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暇があれば体育準備室に入り浸るようになったのは、澄也だけではなく津島もだった。
津島はどこにいても針の筵という状態なので、この部屋の存在はさぞかしありがたいものだろう。
しかし学校を休むことはせずまじめに登校しているというのは意外だ。
嫌だと思えば休んでしまえばいいのに、変なところでまじめだ。
それとも推薦した騎士とかいうのと何か内密な取り決めとかがあるんだろうか。
「この間街で津島と彼女がデートしてるところ見ちゃった」
茶化しているように聞こえるようにと、あえてテンション高めで澄也は言う。
なんとなく俺がソファの左端で、津島が右端というのが暗黙の了解になっている。
ソファは二人掛けか三人掛けぐらいの大きさで二人して端に座れば真ん中にはそれなりの空洞が出来る。
津島は澄也の言葉の意味を考える様にのっそりとしたしぐさで澄也をねめつける。
基本行為が【睨む】なので睨まれたところで澄也はもう何にも感じない。
いちいち威嚇するように睨んでくるのが逆に小動物みたい、などと見当違いの感覚になっている。
「髪の毛ふわっふわの小型のわんこみたいなかわいい子だったから驚いたよ。津島って服がピッチピチで胸元がバーンと弾けてるえっちなおねーさんとかそういうのが好きだと思ってたからさぁ~~」
勝手なことを言っている自覚はある。
津島の趣味など聞いたこともないが、津島のワルい外見からして退廃的なえっちなおねーさんとの取り合わせがいちばんしっくりと来るのは間違いない。
「カノジョ……あぁ……あいつのことか……」
津島は興味がないとソファに深くもたれこむと固く目をつぶった。
つつかれたくないところだったかな?
あいつっていうところに親密さが表れていてそれだけで、澄也の気分は格段に下がる。
「俺も彼女欲しいナー。ねね、彼女の友達とか紹介してもらえたりすると嬉しいんだけど、どう?」
「……」
津島は、だんまりを決め込み寝入る姿勢を見せている。
もうこの話は続きそうにない。
彼女の話は津島の中で口にしたくない話題みたいだ。
津島はどこにいても針の筵という状態なので、この部屋の存在はさぞかしありがたいものだろう。
しかし学校を休むことはせずまじめに登校しているというのは意外だ。
嫌だと思えば休んでしまえばいいのに、変なところでまじめだ。
それとも推薦した騎士とかいうのと何か内密な取り決めとかがあるんだろうか。
「この間街で津島と彼女がデートしてるところ見ちゃった」
茶化しているように聞こえるようにと、あえてテンション高めで澄也は言う。
なんとなく俺がソファの左端で、津島が右端というのが暗黙の了解になっている。
ソファは二人掛けか三人掛けぐらいの大きさで二人して端に座れば真ん中にはそれなりの空洞が出来る。
津島は澄也の言葉の意味を考える様にのっそりとしたしぐさで澄也をねめつける。
基本行為が【睨む】なので睨まれたところで澄也はもう何にも感じない。
いちいち威嚇するように睨んでくるのが逆に小動物みたい、などと見当違いの感覚になっている。
「髪の毛ふわっふわの小型のわんこみたいなかわいい子だったから驚いたよ。津島って服がピッチピチで胸元がバーンと弾けてるえっちなおねーさんとかそういうのが好きだと思ってたからさぁ~~」
勝手なことを言っている自覚はある。
津島の趣味など聞いたこともないが、津島のワルい外見からして退廃的なえっちなおねーさんとの取り合わせがいちばんしっくりと来るのは間違いない。
「カノジョ……あぁ……あいつのことか……」
津島は興味がないとソファに深くもたれこむと固く目をつぶった。
つつかれたくないところだったかな?
あいつっていうところに親密さが表れていてそれだけで、澄也の気分は格段に下がる。
「俺も彼女欲しいナー。ねね、彼女の友達とか紹介してもらえたりすると嬉しいんだけど、どう?」
「……」
津島は、だんまりを決め込み寝入る姿勢を見せている。
もうこの話は続きそうにない。
彼女の話は津島の中で口にしたくない話題みたいだ。
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