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「~で、皆楽しんでくれ。」
挨拶は終わり、歓談の時間となった。
少しすると、令嬢たちはライアン殿下へ挨拶に行きはじめた。他の令嬢の挨拶を待っている間に、アンナ様とクレマ様とは色々話していた。
そしてほとんどの令嬢の挨拶が終わったようだ。
さて、私も挨拶に行くか…。
「私、殿下に挨拶してきます。おふたりはどうなさいますか?」
「私も行きます。」
「私も。」
3人でライアン殿下の元へ向かった。
「ライアン殿下、はじめてお目にかかります。オパール家長女プルメリアでございます。」
「あ!お前があのオパール嬢か。体術を習っているそうだな。」
“体術ですって!”
“なんて野蛮な!”
“はしたないこと!”
小声で令嬢たちが話すのが聞こえる。
「まぁ!知っていて頂けて光栄ですわ。」
そう言い、にこっと笑って返すとライアン殿下の顔は真っ赤になった。そして、そっぽをむきながら早口で言った。
「野蛮な割には着飾ったではないか。」
シーン
周りの空気は凍り、皆それぞれしていた会話をやめた。
しかし、プルメリアは気にはしない。
私が護身術をしていることを、受け入れてくれないのは仕方がない…。そういう風潮だもの…。それに、ジューンやカルア、メイの手腕が褒められていると思えば嬉しいわ。
「そうなのです。我が家の侍女が頑張ってくださいました。」
最高の笑顔でそう返していた。
「ぷっ!ははははは。」
笑いながら入ってきたのは、黒髪で薄い茶色の目をした青年。そばには、ライトグリーンの髪をまとめた女性と、騎士の格好をした茶髪でグレーの目の青年。そして、お兄様がいる。
「スターチス、お前の妹は面白いな。」
「恐れ入ります。」
「皆、すまぬ。遅れた。私はレオン、第1王子だ。こちらは私の婚約者でユリーナ·クリスタル」
「よろしくお願いしますね。」
確か、クリスタル公爵家の長女さんだったかしら。なんてきれいなの…。
「さて、私たちのことは気にせず、茶会を進めてくれ。こちらへの挨拶もいらない。ライアン、他の令嬢を待たせるなよ。」
「分かっております。オパール嬢は下がれ。」
「はい、失礼致します。」
殿下は私の後ろにいたアンナ様と、クレマ様の挨拶を順に聞いている。
私は、ライアン殿下の前から下がると、お兄様に目を向けた。すると、お兄様が「こちらへ来なさい」と口パクしている。
私は、見た目は優雅に、心は恐る恐る移動した。
「おお、来たな。」
レオン殿下が喜々として迎えてくれる。
「初めてお目にかかります。オパール家長女プルメリアでございます。」
「うん、スターチスから色々聞いているよ。」
「色々でございますか?」
「うん、可愛い妹がいるって」
「まぁ!」
「ところで、さっきのライアンの非礼を詫びるよ。申し訳なかったね。」
「いえ、本当の事ですから。」
「ふ~ん」
「殿下、妹はショックを受けています。家へ帰してもよろしいでしょうか?」
「そうは見えないけど。まぁ、ライアンへの挨拶も終わってるし、帰っても問題ないかな。」
「リア、気をつけて帰るんだよ。私も今日は家に帰るから、後でゆっくり話そう。」
「はい。楽しみにしております。それでは、先程話をした方たちに挨拶をしてから、失礼させて頂きます。」
頭を下げその場を離れ、ライアン殿下への挨拶が終わっていたアンナ様とクレマ様のところに行く。
「アンナ様、クレマ様。先に失礼させて頂きます。」
「そう、もっと話したかったけれど…。また会いましょうね。」
クレマ様はそう返してくれたが、アンナ様はこちらを見ることもしなかった。
……こうなるのか、そうか……。まぁ、仕方ないか……。これから、クレマ様だけでも仲良くしてくれると良いのだけれど……。
そう願い、家への帰路についた。
挨拶は終わり、歓談の時間となった。
少しすると、令嬢たちはライアン殿下へ挨拶に行きはじめた。他の令嬢の挨拶を待っている間に、アンナ様とクレマ様とは色々話していた。
そしてほとんどの令嬢の挨拶が終わったようだ。
さて、私も挨拶に行くか…。
「私、殿下に挨拶してきます。おふたりはどうなさいますか?」
「私も行きます。」
「私も。」
3人でライアン殿下の元へ向かった。
「ライアン殿下、はじめてお目にかかります。オパール家長女プルメリアでございます。」
「あ!お前があのオパール嬢か。体術を習っているそうだな。」
“体術ですって!”
“なんて野蛮な!”
“はしたないこと!”
小声で令嬢たちが話すのが聞こえる。
「まぁ!知っていて頂けて光栄ですわ。」
そう言い、にこっと笑って返すとライアン殿下の顔は真っ赤になった。そして、そっぽをむきながら早口で言った。
「野蛮な割には着飾ったではないか。」
シーン
周りの空気は凍り、皆それぞれしていた会話をやめた。
しかし、プルメリアは気にはしない。
私が護身術をしていることを、受け入れてくれないのは仕方がない…。そういう風潮だもの…。それに、ジューンやカルア、メイの手腕が褒められていると思えば嬉しいわ。
「そうなのです。我が家の侍女が頑張ってくださいました。」
最高の笑顔でそう返していた。
「ぷっ!ははははは。」
笑いながら入ってきたのは、黒髪で薄い茶色の目をした青年。そばには、ライトグリーンの髪をまとめた女性と、騎士の格好をした茶髪でグレーの目の青年。そして、お兄様がいる。
「スターチス、お前の妹は面白いな。」
「恐れ入ります。」
「皆、すまぬ。遅れた。私はレオン、第1王子だ。こちらは私の婚約者でユリーナ·クリスタル」
「よろしくお願いしますね。」
確か、クリスタル公爵家の長女さんだったかしら。なんてきれいなの…。
「さて、私たちのことは気にせず、茶会を進めてくれ。こちらへの挨拶もいらない。ライアン、他の令嬢を待たせるなよ。」
「分かっております。オパール嬢は下がれ。」
「はい、失礼致します。」
殿下は私の後ろにいたアンナ様と、クレマ様の挨拶を順に聞いている。
私は、ライアン殿下の前から下がると、お兄様に目を向けた。すると、お兄様が「こちらへ来なさい」と口パクしている。
私は、見た目は優雅に、心は恐る恐る移動した。
「おお、来たな。」
レオン殿下が喜々として迎えてくれる。
「初めてお目にかかります。オパール家長女プルメリアでございます。」
「うん、スターチスから色々聞いているよ。」
「色々でございますか?」
「うん、可愛い妹がいるって」
「まぁ!」
「ところで、さっきのライアンの非礼を詫びるよ。申し訳なかったね。」
「いえ、本当の事ですから。」
「ふ~ん」
「殿下、妹はショックを受けています。家へ帰してもよろしいでしょうか?」
「そうは見えないけど。まぁ、ライアンへの挨拶も終わってるし、帰っても問題ないかな。」
「リア、気をつけて帰るんだよ。私も今日は家に帰るから、後でゆっくり話そう。」
「はい。楽しみにしております。それでは、先程話をした方たちに挨拶をしてから、失礼させて頂きます。」
頭を下げその場を離れ、ライアン殿下への挨拶が終わっていたアンナ様とクレマ様のところに行く。
「アンナ様、クレマ様。先に失礼させて頂きます。」
「そう、もっと話したかったけれど…。また会いましょうね。」
クレマ様はそう返してくれたが、アンナ様はこちらを見ることもしなかった。
……こうなるのか、そうか……。まぁ、仕方ないか……。これから、クレマ様だけでも仲良くしてくれると良いのだけれど……。
そう願い、家への帰路についた。
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