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Episode.4
クリスマス
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12月24日。寒さがより一層強まったクリスマスイヴ。気温が下がりきって雹が降っている。私は次の授業、世界史の教材の一つ、ファイルを開くと手紙が入っていた。送り主は源くんだった。手紙を開くと
〈放課後……4階の視聴覚室横のベランダで待っている〉
と。書いてあった。しかも、すごく綺麗な文字。源くんはこんな字は書けないはず。
放課後、四階視聴覚室横。ガラス戸を覗くと、マフラーに手袋をして学ランで立ち尽くす源くんがいた。風も強かったため、マフラーが靡いて髪がボサボサになっている。私は極寒の中、待っていた源くんに近づく。
「中で話さない?」
私は源くんに言う。
「もうじき、風は止む」
源くんが、そう言うと風が止んだ。すると、源くんはマスクを外し
「亀山! 君のことが好きだ! 俺と付き合ってください!」
源くんはは頭を下げ、手を差し出している。
《手袋越しだから、大丈夫かな?》
私は源くんの差し出した手を握る。すると、引っ張られて源くんの口がキスする形になっていた。私は
「ごめんなさい!」
と言い、源くんの頬を叩いてしまった。源くんは左頬が赤く腫れたと思う。
12月25日。クリスマス当日。世界史のファイルに源くんから送られた手紙が入っていた。
〈昨日は済まなかった。また、同じところで待っている〉
と。書いてあった。
《そう言えば、ににゃは昨日告白……断ったはず……》
私は放課後、待っているところで謝る事にした。
放課後、四階視聴覚室横。私がガラス戸を覗くと、源くんは前にアクリル板を建てていた。
《あれが前にあったら、謝っても聞こえない……》
私はベランダに出て、アクリル板の前に立つ。すると、源くんは右手をアクリル版に当てる。そして源くんは、口を動かしている。
『合わせて』
と。言っていた。私は源くんの手に左手を当てる。すると、源くんは左手をアクリル板に当てる。私は右手を当てる。
《もしかして、このシーンって……》
私は『花びらが散る頃に』の1シーンが頭を過った。
ーー告白のシーン
私がクリスマスツリーのところで待っていると、防寒着に身を包んだソウタくんが来た。
「ソ……ソウタくん?」
私が見上げると、ソウタくんは私と両手を繋ぎ……唇を重ねた。まるで時が止まったかのように、そのキスは長かった。
ーー
私は今から源くんは小説にあったように、キスをするんだ。アクリル板越しに手を合わせると、源くんはマスクを外し目を瞑り唇をアクリル板に当てる。私も同じように、唇をアクリル板に当てた。時が経つのが遅く感じた。まるで、時が止まったかのように。私と源くんのファーストキスはアクリル板越しでした。
〈放課後……4階の視聴覚室横のベランダで待っている〉
と。書いてあった。しかも、すごく綺麗な文字。源くんはこんな字は書けないはず。
放課後、四階視聴覚室横。ガラス戸を覗くと、マフラーに手袋をして学ランで立ち尽くす源くんがいた。風も強かったため、マフラーが靡いて髪がボサボサになっている。私は極寒の中、待っていた源くんに近づく。
「中で話さない?」
私は源くんに言う。
「もうじき、風は止む」
源くんが、そう言うと風が止んだ。すると、源くんはマスクを外し
「亀山! 君のことが好きだ! 俺と付き合ってください!」
源くんはは頭を下げ、手を差し出している。
《手袋越しだから、大丈夫かな?》
私は源くんの差し出した手を握る。すると、引っ張られて源くんの口がキスする形になっていた。私は
「ごめんなさい!」
と言い、源くんの頬を叩いてしまった。源くんは左頬が赤く腫れたと思う。
12月25日。クリスマス当日。世界史のファイルに源くんから送られた手紙が入っていた。
〈昨日は済まなかった。また、同じところで待っている〉
と。書いてあった。
《そう言えば、ににゃは昨日告白……断ったはず……》
私は放課後、待っているところで謝る事にした。
放課後、四階視聴覚室横。私がガラス戸を覗くと、源くんは前にアクリル板を建てていた。
《あれが前にあったら、謝っても聞こえない……》
私はベランダに出て、アクリル板の前に立つ。すると、源くんは右手をアクリル版に当てる。そして源くんは、口を動かしている。
『合わせて』
と。言っていた。私は源くんの手に左手を当てる。すると、源くんは左手をアクリル板に当てる。私は右手を当てる。
《もしかして、このシーンって……》
私は『花びらが散る頃に』の1シーンが頭を過った。
ーー告白のシーン
私がクリスマスツリーのところで待っていると、防寒着に身を包んだソウタくんが来た。
「ソ……ソウタくん?」
私が見上げると、ソウタくんは私と両手を繋ぎ……唇を重ねた。まるで時が止まったかのように、そのキスは長かった。
ーー
私は今から源くんは小説にあったように、キスをするんだ。アクリル板越しに手を合わせると、源くんはマスクを外し目を瞑り唇をアクリル板に当てる。私も同じように、唇をアクリル板に当てた。時が経つのが遅く感じた。まるで、時が止まったかのように。私と源くんのファーストキスはアクリル板越しでした。
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