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二章 

一話

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 メイが家出して、時間が少し経った。
アカリは家についた。唖然とした。
家具やら家の中のものが壊れており
空き巣でも入ったのかと考えた。
 しかし、空き巣が入るには金目のものはないし、ここまで酷くやらないと思う。ーーがアカリの考えだった。

「なんでこんなことに……。」

床に紙が置いてあった。

ーーアカリへーー

メイからの手紙だった。

「なんで……
これメイちゃんがやったの……。。」

アカリは困惑と焦りが混ざっていた。

「ここまで思い詰めていたなんてて……。
私言ったよ。ちゃんと話して。
待ってるって。」

メイの手紙を最後を見ると
滲んでいて、読めなかった。

「出て行く前泣いていたんだね
ごめんね。ちゃんと話聞いてあげれなくて」
アカリは絶望していた。

「メイちゃーん、アカリちゃーん
たまには一緒にご飯食べよう!」
ジョンが入ってきた。
驚いた。
「なんだこりゃ
アカリちゃん何かあったのか」

「メイちゃんが、家出した」
泣きそうになりながら答えた。

「はあ!なんでだよ」

「私のせいだ……。
私がちゃんと向き合っていれば」
アカリの力は抜けていた。

「そんなことしてる場合じゃないだろ!!
探しに行くぞ」

「うん。」

「「メイちゃーん!!」」
と大声を上げ、村周辺を探した。
出てくる気配はない。

「メイちゃんの事も心配だが
今日はもう辞めよう
夜も遅い」
辺りは真っ暗だった。

「なんでよ!!私!メイちゃんがいなきゃ!!」

「落ち着け!!」

「落ち着けないよ!!
メイちゃんがいないんだよ
私どうすればいいの!!」

「闇雲に探しても
次は自分が倒れる
ちゃんと見つける為に
明日情報を集めよう
俺も手伝う。」

「ごめんなさい……。
取り乱したわ」

「今日は家に帰ろう」

「……。」
アカリは黙った。

「帰ろう」
ジョンに連れられ帰宅した。

アカリは帰宅した。
(メイちゃんなんで……。)
飾ってある写真を見ながら一夜を過ごした。
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