21の結、ひとつの未来

古波蔵くう

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第1章:告白と失恋

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※この物語はフィクションです。登場する人物・団体は全て架空のものです。
 放課後、校舎裏。俺の名は、真田悠真さなだゆうま。俺は今、とても緊張している。今日は、恋を寄せていたクラスメイトの松岡美和まつおなみわに告白するからだ。松岡とは、遠足で仲良くなって家から帰って毎日寝るまでLEADリードを繰り返していた。そしたら♡を使い出し始めて
《松岡俺のこと好きじゃん!》
と思って、今日の昼休みに
「伝えたいことあるから、校舎裏に来てくれない?」
と。話しておいた。たぶん部活には入部していないから来るはず。俺の背後には、夕陽が照っていて、俺の影を伸ばしていく。
 数十分後。予定の時間よりかなり時間が経ったが松岡が来ない。どうしたのだろうか。俺はもう立つのが疲れて足が棒のようになっているのが分かる。緊張するあまり、背中から滝のように汗が流れている。今日は比較的涼しい気温のはずなのに。
ーードサッ……ドサッ……ドサッ……
砂の上を歩く足音が聞こえる。これは、松岡の足音に違いない。
「真田くん……ごめん、急に用事があって遅くなった……」
松岡は謝罪する。
「大丈夫、全然待っていないから」
俺は作り笑いで松岡を安心させる。無理だ。ここから歩き出そうとしたら倒れるのが目に見える。
「松岡……来てもらって申し訳ないけど、あと十数歩歩いて……俺との距離を縮めて欲しい」
俺は足が棒のようになっていて、動かせられない。松岡は頭にはてなを浮かべながらも、俺に近づいてくれる。
「まつお……いや、美和……俺は美和が好きだ! 付き合ってください!」
俺は頭を下げ、手を美和差し出す。この手を握れば告白OKになる。
「真田くん……顔上げて?」
美和が言う。俺は手は引っ込めずに顔を上げる。
「私はね……顔面は斉藤翔さいとうかける以上じゃないと無理だし、バスケもできて勉強と両立できる人以外じゃないと付き合えないの……だから、ごめんね!」
美和は3Kを求める女だった。バスケや勉強が両立できても顔面変えるのは流石に無理だ。人間の顔は人形みたいに付け替えることは出来ない。
 真田家。俺はベッドに死体みたいに横たわる。
「何が『顔面は斉藤翔以上が~』だよ……ふざけんじゃねぇよ……」
俺の初恋の告白はOKじゃなくてK.Oになった。あの言葉聞いた後にゴングの音が頭の中で鳴らされた。これから、どんな顔して教室に入れば良いのだろうか。同じクラスに美和がいるだけで苦痛になりそうだ。嫌だ……こんな学校生活送れるはずがない……嫌だ……嫌だ。
俺は人間不信になり、中学校はほとんど不登校になった。失恋のダメージは俺に耐えきれない苦痛を与えた。
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