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レティシア視点
やったわ!
レイモンド様のお姫様抱っこ。
このまま離れのベッドまで連れて行かれてその間、
「見た目より軽い…それにこの香り…リリアンの毒々しく甘い香りとは違う清楚な花の香り。
ベッドに寝かすと引き寄せられるように首筋に顔を近づけ香りを確かめる。
柔らかい肌、艶かしい肢体。
そのまま抱きたくなる欲望を押さえ離れを後にするのだった。」
ってなるのですわ。
もちろんここで我慢しなくても問題は無いわ。
どうせ最後はわたくし達、結婚するのだもの。
ここはイケメン執事もいなくてホントつまんないんだから。正直レイモンド様はあんまりタイプじゃないけど、この際贅沢は言えないわ。あー男が欲しいっ!
「いいかげんに手を離していただけませんか?」
いつの間にかベッドに下ろされていたわ。
でも首にまわした手は離さないわ。
「レイモンド様…わたくし、初めてですの…。」
「は?
おい、足の手当てをして差し上げろ。」
あら、メイドもいたのね。
「おかしいですわね…どこも腫れている様子はございませんけど?」
ちっ、よけいな事言うな。
「無事なご様子ですので、失礼します。」
腕の匂いをクンクン嗅いでいる。まるで臭いものを持ったみたいに。
おかしいわ。原作ではいろんな場面でわたくしの香りに惹かれるのに。
あまり関心を持たれていないみたいだから香水の量を増やしてみたのに脈なし?
こうなったら原作どおり帳簿の不正を見つけるしかないわね。
別の日。
やっと警備の目を盗んで本館に侵入できましたわ。
えーと、執務室はっと…ここね。
帳簿、帳簿っと。
「何をしていらっしゃるの?」
ちっ、リリアンがもう来たわ。しかたがない、
「わたくしに帳簿を見せなさい。」
「は?」
「やましい事が無いなら見せれるはずですわよね?」
ふふん、隠すがいいわ。
そのうち執事のヒューイが騒ぎをききつけてやってくるから、ヒューイに探させればいいのよ。不正があるのは間違いないんだから。
わたくしって頭いいっ!
「他所の方にはお見せ出来ませんよ?」
「あなただって他所の人じゃないの!」
「私は依頼されてますから。」
「いいから見せなさいよっ!」
よしよし、メイドも集まって来た。
「どうなさいました?」
よしっ!ヒューイが来た!
「この女、不正を働いてますわ!」
やったわ!
レイモンド様のお姫様抱っこ。
このまま離れのベッドまで連れて行かれてその間、
「見た目より軽い…それにこの香り…リリアンの毒々しく甘い香りとは違う清楚な花の香り。
ベッドに寝かすと引き寄せられるように首筋に顔を近づけ香りを確かめる。
柔らかい肌、艶かしい肢体。
そのまま抱きたくなる欲望を押さえ離れを後にするのだった。」
ってなるのですわ。
もちろんここで我慢しなくても問題は無いわ。
どうせ最後はわたくし達、結婚するのだもの。
ここはイケメン執事もいなくてホントつまんないんだから。正直レイモンド様はあんまりタイプじゃないけど、この際贅沢は言えないわ。あー男が欲しいっ!
「いいかげんに手を離していただけませんか?」
いつの間にかベッドに下ろされていたわ。
でも首にまわした手は離さないわ。
「レイモンド様…わたくし、初めてですの…。」
「は?
おい、足の手当てをして差し上げろ。」
あら、メイドもいたのね。
「おかしいですわね…どこも腫れている様子はございませんけど?」
ちっ、よけいな事言うな。
「無事なご様子ですので、失礼します。」
腕の匂いをクンクン嗅いでいる。まるで臭いものを持ったみたいに。
おかしいわ。原作ではいろんな場面でわたくしの香りに惹かれるのに。
あまり関心を持たれていないみたいだから香水の量を増やしてみたのに脈なし?
こうなったら原作どおり帳簿の不正を見つけるしかないわね。
別の日。
やっと警備の目を盗んで本館に侵入できましたわ。
えーと、執務室はっと…ここね。
帳簿、帳簿っと。
「何をしていらっしゃるの?」
ちっ、リリアンがもう来たわ。しかたがない、
「わたくしに帳簿を見せなさい。」
「は?」
「やましい事が無いなら見せれるはずですわよね?」
ふふん、隠すがいいわ。
そのうち執事のヒューイが騒ぎをききつけてやってくるから、ヒューイに探させればいいのよ。不正があるのは間違いないんだから。
わたくしって頭いいっ!
「他所の方にはお見せ出来ませんよ?」
「あなただって他所の人じゃないの!」
「私は依頼されてますから。」
「いいから見せなさいよっ!」
よしよし、メイドも集まって来た。
「どうなさいました?」
よしっ!ヒューイが来た!
「この女、不正を働いてますわ!」
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