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一章

八話 思い出の写真

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ジョンと別れた場所へ急いで戻ると
彼はいた。
「おー!お疲れ!
楽しかったか?」
ジョンは笑いながら迎えてくれた。

「結構待った?」
アカリが聞くと

ジョンは首を傾げ
「今戻ってきたばかりだぞ」
と答えた。
メイには嘘をついてるように見えた。

「あ、そうだ。
やりたい事ひとつあるんだ
少し待っててくれるか?」

「やりたい事?いいですけど……。」
「ありがとな」

という会話をした後
少し待つと一人の男の人が現れた。

「すみません。遅くなりましたね」

「そんなことはないぞ!
待つのも楽しみだ!」
ジョンはフォローを入れた。

「そうですか。
それでは始めましょう」

ーー何が始まるんだろうーー
メイは不安になり、男の人の心を読んだ。
(さてと、今日最後の念写
上手く取れるといいな)

「写真…?」
メイは呟いた。

それを聴こえていたのかジョンは
「よくわかったな!!
この出会いをキッカケに写真を撮って貰おうと思ったんだ!
どうだー、いい考えだろう!」
ジョンは嬉しそうに言っていた。

「写真!?メイちゃんと写っていい?」
アカリは嬉しそうに聞いた。

「もちろん!!」
ジョンは答えた。

「そろそろいいですかー?」
男の人は待っていた。

「ごめんな!いいぞ!三人でいいか?」

「いいですよー。
そこに並んで好きなポーズとってくださいね
いきますよー。」
男の人は私たちを見た後
目を閉じた。
「はい終わりましたー」
と言うと、服の内側から
写真が出てきた。

「ありがとうございます!」
三人はそう言った後アカリは
「メイちゃんと二人で写っていい?」
とジョンに聞いた。
「いいぞ!」
答えた。

「一緒に撮ってもらおうよ!
二人で並ぼ!
あとせっかくだしさっき
買った髪飾りつけようよ!」

「うん、いいよ」
二人は、青い花の髪飾りをつけ
アカリは大胆にピースをし
メイは控えめに腰辺りでピースをした。

「はい、終わったよー
いいものを撮らせてくれてありがとう
これが写真だよ
大切にしてね」
写真をくれた。
夕陽を後ろに、とても綺麗な写真だった。

「我が家の家宝にします!!」
アカリは嬉しそうに言った。

「そうかい。
また撮れる機会を楽しみにしてるよ」
男の人はクスッとしていた。

「じゃ料金頂きますね。」
金額が書かれた紙をジョンに渡された。
「うげ……。写真って結構かかるんだな……」

「ジョン大丈夫……?」

「二人との出会いだしな!!
こんなの安いもんよ!!!!!!」
ジョンは高らかに声を上げて
料金を支払った。

「まいどありー」
と言って男の人は立ち去った。

「まあ!金は働けば手に入る!!
でも、しばらく節約生活だな
はっはっは!!」

「おじさん!あんまり無理しないでよ!」
アカリは珍しく心配してた。

「大丈夫!!」

「よし!そろそろ帰りますか!」
「そうだね」

私たちは二人はこの1日を忘れることはないだろう。
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