〜歪みの中で咲く花〜

古波蔵くう

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第5章:深夜の修学旅行

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 数ヶ月後。今日は青春時代では一大イベントと言っても過言ではない、修学旅行だ。今は、朝6時で2年生全員は目を擦りながら先生からの注意事項を聞いている。そして、12月上旬ということもあって少し肌寒い。ちなみに行き先は関西で、期間は2泊3日。楽しくなりそうだ。
 行きの飛行機、621便。俺は絶望した。実は、俺の隣の席に座っているのは未だに敵視している潮尻だった。あの、レイプしないことも言ったけどやはり裸を見られたことを根に持っているようだ。
《俺は何を言えば許してもらえるんだ?》
潮尻は、行きの飛行機では寝ていた。俺はイヤフォンから流れる落語を聞いて笑っていた。
 昼、関西の気温8度。関西空港の国内線に着陸した。俺たちの住む伊勢志摩市より寒いのが分かる。伊勢志摩市の8度と関西の8度は全然違う。息を吐くと白くなる。それぐらい寒い。飛行機を降りたあとは、バスに乗って松本城や法隆寺、東大寺などを見て周った。昼食は飛行機内で取った。
 旅館、月華楼げっかろう。俺たちの宿泊先は、旅館。地下1階に男湯と女湯がある。俺たち男子は2階で4階が女子の部屋になっている。俺は親友の麗樹と同じ班だ。
「侑介……体温教えて」
麗樹は保体係だ。
「36.9度」
俺は体温を伝える。
「よっしゃあ! 温泉だ!」
他の班員は、タオルと着替えを持ってエレベーターに向かう。
 地下1階、翔龍しょうりゅうの湯。俺以外の班員は湯船に浸かっている。ちなみに、女湯の名は『紅梅こうばいの湯』だ。
「侑介! 体洗うの遅ぇよ!」
「あと5分しかねぇぞ!」
班員たちが急かす。俺は体洗うのが1番遅いみたいだ。
 1階、食事場。
「湯船に浸かれなかった」
俺は体を洗うのが遅くて、湯船に浸かれなかった。
「また明日浸かればいいさ! ほれほれ!」
麗樹は、しらすの天ぷらを俺の皿に移す。
「好きなものだけ取らせてくれ!」
俺はもずくの天ぷらを麗樹の皿に移す。
 2階。俺たちが就寝前に体温を測ると
「37.5度」
俺は微熱が起きたみたいだ。
「医務室行こうか」
麗樹が、同じ階にあるプライベートルーム(医務室)に連れて行った。俺は初日、プライベートルームで就寝した。
 翌日、朝。麗樹が迎えに来た。俺は体温を測ると『36.9度』と正常に戻った。俺らの班は金閣寺と銀閣寺、清水寺、二条城を周った。修学旅行も勉強のための旅行だ。
 2階、深夜2時。
「今日も湯船に浸かれなかった……」
俺は今日も体を洗うのが遅くて、湯船に浸かれなかった。俺は部屋を出て先生たちの巡回を潜り抜け、地下1階に向かった。
 地下1階、翔龍の湯前。俺が温泉に向かうと、潮尻もいた。
「何でここにいる⁉︎」
俺は思わず、大声を出してしまった。
「誰かいるのか!」
警備員に気づかれてしまった。
「来て……」
潮尻は俺の手を引っ張って紅梅の湯に連れてこられた。
「誰もいない……確かに声が聞こえたが……」
警備員は誰もいないことを確認すると去って行った。
「アンタこそ、なんでこんな夜中に……」
潮尻が聞き返す。
「2日連続湯船に浸かれなかったから……」
俺は立ち上がって、翔龍の湯に向かうと
『深夜は紅梅の湯だけ利用可能』
と。貼り紙がされていた。俺は紅梅の湯に戻り
「潮尻……男湯使えないからさ、女湯に入っていいか?」
俺は潮尻に提案すると
「私に背を向けて入るなら」
と。条件を出した。
「分かった」
俺は潮尻の裸を見たくても見れないことに悔しかったが、これ以上関係を悪くしたくない。俺は服を脱ぎ、紅梅の湯の湯船に浸かった。
「はぁ~、疲れが取れる~」
俺は湯船で寛いだ。
 10数分後。潮尻が、隣に座る。俺は速攻背を向けた。
「乳戸くん?」
潮尻が初めて、俺を『アンタ』以外で呼んだ。
「何さ……」
俺は長く入っていたのか身体が火照っている。
「やっぱり風呂に入る条件取り消す……ゆっくりできないでしょ?」
潮尻は条件を取り消した。
「良いのか? 多分だけど、潮尻今バスタオル着けてないだろ?」
俺は今、潮尻が無防備なのが分かっている。よくテレビでは撮影のためバスタオルを体に巻くが、リアルではそんなことはしない。すると、潮尻はゆっくりと俺に歩み寄っておっぱいが背中にくっつく。俺の聖剣エクスカリバーが、勃ってしまった。
「父親以外と風呂に入ったの初めて……」
潮尻は俺を抱き締める。潮尻はのぼせてきたのだろうか。
「俺だって母以外と風呂入ったの初めてだよ」
俺が振り向くと潮尻が湯船の中に沈んでいく。
「潮尻! 大丈夫か! のぼせるの早すぎるだろ!」
俺は潮尻を、仰向けで湯船から出す。潮尻は泥酔したみたいに気を失っている。俺は潮尻の身体を凝視する。2度目とはいえ、同年齢の裸というだけで、興奮してしまう。いい感じに膨らんだおっぱいと前よりかは少し毛が生えたマンコ。
「今の潮尻なら、セックスしても大丈夫かな?」
俺は、今日の観光巡りの途中隠れてスリーブンでコンドームを買っていた。そして、一個だけポケットに忍ばせていた。で、今はバスタオルに忍ばせてある。俺はバスタオルからコンドームを取り出し、自分のペニスに付ける。そして、まだ濡れていない潮尻のマンコにれる。
「ん!」
潮尻が気を取り戻している。
《まさか、もう目が醒めたのか!》
俺は挿れたペニスを抜かずに、腰を振り始める。ゴムありでやっても童貞卒業になるだろ。その変わり、潮尻は処女捨てることになるかもしれんが。
 数10分後。
「あぁ! イク! 俺、イクかも!」
俺は射精の準備が出来た。
「あ、あぁ……あ……」
潮尻は多分、まだ意識が朦朧としているかもしれないが『膣の中を精子でいっぱいにして』とでも言っているのだろう。まぁ、ゴムつけているからそれは出来ないけど。
「イクゥゥゥ~‼︎」
潮尻はアクメを発した。すると、突然電気が付きドアが開いた。
「お前ら!」
巡回の先生に見つかってしまった。さっきのアクメが原因だろうか。
「早く服着ろ! 朝まで正座だ!」
俺と潮尻は、朝まで正座させられた。
 3階。俺は足が痺れて、正座の体勢を取るのが辛くなった。潮尻はなんとか動けているが、まだ意識が朦朧としているのだろう。
「先生……俺と潮尻はFWEに行けますか?」
FWEとは『 Fantasy World Explorerファンタスティック・ワールド・エクスプロア』で、FWEやファンエクと訳されることもある。マジカル・キングダムやテクノロジー・ワールドなどのエリアが分かれている。
「普通なら、掃除などさせて行かせないが……今年は2人共優秀だし、特別に許可する」
俺と潮尻は普段の授業態度が良かったこともあり、FWEに行くことも許可された。
「潮尻! 俺とFWEでデートしような!」
俺は潮尻の手を握る。
「あ……あぁ……」
潮尻はまだ意識が戻っていないみたいだ。
 翌朝。俺と潮尻はFWEを満喫した。潮尻は
『約束した記憶無いんだけど?』
とか、言っていたけどデートには同行してくれた。帰りの便で俺と潮尻は楽しみすぎて寝てしまった。
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