
「レティシア様ならザカリー侯爵邸に身を寄せていらっしゃるから安心して。」
「はあっ?」
大きな声でカウンター身を乗り出す。
「し、失礼しました…あの、問題を起こしてはいませんか?」
「さあ、私とはあまり会わないように邸の方達が気を使って下さるから。」
レナードのこの取り乱しよう。気になってしまう。
「私の見た感じ普通の令嬢みたいだったけど、何か問題のある方なの?」
「あ、いえ…その…。」
口にするのもはばかるような事なのかな?
悪口を聞きたいわけじゃないけど、侯爵邸の方達に迷惑をかけるような事なら先に耳に入れてあげたい。
「少し変わった方でして…人の話を聞かず思い込みが激しくて。」
そういえばそうかも。
「一番困るのはわたくし達執事に身の回りの世話をさせたがる事でした。着替えから沐浴の手伝いまで。」
沐浴まで?
「えっと…公爵家では沐浴は服を着たまま身体は洗わないとか?」
「そんなわけはありません。ミッシェルは女慣れしていましたからまだ良かったかもしれませんが、フランツなどはまだ若くていたたまれませんでした。」
逆ハーレム?執事プレイ?ちょっとうらやま…じゃなくて!危ないお嬢様じゃない。
誰でもちょっとはそんな願望あるかもしれないけど実際やっちゃう?
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