異世界で悪役令嬢として生きる事になったけど、前世の記憶を持ったまま、自分らしく過ごして良いらしい

千晶もーこ

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家に帰ると、お父様から色々と聞かれた。

「そんなことが!こんなに可愛いリアが、野蛮だと!リア、婚約者候補を辞退していいな!」
「もちろんですよ。」

私は穏やかな気持ちで、にっこり笑う。

「随分落ち着いているな。」
「習うときに分かっていたことです。最初の先生に、はしたないと言われて逃げられましたし…。」
「にげ……、そうだったな。」
「こんな娘で、お父様たちには迷惑をかけて申し訳ないと思っています。」
「こんなとか言うな!うちの可愛い娘だ!」
「はい。ありがとうございます。私は、このうちの子で幸せです。それに、護身術は止める気はないので、これからも心配や迷惑をかけます。」
「断言するのか……。まぁ、止めさせる気もないが、程々にな。」
「はい!」

そんなこんなしていると、お兄様が帰宅した。

「リア!あのバカ殿下のせいで辛かったな!よしよし。」

帰宅してすぐ私のもとに来て、頭を撫でてくれる。

「バカ殿下って、不敬ですよ……。」
「大丈夫!誰も聞いていない。」
「いや聞いている…。」

お兄様の後ろから、先程レオン殿下に付いていた騎士が声をかけた。

「お兄様、お客様がいらっしゃったのですね……。騎士様、失礼致しました。」
「この人は良いんだよ。騎士団長からお父様に言伝があるだけだからね。」
「師匠からですか?」

目をキラキラさせて騎士様を見ると。

見覚えがあるような……はて???

首を傾げていると、簡単な自己紹介をしてくれた。

「失礼、ジェイソン·エメラルドの次男ジェイクだ。」
「師匠!そうですよ。師匠に似ているのです!こちらこそ、失礼しました。オパール家の長女プルメリアでございます。よろしくお願い致します。」
「親父に聞いている。可愛い弟子ができたと。」
「師匠がそんな事を!嬉しいですわ!」

ひとりで、キャッキャウフフしていると、ジェイク様とお兄様が話しだした。

「なんか、興奮してるな……。」
「リア、騎士団長大好きだから……。」
「は?妻子持ちのジジイだぞ?」
「好みらしいです……。」
「チッチッチッ、ふたりとも!憧れと恋は別なのですよ。師匠は憧れです!」
「………そうか。」
「それより、お兄様とジェイク様は仲が良いのですね。レオン殿下の側近同士だからですか。」
「まぁ、それもあるけど学園の先輩だし、色々ね。」
「???そうですか。ジェイク様、お兄様をよろしくお願い致します。」
「ん?ああ。」

その後、ジェイク様はお父様と話した後、すぐに帰って行った。

そして後日、聞いたところによると、アンナ様がライアン殿下の婚約者と決まったそうだ。









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