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9.エロマンガ村出身
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「……はいはい、なに?」
もしかして童貞だから童貞なりになんか初体験の後はピロートークするっていう志があったのかもしれない。などと思い直して話を聞いてやるか……という慈愛モードに無理やり意識を切り替える。
何を言ってきても、こいつは童貞卒業したばっかりのバブちゃんだから……という気概を持って右から左に聞き流すっ!
なんかこう、童貞卒業に夢見てたりしたらこんなドタバタした卒業式になっちゃって悪いな、などとはちょっとは思ってるんだわ、一応。
「だから……その、……責任とって結婚する」
歯切れ悪いし、モゴモゴ話すしいつもの雛田とは真逆の声で言われる。
っていうかそういうことはもっとカッコよくストレートになんなら全世界に聞こえてもかまわねぇぐらいのどでかい声で言って欲しいが?
しかしさすがにこれは聞き流せない。だって聞き流して了承として捉えられちゃってあれよあれよどんぶらこっこと流されてしまうとえらいこっちゃだもんな。
「ハァ? そんなの求めてないから大丈夫」
まぁーだ因習村の話続いてたんか? というじっとりとた視線を感じるのか雛田はごくりと喉を鳴らして言い募る。
「でも子供……出来てたら、あれじゃん……」
「いや、出来てない、大丈夫。今から薬飲むし」
薬に対する信頼感が半端ないのは自分自身もその一端を担う仕事についているからで、効力についても、その使用上の注意点まできちんとわかっているからだ。
というかそれは雛田も同じ条件だし、実際いま避妊薬をのめば雛田の杞憂などすぐに霧散することを、誰よりも雛田自身がわかっているだろうに。
ふーむ……こりゃ、童貞卒業して興奮のあまり頭のシナプスの繋がりがおかしくなってしまった可能性があるな?
私が雷の魔法なんぞ使えたらよかったんだが、あいにくまだ使えないんだよな、まだ。
「……これはただの独り言なんだが……うちの家系は多産ではないが、百発百中のクソ強精子を持ってんだ……」
少しの間があったということは、雛田なりに私の意見をどうにかして覆そうという意思があったんだとは思うけど、言うにこと書いて、クソ強精子とは恐れ入った。
雛田が真面目に話していると思えばこそ、私も真面目な顔を維持し続けていたが、もう無理だった。
「っぶっ、おぉーい、脳みそイカれてんか? どこのエロマンガ?」
私は真面目な顔の雛田を見ながらきゃははと大笑いする。
うっ、ぐぅッ、笑うと身体中の筋肉が軋んでいたいヨォ! しかし笑わずにはいられない。
なんだよクソ強精子ってッっ
「いや、これはまじなんだって。だからこそゴムなしでヤるには色々俺的に葛藤があってだな、お前とならいい家庭を作れるんじゃねぇかと思う、んだけど」
雛田は妙にキリッとした顔をしているが、変わらず可愛い顔だ。休日だったから運動したからか黒い艶のある髪がぴょこぴょこと跳ねている。その油断した様子も可愛い雰囲気に拍車をかけている。
なんかまだ言ってる……
こう、真面目に頭のおかしいこと言われるとなんか可哀想なものを見る目になっちゃうな。
さっきまではおもしろーって感じがいまや憐憫すら覚えるわ。
もしかして童貞だから童貞なりになんか初体験の後はピロートークするっていう志があったのかもしれない。などと思い直して話を聞いてやるか……という慈愛モードに無理やり意識を切り替える。
何を言ってきても、こいつは童貞卒業したばっかりのバブちゃんだから……という気概を持って右から左に聞き流すっ!
なんかこう、童貞卒業に夢見てたりしたらこんなドタバタした卒業式になっちゃって悪いな、などとはちょっとは思ってるんだわ、一応。
「だから……その、……責任とって結婚する」
歯切れ悪いし、モゴモゴ話すしいつもの雛田とは真逆の声で言われる。
っていうかそういうことはもっとカッコよくストレートになんなら全世界に聞こえてもかまわねぇぐらいのどでかい声で言って欲しいが?
しかしさすがにこれは聞き流せない。だって聞き流して了承として捉えられちゃってあれよあれよどんぶらこっこと流されてしまうとえらいこっちゃだもんな。
「ハァ? そんなの求めてないから大丈夫」
まぁーだ因習村の話続いてたんか? というじっとりとた視線を感じるのか雛田はごくりと喉を鳴らして言い募る。
「でも子供……出来てたら、あれじゃん……」
「いや、出来てない、大丈夫。今から薬飲むし」
薬に対する信頼感が半端ないのは自分自身もその一端を担う仕事についているからで、効力についても、その使用上の注意点まできちんとわかっているからだ。
というかそれは雛田も同じ条件だし、実際いま避妊薬をのめば雛田の杞憂などすぐに霧散することを、誰よりも雛田自身がわかっているだろうに。
ふーむ……こりゃ、童貞卒業して興奮のあまり頭のシナプスの繋がりがおかしくなってしまった可能性があるな?
私が雷の魔法なんぞ使えたらよかったんだが、あいにくまだ使えないんだよな、まだ。
「……これはただの独り言なんだが……うちの家系は多産ではないが、百発百中のクソ強精子を持ってんだ……」
少しの間があったということは、雛田なりに私の意見をどうにかして覆そうという意思があったんだとは思うけど、言うにこと書いて、クソ強精子とは恐れ入った。
雛田が真面目に話していると思えばこそ、私も真面目な顔を維持し続けていたが、もう無理だった。
「っぶっ、おぉーい、脳みそイカれてんか? どこのエロマンガ?」
私は真面目な顔の雛田を見ながらきゃははと大笑いする。
うっ、ぐぅッ、笑うと身体中の筋肉が軋んでいたいヨォ! しかし笑わずにはいられない。
なんだよクソ強精子ってッっ
「いや、これはまじなんだって。だからこそゴムなしでヤるには色々俺的に葛藤があってだな、お前とならいい家庭を作れるんじゃねぇかと思う、んだけど」
雛田は妙にキリッとした顔をしているが、変わらず可愛い顔だ。休日だったから運動したからか黒い艶のある髪がぴょこぴょこと跳ねている。その油断した様子も可愛い雰囲気に拍車をかけている。
なんかまだ言ってる……
こう、真面目に頭のおかしいこと言われるとなんか可哀想なものを見る目になっちゃうな。
さっきまではおもしろーって感じがいまや憐憫すら覚えるわ。
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