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Episode.1
〈2〉高校入学
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卒業して、俺は朝家団地を探す。すると、1人の女性がエプロンのみを身につけていて、藁箒で掃き掃除をしていた。俺は聞いてみた。
「朝家団地はどこにありますか?」
と。その女性は手を止め
「ここです」
と。答えた。俺は建物を見る。3階建物の2室住宅だ。
「私は大家の朝家瑞大です」
俺が話していたのは、朝家団地の大家さんだった。
《美人さんだから、看板娘かと思った……》
俺はきょとんとして居ると
「部屋にお招きします」
瑞大さんが、俺に背を向ける。俺は吃驚した。瑞大さんは、エプロンの下は何も着てなかった。この格好を俗に言う裸エプロンだ。
朝家団地302号室。
「ここが、部屋になります!」
瑞大さんは、302号室のドアを空ける。俺は部屋の中を伺う。部屋はユニットバスでクローゼット付きの、和室の6畳のワンルームだった。
「電気、ガス、水道もすぐ使えますよ!」
瑞大さんは、鍵をくれて掃き掃除に戻った。俺は部屋に入り、ちゃぶ台の上にラジオを置いて、音楽を聞いた。
入学初日。俺は生徒の服装に驚いた。マトモに制服を着ている人が誰1人も居ない。乱れていたり、髪染めていたり、ピアスやネックレスを着けていた。俺は、この学校の看板を見た。確かに進学先の実恋高等学校だ。俺はふと、漢文の技法を思い出した。
《実恋をレ点を付けると『恋が実る』……恋が実る高校か……》
俺は、校舎を目指し入った。
数週間後。早速、ヤンキーとウェイ系のリア充が出てきた。しかも、生徒だけではなく先生のカップルまで出来ていた。そして、スクールカーストまで出来ていた。1番上はヤンキーが、真ん中はウェイ系、1番下が優等生。俺は1番下だ。しかも、俺は非リア充だ。リア充からは、まるで生ゴミを見るような目で見てくる。正直、授業は中学レベル。同級生は日本語が通じない奴ばかりだ。だが、授業中は全員寝ていて、楽だった。何か言われることもないし、暴力振るわれたりもない。誰も俺を相手にしなかった。俺は図書室で、本を読むことしか楽しみがなかった。
「朝家団地はどこにありますか?」
と。その女性は手を止め
「ここです」
と。答えた。俺は建物を見る。3階建物の2室住宅だ。
「私は大家の朝家瑞大です」
俺が話していたのは、朝家団地の大家さんだった。
《美人さんだから、看板娘かと思った……》
俺はきょとんとして居ると
「部屋にお招きします」
瑞大さんが、俺に背を向ける。俺は吃驚した。瑞大さんは、エプロンの下は何も着てなかった。この格好を俗に言う裸エプロンだ。
朝家団地302号室。
「ここが、部屋になります!」
瑞大さんは、302号室のドアを空ける。俺は部屋の中を伺う。部屋はユニットバスでクローゼット付きの、和室の6畳のワンルームだった。
「電気、ガス、水道もすぐ使えますよ!」
瑞大さんは、鍵をくれて掃き掃除に戻った。俺は部屋に入り、ちゃぶ台の上にラジオを置いて、音楽を聞いた。
入学初日。俺は生徒の服装に驚いた。マトモに制服を着ている人が誰1人も居ない。乱れていたり、髪染めていたり、ピアスやネックレスを着けていた。俺は、この学校の看板を見た。確かに進学先の実恋高等学校だ。俺はふと、漢文の技法を思い出した。
《実恋をレ点を付けると『恋が実る』……恋が実る高校か……》
俺は、校舎を目指し入った。
数週間後。早速、ヤンキーとウェイ系のリア充が出てきた。しかも、生徒だけではなく先生のカップルまで出来ていた。そして、スクールカーストまで出来ていた。1番上はヤンキーが、真ん中はウェイ系、1番下が優等生。俺は1番下だ。しかも、俺は非リア充だ。リア充からは、まるで生ゴミを見るような目で見てくる。正直、授業は中学レベル。同級生は日本語が通じない奴ばかりだ。だが、授業中は全員寝ていて、楽だった。何か言われることもないし、暴力振るわれたりもない。誰も俺を相手にしなかった。俺は図書室で、本を読むことしか楽しみがなかった。
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