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19 婚約破棄事件
「そう……。ありがとう。引き続きお願いできるかしら。」
「畏まりました。」
私は、ノアから報告を受け確信する。
前世の記憶持ちね…。
前回のプルメリアは、ライアン殿下の婚約者で悪役令嬢と言う所かしら。
はぁ…、転生の話の時からまさかとは思っていたけれど、前世でみた小説のような話ね……。
前世での病院生活で調子がいい日には、色んなジャンルの本を読んでいた。
この転生の話を受けるとき、頼まれたから断りづらいというのもあったが、読んだ本の中に転生物もあったので、案外スムーズに決断出来たのだ。
それにしても、記憶を持って産まれるのは、稀なのではなかったかしら?同じ時にふたりもいるなんて、番人さんはちゃんと仕事をしているの?
《ごめんね~。約束は守っているから、後はよろしくお願いしまぁす。》
何処からともなく、声が聞こえる気がする……。
…………………気のせいか。
とにかく、どうすればいいか分からないし、いつも通り過ごすしかないわね。
「よし!走ろう!」
ついでに体術の訓練もしておこう。
「ネーロ、訓練付き合ってくれる?」
「はい。」
私は学園の敷地内を走った。
それを見た生徒たちは相変わらず色々話しているが、気にせずドレス&ハイヒールで走る。
そして、そのままネーロと体術の訓練もする。
「プルメリア様、右がガラ空きですよ。」
躊躇なく、拳(寸止め)が入る。
体術を始めた時は、私を相手をする事に躊躇していたし、手加減満載だった。しかし、何度も行っている内に、徐々に今の状態までになった。手加減はされているのだろうが、前よりきちんと相手をしてくれるようになって、認められた感があり、嬉しく思う。
それから、私は私らしく過ごした。
◇
あっという間に2年が過ぎた。
この2年、アンバー様から変な言いがかりをつけられる事はあったが、特に実害は無かった。
そんな中、アンナ様の卒業式の日に事件は起こった。
大勢の生徒や先生がいる中、ライアン殿下とアンバー様が腕を組んでアンナ様の前に立つ。ふたりの後ろには騎士もいた。
「アンナ、お前との婚約を破棄する!」
「何故ですか?」
「お前はクリスティーナを虐めていたそうだな。私の伴侶にそんな奴はいらない!」
「何を仰っているのか分かりかねます。」
「しらをきるのか?」
「私が何をしたと?」
「他の令嬢に指示をだし、暴言暴力をさせたのだろう!」
「全く見に覚えがありません。」
「ひどい!私はとても辛く、悲しかったのに!」
「クリスティーナ、大丈夫だ。私が守るから。アンナ、認めろ!認めれば国外追放くらいにしてやる!」
………………おおっと、見入ってしまった。小説の様な光景が目の前で繰り広げられるから、つい……。
周りも傍観している。
さてと、そろそろかな…。
「畏まりました。」
私は、ノアから報告を受け確信する。
前世の記憶持ちね…。
前回のプルメリアは、ライアン殿下の婚約者で悪役令嬢と言う所かしら。
はぁ…、転生の話の時からまさかとは思っていたけれど、前世でみた小説のような話ね……。
前世での病院生活で調子がいい日には、色んなジャンルの本を読んでいた。
この転生の話を受けるとき、頼まれたから断りづらいというのもあったが、読んだ本の中に転生物もあったので、案外スムーズに決断出来たのだ。
それにしても、記憶を持って産まれるのは、稀なのではなかったかしら?同じ時にふたりもいるなんて、番人さんはちゃんと仕事をしているの?
《ごめんね~。約束は守っているから、後はよろしくお願いしまぁす。》
何処からともなく、声が聞こえる気がする……。
…………………気のせいか。
とにかく、どうすればいいか分からないし、いつも通り過ごすしかないわね。
「よし!走ろう!」
ついでに体術の訓練もしておこう。
「ネーロ、訓練付き合ってくれる?」
「はい。」
私は学園の敷地内を走った。
それを見た生徒たちは相変わらず色々話しているが、気にせずドレス&ハイヒールで走る。
そして、そのままネーロと体術の訓練もする。
「プルメリア様、右がガラ空きですよ。」
躊躇なく、拳(寸止め)が入る。
体術を始めた時は、私を相手をする事に躊躇していたし、手加減満載だった。しかし、何度も行っている内に、徐々に今の状態までになった。手加減はされているのだろうが、前よりきちんと相手をしてくれるようになって、認められた感があり、嬉しく思う。
それから、私は私らしく過ごした。
◇
あっという間に2年が過ぎた。
この2年、アンバー様から変な言いがかりをつけられる事はあったが、特に実害は無かった。
そんな中、アンナ様の卒業式の日に事件は起こった。
大勢の生徒や先生がいる中、ライアン殿下とアンバー様が腕を組んでアンナ様の前に立つ。ふたりの後ろには騎士もいた。
「アンナ、お前との婚約を破棄する!」
「何故ですか?」
「お前はクリスティーナを虐めていたそうだな。私の伴侶にそんな奴はいらない!」
「何を仰っているのか分かりかねます。」
「しらをきるのか?」
「私が何をしたと?」
「他の令嬢に指示をだし、暴言暴力をさせたのだろう!」
「全く見に覚えがありません。」
「ひどい!私はとても辛く、悲しかったのに!」
「クリスティーナ、大丈夫だ。私が守るから。アンナ、認めろ!認めれば国外追放くらいにしてやる!」
………………おおっと、見入ってしまった。小説の様な光景が目の前で繰り広げられるから、つい……。
周りも傍観している。
さてと、そろそろかな…。
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