よくある転生物語だと思うんだけど?

あさいゆめ

文字の大きさ
76 / 127

76

  リリアン視点

 ヴィニョーブル二号店のオープンと同時に一号店の二階部分も開店した。
 個室は三部屋1日三組限定。
 メニューの基本は変わらないのだけど、食器と盛り付けを豪華にし、一部屋ごとに専属のスタッフが付き、要望があればソムリエが給仕する。
 バーのほうはノクチュルヌ(夜想曲)と名付け少し遅い時間にオープンする。
 閉店も遅い。
 どこかのパーティーの帰りでもちょっと寄って息抜きできるお店にしたい。
 ゆっくりできるように会員制で信用できる人の紹介でなければ会員にはなれないシステム。
 一号店はほとんどレナードに任せてある。
 夜はバーでソムリエをしている。
 今夜は私もお客っぽくカウンターに座る。
「本当にいい人に来てもらえて助かったわ。
 ありがとう、レナード。」
「いいえ、お礼を言うのはわたくしのほうです。
 ミッシェルもフランツも同じ気持ちでしょう。」
 ミッシェルには二号店に行ってもらった。
 そちらはまだワインの販売だけだ。
「元の邸では意にそわない、仕事ともいえないような事をさせられ、賃金は未払い。挙げ句に辞めると言えば紹介状は書かないと言われました。
 本当にひどい所でした…あれが公爵家だとは、あきれます。
 こちらは執事の仕事とはまた違いますが、やりがいがあります。なにより賃金がすばらしい。」
 そういえば元は公爵家の執事だった。
 帝国には公爵家は三つしかない。
「差し支えなければどちらの公爵家だっけ?
 トゥーイの紹介だから信用出来るので詳しく聞かなかったわ。」
「アステローゼ公爵家でございます。」
 嫌な予感って当たるのよね。まあ三分の一だし。
「そっかー…。」
「どうかなさいましたか?
 今は主が変わり、勤務状況は改善されたと元同僚に聞きました。
 お嬢様もどこかへ追い出されたと…。」
 環境は悪かったけど、お嬢様の事は心配なのね。
「レティシア様ならザカリー侯爵邸に身を寄せていらっしゃるから安心して。」
「はあっ?」
 大きな声でカウンター身を乗り出す。
「し、失礼しました…あの、問題を起こしてはいませんか?」
「さあ、私とはあまり会わないように邸の方達が気を使って下さるから。」
 レナードのこの取り乱しよう。気になってしまう。
「私の見た感じ普通の令嬢みたいだったけど、何か問題のある方なの?」
「あ、いえ…その…。」
 口にするのもはばかるような事なのかな?
 悪口を聞きたいわけじゃないけど、侯爵邸の方達に迷惑をかけるような事なら先に耳に入れてあげたい。
「少し変わった方でして…人の話を聞かず思い込みが激しくて。」
 そういえばそうかも。
「一番困るのはわたくし達執事に身の回りの世話をさせたがる事でした。着替えから沐浴の手伝いまで。」
 沐浴まで?
「えっと…公爵家では沐浴は服を着たまま身体は洗わないとか?」
「そんなわけはありません。ミッシェルは女慣れしていましたからまだ良かったかもしれませんが、フランツなどはまだ若くていたたまれませんでした。」
 逆ハーレム?執事プレイ?ちょっとうらやま…じゃなくて!危ないお嬢様じゃない。
 誰でもちょっとはそんな願望あるかもしれないけど実際やっちゃう?
 
感想 33

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

お兄様「ねえ、イケナイ事をしよっか♡」

小野
恋愛
父が再婚して新しく出来たお兄様と『イケナイ事』をする義妹の話。

女の子がほとんど産まれない国に転生しました。

さくらもち
恋愛
何番煎じかのお話です。 100人に3~5人しか産まれない女の子は大切にされ一妻多夫制の国に産まれたのは前世の記憶、日本で亭主関白の旦那に嫁いびりと男尊女卑な家に嫁いで挙句栄養失調と過労死と言う令和になってもまだ昭和な家庭!でありえない最後を迎えてしまった清水 理央、享年44歳 そんな彼女を不憫に思った女神が自身の世界の女性至上主義な国に転生させたお話。 当面は2日に1話更新予定!

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

『身長185cmの私が異世界転移したら、「ちっちゃくて可愛い」って言われました!? 〜女神ルミエール様の気まぐれ〜』

透子(とおるこ)
恋愛
身長185cmの女子大生・三浦ヨウコ。 「ちっちゃくて可愛い女の子に、私もなってみたい……」 そんな密かな願望を抱えながら、今日もバイト帰りにクタクタになっていた――はずが! 突然現れたテンションMAXの女神ルミエールに「今度はこの子に決〜めた☆」と宣言され、理由もなく異世界に強制転移!? 気づけば、森の中で虫に囲まれ、何もわからずパニック状態! けれど、そこは“3メートル超えの巨人たち”が暮らす世界で―― 「なんて可憐な子なんだ……!」 ……え、私が“ちっちゃくて可愛い”枠!? これは、背が高すぎて自信が持てなかった女子大生が、異世界でまさかのモテ無双(?)!? ちょっと変わった視点で描く、逆転系・異世界ラブコメ、ここに開幕☆

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

触手エイリアンの交配実験〜研究者、被験体になる〜

桜井ベアトリクス
恋愛
異星で触手エイリアンを研究する科学者アヴァ。 唯一観察できていなかったのは、彼らの交配儀式。 上司の制止を振り切り、禁断の儀式を覗き見たアヴァは―― 交わる触手に、抑えきれない欲望を覚える。 「私も……私も交配したい」 太く長い触手が、体の奥深くまで侵入してくる。 研究者が、快楽の実験体になる夜。