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わたしとアイツとアイツ
6話②
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それからも二人はあの調子だった。
パパが帰ってきて挨拶を済ませたときも、みんなでご飯を食べるときも、晩酌のときも、ずっと笑顔の言い合いが続いていた。パパもママも呆れ返り、「あとは若い者だけでどうぞ」と私も一緒にリビングから追い出した。
それでも言い合いながら、さも当然のように勇樹の部屋へ。こそっと逃げようとしたけど二人に捕まり、改めて勇樹の部屋で言い合いが始まった。
「いい加減諦めてくださいっすよ。ここまでしつこいとマジでヤバい人っすからね。もっと嫌われちゃいますよ、俺の咲希に」
「勇樹君はもう少し本性を隠した方がいいんじゃないのかな。さっきから嫌な性格が剥き出しになってるよ」
「んー……でもそれって透さんにも言えることっすよね」
「僕は君と違って誠実に活きてるつもりだけど」
「誠実……? 女子高生に手を出すロリコンエロオヤジが誠実っすか?」
「あー……えー……僕を、……何だって?」
「ロリコンエロオヤジ」
「図体ばかりのデカい熊みたいな顔面平均値のガキに言われたくないかな」
「あ? 今、……なんつった?」
「別に、何も」
「いや言っただろ。ガッツリ聞いたぜ」
「あ、そう」
「ホンット腹立つなぁ、このロリコンエロオヤジ」
「あ、そう」
「……」
「……」
「咲希ちゃん、何でこんな男を!」
「咲希、何でこんな男に!」
ループした世界に成り果てたけど、二人を止めず術は持っていないので、聞き耳を立てながら調べ物をすることにした。
二人が言い争ってくれたおかげで冷静になれた。そして疑問が浮かんだ。
本当に遠距離恋愛のつもりだったのか?
ネットや電話がある今の時代、海外に行っても連絡の取りようはある。仮にお金がなかったとしても、電話じゃなくても手紙があるし、五年もあれば連絡の一つくらいはできたと思う。ギリギリの生活でも工面さえすれば、はがきくらい買えるだろう。つーか画家志望なら絵を売ってそれではがきを買えよ。むしろ恋人ならそこまでしろ。
でももしあのときに別れていたつもりだとしたら、連絡一つ寄越さないのも納得出来る。今さら会いに来て復縁を迫ってるのか謎だけど。
(そういや活躍してんの?)
今まで調べる気すら起きなかった。画家としてアイツの名前が出てきたらつらくなるから。
でも、今なら大丈夫。
揺らぐことがあっても心変わりすることは絶対にない。
ーー西条透ーー
スマホで検索すると、意外にもトップに出てきた。いっちょ前にホームページを開設しているようで、その中を確認。《天才》《繊細》などよくあるワードと一緒に《個展延期のお知らせ》とあったけど、端から端まで読んでもプロフィールくらいしか情報がない。
また検索をかけて西条透について調べていると、一年前からスランプに陥っているらしく絵が描けなくなったという記事を見つけた。
次の作品が生まれない今、西条透の描いた絵の値段が右肩上がりになっていて、それはそれは貴重な品物だと、ご丁寧に教えてくれた。
(なるほどねぇ)
自信喪失中の西条透様は現実逃避中。現在や未来を見たくないから過去に戻ろうとしてるってわけね。
(何だかなぁ)
画家を目指す人生を選んで何も言わずに海外に行って、連絡一つ寄越さなかったくせに日本に戻ったら復縁宣言。その理由がスランプ。冷静に考えれば考えるほどその線が濃厚、というかそうとしか思えない。どんだけ自分勝手な男なんだ。
でも、何とかしてあげたいと思う。
恋愛面じゃもう終わってるけど、画家としてのアイツを応援したい。ホームページでもアイツの絵を数点見たけど、やっぱり目を奪われてしまう。あの頃よりもすっと繊細で、作者の優しさが伝わる。……実際はコレだけども。
私にしてあげられることは何だろう。
「ねぇ、透さん」
「な、なに!?」
「ネット記事に載ってたけど、もう絵を描いてないの?」
「……あ、……いや、……その」
「スランプだから私に会いに来たの? 私に会って描けそうだと思った? だから復縁宣言したの? 絵を描くため? それとも恋愛感情で?」
突然の質問に透さんはうつむいたまま。それを聞いてた勇樹は私と透さんを交互に見て何かを悟ったのか頭をガシガシと掻いていた。
その考え多分合ってる。西条透は私に会いに来たんじゃなく、過去に会いに来たんだ。
(……そういえば……)
ふと思い出したのは昔の約束。あの日、透さんが居なくなる前の日、裸で触れ合いながら何気なく言った一言。
「有名になったら私を描いてよ」
「きみを?」
「こーんな感じで。どう?」
裸で適当に取ったポージングを見て西条透は笑った。そして……、
「いいね。うん、すっごくいいよ。やっぱりきみは……」
そのあとの言葉はなかった。ただ未来を約束するように落とされたキスがあまりにも甘くて、私も好きだと、そう思った。
(何で忘れてたんだろ)
西条透は過去に会いに来た。私じゃなかったことは寂しいけど、それは前に進みたくてもがいた結果、ふと約束を思い出したのかもしれない。実際は本人しか分からないことだけど、私はそう思う。
「何か言いなさいよ。私に何か出来ることがあるなら手伝うから。画家としてのアンタになら何だってしてあげるわよ」
「……咲希ちゃん」
「これでもアンタの絵は好きなの。もっと世界中の人に知ってほしいと思う。もっと西条透を見てほしい。その想いは昔と変わらないわ」
画家としての西条透を尊敬しているから恋人ではなくファンとして応援したい。私も随分と自分勝手だ。でもこれが本心。
「僕は……ずっと絵を描けなくて、でも咲希ちゃんに会ったら、描きたいと思えた。今も描きたくてウズウズしてる」
「そう。それで、どうするの?」
「……あのときの約束を、……君を描かせてほしい」
お願いしますと言わんばかりに土下座を始めた。勇樹はすっごく不服そうだけど何も言わない。それが答え。なんやかんやで透さんを気にしているんだろう。
「うん、分かった。協力するわ」
「咲希ちゃん、ありがとう」
「ただし、美しく描きなさい。絵を見た人全員がひれ伏すようにね。まっ、この私がモデルになるんだもの、バカ売れ間違いなしだわ」
「性格が悪くなければ最高に良い女性だと思うけど、いろいろと大変だね、勇樹君」
「おっ、分かる? 覚悟してても大変なんすよぉ。まだ十五の俺に何を求めてんだか」
「欲深いからねぇ」
「欲に終わりがないっすもんねぇ」
「中世のお姫様じゃあるまいし」
「現実と理想を追い求めすぎなんすよ。そのうちバラの庭園を造れとか言い出しかねない」
「うわぁ……」
「まっ、俺は造るけど」
「甘やかし過ぎだよ」
何で私をターゲットにしてるの。二人に何かあったの。ついさっきまで醜い争いをしてたよね。もう仲良しこよし?って言いたいけど、知らん顔してスマホのゲームを起動した。
「手のかかる子ほどかわいいって言うじゃないっすか。まさしくそれっすよ」
「あはは、もはや隷属発言」
「愛情かければかけるほど甘えん坊になるから、ついつい」
「どっちが年上か分かんないね。でも甘える咲希ちゃんかわいいだろうな。僕には見せてくれなかったし」
「付き合ってもけっこう警戒心強いっすからね。懐くまでに時間がかかりますよ」
「猫だね、それ」
「猫と変わんないっすよ、激かわです」
「ちっ」
さっきから失礼極まりない話に舌打ちをしたらようやく二人が黙った。
「この私に……」
一言物申してやると顔を上げたら、威圧的というか、威厳プンプンというか、とにかく二人の纏う空気がヤバいから、またうつむいてスマホを触る。でも勇樹にスマホを取り上げられた。
嗚呼、無情。
「ようやくお前に道徳ってヤツを叩き込む日がやってきたぜ」
と、勇樹君が肩に腕を回してきた。
「傲慢な性格もいいかもしれないけど彼氏を困らせたらダメだよ。嫌われたくないでしょ?そろそろ変わらなきゃね」
と、透さんが笑顔で脅してきた。
「ごめん、何の話?」
「悪魔なネコに呪われた二人の男の話だぜ」
「悪魔なネコに呪われた二人の男の話だね」
この二人が何を言ってるのかも、その意味も全然分かんないけど、ヤバい二人が仲良くなったことは私にも分かった。
何いうか……まぁ、言えることは一つ。
「この私を!」
「ん?」
「んん?」
「何でもアリマセン」
穴掘り兄弟、仲良さげで何よりです。
パパが帰ってきて挨拶を済ませたときも、みんなでご飯を食べるときも、晩酌のときも、ずっと笑顔の言い合いが続いていた。パパもママも呆れ返り、「あとは若い者だけでどうぞ」と私も一緒にリビングから追い出した。
それでも言い合いながら、さも当然のように勇樹の部屋へ。こそっと逃げようとしたけど二人に捕まり、改めて勇樹の部屋で言い合いが始まった。
「いい加減諦めてくださいっすよ。ここまでしつこいとマジでヤバい人っすからね。もっと嫌われちゃいますよ、俺の咲希に」
「勇樹君はもう少し本性を隠した方がいいんじゃないのかな。さっきから嫌な性格が剥き出しになってるよ」
「んー……でもそれって透さんにも言えることっすよね」
「僕は君と違って誠実に活きてるつもりだけど」
「誠実……? 女子高生に手を出すロリコンエロオヤジが誠実っすか?」
「あー……えー……僕を、……何だって?」
「ロリコンエロオヤジ」
「図体ばかりのデカい熊みたいな顔面平均値のガキに言われたくないかな」
「あ? 今、……なんつった?」
「別に、何も」
「いや言っただろ。ガッツリ聞いたぜ」
「あ、そう」
「ホンット腹立つなぁ、このロリコンエロオヤジ」
「あ、そう」
「……」
「……」
「咲希ちゃん、何でこんな男を!」
「咲希、何でこんな男に!」
ループした世界に成り果てたけど、二人を止めず術は持っていないので、聞き耳を立てながら調べ物をすることにした。
二人が言い争ってくれたおかげで冷静になれた。そして疑問が浮かんだ。
本当に遠距離恋愛のつもりだったのか?
ネットや電話がある今の時代、海外に行っても連絡の取りようはある。仮にお金がなかったとしても、電話じゃなくても手紙があるし、五年もあれば連絡の一つくらいはできたと思う。ギリギリの生活でも工面さえすれば、はがきくらい買えるだろう。つーか画家志望なら絵を売ってそれではがきを買えよ。むしろ恋人ならそこまでしろ。
でももしあのときに別れていたつもりだとしたら、連絡一つ寄越さないのも納得出来る。今さら会いに来て復縁を迫ってるのか謎だけど。
(そういや活躍してんの?)
今まで調べる気すら起きなかった。画家としてアイツの名前が出てきたらつらくなるから。
でも、今なら大丈夫。
揺らぐことがあっても心変わりすることは絶対にない。
ーー西条透ーー
スマホで検索すると、意外にもトップに出てきた。いっちょ前にホームページを開設しているようで、その中を確認。《天才》《繊細》などよくあるワードと一緒に《個展延期のお知らせ》とあったけど、端から端まで読んでもプロフィールくらいしか情報がない。
また検索をかけて西条透について調べていると、一年前からスランプに陥っているらしく絵が描けなくなったという記事を見つけた。
次の作品が生まれない今、西条透の描いた絵の値段が右肩上がりになっていて、それはそれは貴重な品物だと、ご丁寧に教えてくれた。
(なるほどねぇ)
自信喪失中の西条透様は現実逃避中。現在や未来を見たくないから過去に戻ろうとしてるってわけね。
(何だかなぁ)
画家を目指す人生を選んで何も言わずに海外に行って、連絡一つ寄越さなかったくせに日本に戻ったら復縁宣言。その理由がスランプ。冷静に考えれば考えるほどその線が濃厚、というかそうとしか思えない。どんだけ自分勝手な男なんだ。
でも、何とかしてあげたいと思う。
恋愛面じゃもう終わってるけど、画家としてのアイツを応援したい。ホームページでもアイツの絵を数点見たけど、やっぱり目を奪われてしまう。あの頃よりもすっと繊細で、作者の優しさが伝わる。……実際はコレだけども。
私にしてあげられることは何だろう。
「ねぇ、透さん」
「な、なに!?」
「ネット記事に載ってたけど、もう絵を描いてないの?」
「……あ、……いや、……その」
「スランプだから私に会いに来たの? 私に会って描けそうだと思った? だから復縁宣言したの? 絵を描くため? それとも恋愛感情で?」
突然の質問に透さんはうつむいたまま。それを聞いてた勇樹は私と透さんを交互に見て何かを悟ったのか頭をガシガシと掻いていた。
その考え多分合ってる。西条透は私に会いに来たんじゃなく、過去に会いに来たんだ。
(……そういえば……)
ふと思い出したのは昔の約束。あの日、透さんが居なくなる前の日、裸で触れ合いながら何気なく言った一言。
「有名になったら私を描いてよ」
「きみを?」
「こーんな感じで。どう?」
裸で適当に取ったポージングを見て西条透は笑った。そして……、
「いいね。うん、すっごくいいよ。やっぱりきみは……」
そのあとの言葉はなかった。ただ未来を約束するように落とされたキスがあまりにも甘くて、私も好きだと、そう思った。
(何で忘れてたんだろ)
西条透は過去に会いに来た。私じゃなかったことは寂しいけど、それは前に進みたくてもがいた結果、ふと約束を思い出したのかもしれない。実際は本人しか分からないことだけど、私はそう思う。
「何か言いなさいよ。私に何か出来ることがあるなら手伝うから。画家としてのアンタになら何だってしてあげるわよ」
「……咲希ちゃん」
「これでもアンタの絵は好きなの。もっと世界中の人に知ってほしいと思う。もっと西条透を見てほしい。その想いは昔と変わらないわ」
画家としての西条透を尊敬しているから恋人ではなくファンとして応援したい。私も随分と自分勝手だ。でもこれが本心。
「僕は……ずっと絵を描けなくて、でも咲希ちゃんに会ったら、描きたいと思えた。今も描きたくてウズウズしてる」
「そう。それで、どうするの?」
「……あのときの約束を、……君を描かせてほしい」
お願いしますと言わんばかりに土下座を始めた。勇樹はすっごく不服そうだけど何も言わない。それが答え。なんやかんやで透さんを気にしているんだろう。
「うん、分かった。協力するわ」
「咲希ちゃん、ありがとう」
「ただし、美しく描きなさい。絵を見た人全員がひれ伏すようにね。まっ、この私がモデルになるんだもの、バカ売れ間違いなしだわ」
「性格が悪くなければ最高に良い女性だと思うけど、いろいろと大変だね、勇樹君」
「おっ、分かる? 覚悟してても大変なんすよぉ。まだ十五の俺に何を求めてんだか」
「欲深いからねぇ」
「欲に終わりがないっすもんねぇ」
「中世のお姫様じゃあるまいし」
「現実と理想を追い求めすぎなんすよ。そのうちバラの庭園を造れとか言い出しかねない」
「うわぁ……」
「まっ、俺は造るけど」
「甘やかし過ぎだよ」
何で私をターゲットにしてるの。二人に何かあったの。ついさっきまで醜い争いをしてたよね。もう仲良しこよし?って言いたいけど、知らん顔してスマホのゲームを起動した。
「手のかかる子ほどかわいいって言うじゃないっすか。まさしくそれっすよ」
「あはは、もはや隷属発言」
「愛情かければかけるほど甘えん坊になるから、ついつい」
「どっちが年上か分かんないね。でも甘える咲希ちゃんかわいいだろうな。僕には見せてくれなかったし」
「付き合ってもけっこう警戒心強いっすからね。懐くまでに時間がかかりますよ」
「猫だね、それ」
「猫と変わんないっすよ、激かわです」
「ちっ」
さっきから失礼極まりない話に舌打ちをしたらようやく二人が黙った。
「この私に……」
一言物申してやると顔を上げたら、威圧的というか、威厳プンプンというか、とにかく二人の纏う空気がヤバいから、またうつむいてスマホを触る。でも勇樹にスマホを取り上げられた。
嗚呼、無情。
「ようやくお前に道徳ってヤツを叩き込む日がやってきたぜ」
と、勇樹君が肩に腕を回してきた。
「傲慢な性格もいいかもしれないけど彼氏を困らせたらダメだよ。嫌われたくないでしょ?そろそろ変わらなきゃね」
と、透さんが笑顔で脅してきた。
「ごめん、何の話?」
「悪魔なネコに呪われた二人の男の話だぜ」
「悪魔なネコに呪われた二人の男の話だね」
この二人が何を言ってるのかも、その意味も全然分かんないけど、ヤバい二人が仲良くなったことは私にも分かった。
何いうか……まぁ、言えることは一つ。
「この私を!」
「ん?」
「んん?」
「何でもアリマセン」
穴掘り兄弟、仲良さげで何よりです。
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