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《魔王軍が復活したみたいですよ》……
俺は慌ててステータスプレートを確認した。(魔王軍だって!!……ヤバいじゃん!……)
リリアナは俺の顔色が変わったことに気がついたようで、少し不思議そうな顔で聞いてきた。
「どうかしたのかい?」
俺は正直に話すべきか悩んだが、やはり隠し通すことはできないと思い、事情を説明することにした。
俺は魔王軍についての説明をした。
魔王軍は勇者によって倒されたはずだということも説明した。だが、リリアナは魔王軍が復活しているということについて、あまり驚いていないように見えた。
(もしかすると、魔王軍のことを知っているのだろうか……)
俺は疑問に思ったので聞いてみた。
「あの、リリアナさんは魔王軍と関わりがあるのですか?」
リリアナは微笑む。
「うーん、まあ、そうとも言えるし、そうでないとも言えなくはないね」
俺は不思議そうにする。
「それはどういう意味ですか?」
リリアナは少し考えてから答えてくれた。
「うーん、なんていうのかな……。私は魔王軍に捕まっていたんだよ」
俺は驚く。
「えっ、魔王軍にですか?」
リリアナはうなずく。
「うん、そうだよ」
俺は少し考えてから質問してみる。
「えっと、それじゃあ、リリアナさんの本名はなんというのですか?」
リリアナは少し考えてから答えてくれた。
「うーん、それは秘密だよ」
俺は気になった。(なんで教えてくれなかったんだろう……)
リリアナは話を続ける。
「それでね、今はこうして自由の身なんだけどね、魔王軍の幹部のひとりとして、ある組織で働いているんだよ」
俺は少し考える。
(リリアナさんは幹部だったのか……)
俺はさらに気になって尋ねる。
「えっと、どのような仕事をされているのでしょうか?」
リリアナは少し考えてから答える。
「うーん、そうだねぇ~、簡単に言えば、諜報活動みたいなものかな」
俺は少し考えてから尋ねる。
「えっと、スパイのようなものですか?」
リリアナはうなずいた。
「うん、まあ、そんな感じ」
それからリリアナは少し考えてから言う。
「さてと、それでは私のことも話せたことだし、そろそろ本題に入らせてもらうよ」
俺はうなずいて言う。
「はい、お願いします」
リリアナは真剣な眼差しで言う。
「まず最初に、これから言うことは絶対に他言無用だからね」
「はい!」
俺はうなずく。
それから、リリアナは自分のことを話しはじめた。彼女はかつて異世界から来た人間だということ。そして、この世界が乙女ゲームの世界であること。そして、俺が主人公であるということを告げられた。
俺は衝撃を受けた。
だが、それと同時に納得した。なぜ彼女が俺のことを助けてくれたり、俺の素性を知っていたりしたのかをである。
そして、同時に不安にも襲われる。(もしや、リリアナさんは俺の正体に気がついていたのではないだろうか……)
俺はリリアナに問いかけてみることにした。
「あの、リリアナさんは僕の正体にお気づきだったのでしょうか?」
リリアナは微笑みながら言う。
「うん、まぁ、薄々はね」
俺はショックを受けてしまう。
(マジで!?……)
リリアナは続ける。
「ただ、安心してくれていいよ。別に君をどうこうしようというわけじゃないから」
俺はホッとした。
(良かった、嫌われたりとかしないで済んで)
リリアナは少し考えてから言う。
「うーん、でも、君は私の恩人でもあるから、できれば仲良くしたいと思っているよ」
俺は嬉しくなって言う。
「ありがとうございます」
リリアナは少し考えてから言う。
「それと、できれば敬語も止めて欲しいな」
俺は少し考えてから言う。
「えーと、でも……」
リリアナは少し悩んでから答えてくれる。
「できれば名前も呼び捨てにして欲しいし、できれば呼び捨てにさせてもらいたいな」
俺は少し悩んでから答える。
「えっと、でも……」
リリアナは微笑みながら言ってくれる。
「駄目かな?」
俺は少し悩んでから答える。
「いえ、大丈夫です……」
リリアナは微笑みながら言ってくれた。
「うん、よろしく頼むよ」
俺は少し考えてから聞く。
「ところで、僕はどうすればいいのでしょうか?」
リリアナは微笑みながら答えてくれる。
「えっと、君にはふたつの選択肢があるよ」
俺は首を傾げる。
「えっと、どんなものがあるのでしょうか?」
リリアナは微笑みながら言う。
「うん、ひとつ目はこのまま何も知らずに平穏無事に生きていくこと。ただし、その場合、君に関する記憶は全て消させて貰うことになるけどね」
俺は少し考えてから言う。
「えーと、その場合はどうなるのでしょう?」
リリアナはとても申し訳なさそうな顔をする。
「ごめんね、私も本当はこんなことを言いたくないのだけどね……」
俺は少し悩んでから答える。
「……わかりました。もうひとつの方法を教えてください」
リリアナは再び笑顔に戻る。
「ふぅ~、よかった。もう、私も覚悟を決めているから」
俺は唾を飲み込む。
「えっと、その、つまり……」
リリアナはゆっくりと答えてくれた。
「うん、その通り。魔王軍と戦ってもらうしかないよ」
俺は緊張しながら答える。
「……魔王軍と戦うんですか?……その、具体的に何をしたら良いのですか? 例えば、どんな武器を使って戦うべきなのか、あるいはどんな魔法を使うべきかなどです……」
リリアナは少し悩んでから答えてくれた。
「うーん、そうだねぇ~。君の場合は剣が使えるようだから、基本は剣で戦って欲しいな」
俺は少し考えてから答える。
「えっと、分かりました」
リリアナは少し悩んでから言う。
「ちなみに、君が持っている能力についてなんだけど、ステータスプレートを確認してみてもらえる?」
俺は言われた通りにステータスプレートを確認する。すると、確かに新しいスキルが増えていた。
《剣術Lv1》 俺は少し驚いた。
(えっ、いつの間に?……)
リリアナは少し悩むような仕草をして、続けて尋ねてくる。
「うーん、一応確認しておくね。君のステータスプレートに新しく増えているのは《剣術》だと思うんだけど、間違いないかな?」
俺はうなずく。
リリアナは続けて尋ねてくる。
「ちなみに、その《剣術》っていうのは、私が教えてあげたものだよね?」
俺はうなずく。
リリアナは少し悩んだ後、続けて尋ねてくる。
「その《剣術》なんだけど、レベルはどれくらいになっているかな?」
俺は素直に答えた。
「えっと、確か……、5ですね」
リリアナは少し悩んでから答えてくれた。「うーん、それなら多分、問題はないと思うよ」
俺は少し気になっていたので聞いてみた。
「あの、どうして、僕の能力をそこまで把握しているのですか?」
リリアナは少し考えてから答えてくれた。
「うーん、それはね、まあ、色々と理由があるんだけど、一番の理由は、魔王軍の幹部のひとりが私の知り合いでね。それで、色々と情報を共有しているというのもあるんだよ」
俺は気になったことを聞いてみることにする。
「あの、魔王軍の幹部というのは、どういう方なのですか?」
リリアナは少し考えてから教えてくれた。
「うーん、そうだねぇ~。まあ、簡単に言えば魔王軍の中でも特殊な立ち位置にいる幹部という感じかな」
俺は少し気になったので質問してみる。
「それはどういう意味なのですか?」
リリアナはすぐに教えてくれた。
「うーんと、簡単に言えば、魔王軍の中で他の魔族とは違う目的を持っているという感じかな」
俺は少し疑問に思ったことを聞く。
「魔王軍なのに魔王様以外の誰かに仕えているということですか?」
リリアナは少し悩んでから答えてくれる。
「うん、そういうことだね」
俺は少し考えてから尋ねる。
「えっと、それじゃあ、リリアナさんはどのような目的で働いているのですか?」
リリアナは少し考えてから答えてくれた。
「うーん、それに関しては秘密だよ」
俺は気になったので尋ねる。
「秘密ですか……?」
リリアナは少し考えてから答えてくれた。
「そうだね、私のことは信用してもいいんだけどね……。ただ、あまり大きな声では言えない事情があってね」
俺は少し考えてから尋ねる。
「えっと、それじゃあ、僕がもっと強くなったら教えてもらえますか?」
リリアナは少し考えてから答えてくれる。
「うーん、そうだねぇ~。まぁ、そうかもしれないね」
俺は少し考えてから尋ねる。
「それで、リリアナさんはこれからどうされるのですか?」
リリアナは少し考えてから答えてくれる。
「うーん、私はね、ひとまずは魔王軍のところに帰ろうと思っているよ」
俺は少し考えてから尋ねた。
「えっと、それでは、僕と師匠はどうなりましょうか?」
リリアナは少し考えてから答えてくれる。
「うーん、できればふたりとも、私の仲間になってほしいな」
俺は少し考えてから言った。
「えーと、リリアナさんの仲間になるということは、つまり、魔王軍に敵対するということになるのでしょうか?」
リリアナは少し悩んでから答えてくれる。
「うーん、正直に言うと、まだ、そこのところがよく分からないんだよね」
俺は少し考えてから答えた。
「えっと、すみません。ちょっと考える時間をいただけますでしょうか?」
リリアナは少し悩んでから言ってくれた。
「分かった。でも、できるだけ早く決めて欲しいかな」
俺は少し考えてから言う。
「あの、とりあえず、一度、家に帰っても良いでしょうか?」
リリアナは少し悩んでから答えてくれる。
「うん、まぁ、いいよ」
俺は家に帰ることにした。
そして、家に着くまでの間、俺はずっと悩んでいた。
(うーん、どうしよう……)
リリアナから提案されたことについてである。
俺としては、できることならばリリアナの力になりたいと思っていた。だが、俺にはこの世界でやりたいことがあるのだ。
そして、俺には前世の記憶が残っている。だから、どうしても、この世界の人々のために戦いたいとは思えなかった。
(でも、リリアナさんは俺のことを仲間にしたいと言ってくれている。それに、彼女の言葉は嘘ではない気がする。だからこそ、困っているんだよな……)
俺は悩みながら歩く。すると、突然、背後から声をかけられた。
「お兄ちゃん、何してんの? そんなところで突っ立って……」
振り返るとそこには妹の咲夜がいた。
俺は少し悩んでから答える。
「いや、別に何でもないよ」
俺は誤魔化すことにした。
すると、妹は首を傾げながら言う。「ふぅ~ん」
俺は少し悩んでから言う。
「それより、お前はこんなところで何をしていたんだ?」
俺は話を逸らすことに決める。
「うん、友達のところに遊びに行ってきた帰りなの」
俺は少し悩んでから答える。
「へぇ~、そっか」
俺は少し悩んでから言う。
「あのさ、もし良かったら、途中まで一緒に帰らないか?」
俺は少し悩んでから言う。
「うん、いいよ」
俺は少し悩んでから言う。
「よし、それじゃあ、行くか」
俺は歩き出す。
しかし、すぐに妹に呼び止められる。
「待って、お兄ちゃん」
俺は立ち止まって言う。
「どうした?」
俺は少し悩んでから言う。
「えーと、その……」
俺は少し悩んでから答える。
「んっ? なんだ?」
すると、妹はなぜか顔を赤面させながら言ってくる。
「えっと、手を繋いでも……、良いかな?」
俺は少し驚いてから答える。
「えっ? 手を繋ぐのか?」
すると、彼女は少し悩んだ後に小さくうなずいて答える。
「うん、ダメ……かな?」
俺は少し悩んでから答える。
「いや、良いけど……」
俺は少し悩んでから答える。
「その……、なんで、急に手なんか繋ぎたいと思ったんだ?」
妹は恥ずかしそうにしながら小声でつぶやく。
「だって、最近は全然、一緒に帰る機会がなかったから……」
俺は少し悩んでから答える。
「ああ~、確かにそうだな」
俺は少し前のことを思い出す。ここ最近、俺たちはあまり話す時間がなくなっていたのだ。というのも、母が体調を崩してしまい入院してしまったからだ。そのため、俺は毎日のように病院に通っていた。また、父の仕事が忙しくなって残業が増えてしまったため、夕食を家族全員で食べることがほとんどなくなった。さらに、最近では休日もほとんど家でゆっくりできない状態だったため、なかなか兄妹で会話する機会が持てなかったのだった。
そこで俺は思い出したことを聞いてみることにした。
「あっ、そうだ。今度、久しぶりにどこかに出かける予定を立てたんだけど……、お前、何か行きたい場所とかある?」
すると、彼女からは意外な答えが返ってきた。
「えっ? 本当に?」
俺は少し驚きながらもうなずく。
「ああ、本当だぞ」
妹は嬉しそうな表情を浮かべて言った。「わーいっ! やったー!」
俺はその笑顔を見て思う。
(やっぱり、こいつは笑っていた方が可愛いな)
すると、彼女が尋ねてきた。
「えっと、どこに出かけることになったんですか?」
俺は考え込んでから言う。
「えっと、どこだろう?」……結局は決められていないのである。
俺は苦笑いをしながら答えた。
「えーっと、実はまだ決めてないんだよね」
すると、彼女は少し驚いた様子で言った。
「えーっ!? そうなの?」
そして、彼女は真剣に悩んでから言う。
「うーん……、それじゃあ、私はね――」
それから、俺たちはその話を続けたのであった。
家に着いた俺は早速、リリアナからの提案について考える。俺はこの世界の人々のことを考えていた。この世界を平和にする。それが今の俺の目標なのだ。だが、一方で魔王軍のことを考える。この魔王軍のことは、前世の世界でも話題になっていた。俺はそんな魔王軍を倒すために戦おうとした。
そして、俺は気付く。
(あぁ、そうか……。そうだったんだ……。俺の目的はただひとつだけだったんだ……)
俺は気付いたのだ。俺の夢、目標は、魔王軍を倒すことだった。だが、それと同時にこの世界の人たちを救うことでもあるのだと。そして、そのために戦うべき相手は、目の前にいる魔族たちだけではなかった。それはこの世界にいるすべての人々だったのだ。
(そうか……。俺の夢は……。そう、俺は魔王軍を倒したいのではなく、魔王軍を倒したいという人を救うために魔王軍と戦いたかったんだ……)
俺はそのことに気付かせてくれたリリアナに感謝していた。
そして、決意を固めてから彼女に返事をした。俺は彼女と魔王軍と敵対することに決めたのである。リリアナから提案を受けた日から、すでに一ヶ月が経過しようとしていた。その間に様々な出来事があった。リリアナと出会った日の翌日、師匠から新たな武器を渡された。
師匠は言った。「これでおまえの実力は大幅にアップするはずだ」
そして、俺はそれを使って、新しい魔法を創り出した。
それは《魔力砲》というものだ。
師匠が作り出した魔法を参考にして、俺は独自に創り出したのである。この《魔力砲》には、大量のMPを消費してしまう代わりに、通常の魔法の三倍の威力を誇る。つまりは、三回連続で攻撃できるということである。ちなみに、これは師匠との特訓中に思いつき、生み出した魔法である。
その後、俺は街にある冒険者ギルドに向かった。そして、登録を行った。その際に俺はレベルが1上がった。
俺は思った。
(そういえば、魔王軍の討伐クエストは受けられるのだろうか?)
俺は疑問に感じたため受付嬢に聞いてみた。
「あの~、ちょっと質問があるのですが……」
俺は言った。「はい?」
そして、俺は少し緊張気味に言った。「その~、魔王軍を討伐するような依頼はあるのでしょうか?」
すると、彼女は少し考えてから答えてくれる。
「ええ~と……、今のところはありませんね」
俺はその言葉を聞いたとき、かなりショックを受けた。しかし、仕方がないことかもしれない。魔王軍は世界中に存在するあらゆる種族に恐れられている存在なのだ。つまりは世界中の人々が敵に回っているようなものだ。そんな相手に挑める人間がいるわけがないのだから。それでも俺は諦めずに聞いた。
「それでは、他の国に行けばありますでしょうか?」
しかし、彼女は申し訳なさそうに答えた。
「すみません……。それもまだ……」
俺は肩を落としながら答える。「そっかぁ……」
こうして俺は新たな旅のスタートを切ったのであった。
そして、次の日、俺はひとりの女性に出会った。その女性は美しい女性で、歳は二十代前半くらいだろう。金色の髪をしていて、瞳の色は青色をしている。身長は高く、スラッとしているのだが、胸の大きさはリリアナと同じで非常に大きい。また、身に着けているのは白いワンピースのような服である。また、右手には木製の杖を持っていた。
彼女は俺に微笑みかけながら言ってくる。「こんにちは」
俺は突然の出来事に戸惑いながらも言う。「あっ、こ、こんにちは……」
すると、彼女は続けて話しかけてくる。「あの~、突然で悪いんですけど……、あなたって強いんですか?」
彼女の言葉は唐突すぎて理解できなかった。
そこで、俺は尋ねることにした。「えっ? ど、どういう意味ですか?」
彼女は笑顔を浮かべながら答える。「そのままの意味ですよ」
俺は戸惑ったまま答える。「えっ? ま、まずは名前を教えてくださいよ……」
すると、彼女は答える。「あらっ? 私の名前を知らないなんて珍しいですね。私の名はソフィアといいます」
俺は慌ててステータスプレートを確認した。(魔王軍だって!!……ヤバいじゃん!……)
リリアナは俺の顔色が変わったことに気がついたようで、少し不思議そうな顔で聞いてきた。
「どうかしたのかい?」
俺は正直に話すべきか悩んだが、やはり隠し通すことはできないと思い、事情を説明することにした。
俺は魔王軍についての説明をした。
魔王軍は勇者によって倒されたはずだということも説明した。だが、リリアナは魔王軍が復活しているということについて、あまり驚いていないように見えた。
(もしかすると、魔王軍のことを知っているのだろうか……)
俺は疑問に思ったので聞いてみた。
「あの、リリアナさんは魔王軍と関わりがあるのですか?」
リリアナは微笑む。
「うーん、まあ、そうとも言えるし、そうでないとも言えなくはないね」
俺は不思議そうにする。
「それはどういう意味ですか?」
リリアナは少し考えてから答えてくれた。
「うーん、なんていうのかな……。私は魔王軍に捕まっていたんだよ」
俺は驚く。
「えっ、魔王軍にですか?」
リリアナはうなずく。
「うん、そうだよ」
俺は少し考えてから質問してみる。
「えっと、それじゃあ、リリアナさんの本名はなんというのですか?」
リリアナは少し考えてから答えてくれた。
「うーん、それは秘密だよ」
俺は気になった。(なんで教えてくれなかったんだろう……)
リリアナは話を続ける。
「それでね、今はこうして自由の身なんだけどね、魔王軍の幹部のひとりとして、ある組織で働いているんだよ」
俺は少し考える。
(リリアナさんは幹部だったのか……)
俺はさらに気になって尋ねる。
「えっと、どのような仕事をされているのでしょうか?」
リリアナは少し考えてから答える。
「うーん、そうだねぇ~、簡単に言えば、諜報活動みたいなものかな」
俺は少し考えてから尋ねる。
「えっと、スパイのようなものですか?」
リリアナはうなずいた。
「うん、まあ、そんな感じ」
それからリリアナは少し考えてから言う。
「さてと、それでは私のことも話せたことだし、そろそろ本題に入らせてもらうよ」
俺はうなずいて言う。
「はい、お願いします」
リリアナは真剣な眼差しで言う。
「まず最初に、これから言うことは絶対に他言無用だからね」
「はい!」
俺はうなずく。
それから、リリアナは自分のことを話しはじめた。彼女はかつて異世界から来た人間だということ。そして、この世界が乙女ゲームの世界であること。そして、俺が主人公であるということを告げられた。
俺は衝撃を受けた。
だが、それと同時に納得した。なぜ彼女が俺のことを助けてくれたり、俺の素性を知っていたりしたのかをである。
そして、同時に不安にも襲われる。(もしや、リリアナさんは俺の正体に気がついていたのではないだろうか……)
俺はリリアナに問いかけてみることにした。
「あの、リリアナさんは僕の正体にお気づきだったのでしょうか?」
リリアナは微笑みながら言う。
「うん、まぁ、薄々はね」
俺はショックを受けてしまう。
(マジで!?……)
リリアナは続ける。
「ただ、安心してくれていいよ。別に君をどうこうしようというわけじゃないから」
俺はホッとした。
(良かった、嫌われたりとかしないで済んで)
リリアナは少し考えてから言う。
「うーん、でも、君は私の恩人でもあるから、できれば仲良くしたいと思っているよ」
俺は嬉しくなって言う。
「ありがとうございます」
リリアナは少し考えてから言う。
「それと、できれば敬語も止めて欲しいな」
俺は少し考えてから言う。
「えーと、でも……」
リリアナは少し悩んでから答えてくれる。
「できれば名前も呼び捨てにして欲しいし、できれば呼び捨てにさせてもらいたいな」
俺は少し悩んでから答える。
「えっと、でも……」
リリアナは微笑みながら言ってくれる。
「駄目かな?」
俺は少し悩んでから答える。
「いえ、大丈夫です……」
リリアナは微笑みながら言ってくれた。
「うん、よろしく頼むよ」
俺は少し考えてから聞く。
「ところで、僕はどうすればいいのでしょうか?」
リリアナは微笑みながら答えてくれる。
「えっと、君にはふたつの選択肢があるよ」
俺は首を傾げる。
「えっと、どんなものがあるのでしょうか?」
リリアナは微笑みながら言う。
「うん、ひとつ目はこのまま何も知らずに平穏無事に生きていくこと。ただし、その場合、君に関する記憶は全て消させて貰うことになるけどね」
俺は少し考えてから言う。
「えーと、その場合はどうなるのでしょう?」
リリアナはとても申し訳なさそうな顔をする。
「ごめんね、私も本当はこんなことを言いたくないのだけどね……」
俺は少し悩んでから答える。
「……わかりました。もうひとつの方法を教えてください」
リリアナは再び笑顔に戻る。
「ふぅ~、よかった。もう、私も覚悟を決めているから」
俺は唾を飲み込む。
「えっと、その、つまり……」
リリアナはゆっくりと答えてくれた。
「うん、その通り。魔王軍と戦ってもらうしかないよ」
俺は緊張しながら答える。
「……魔王軍と戦うんですか?……その、具体的に何をしたら良いのですか? 例えば、どんな武器を使って戦うべきなのか、あるいはどんな魔法を使うべきかなどです……」
リリアナは少し悩んでから答えてくれた。
「うーん、そうだねぇ~。君の場合は剣が使えるようだから、基本は剣で戦って欲しいな」
俺は少し考えてから答える。
「えっと、分かりました」
リリアナは少し悩んでから言う。
「ちなみに、君が持っている能力についてなんだけど、ステータスプレートを確認してみてもらえる?」
俺は言われた通りにステータスプレートを確認する。すると、確かに新しいスキルが増えていた。
《剣術Lv1》 俺は少し驚いた。
(えっ、いつの間に?……)
リリアナは少し悩むような仕草をして、続けて尋ねてくる。
「うーん、一応確認しておくね。君のステータスプレートに新しく増えているのは《剣術》だと思うんだけど、間違いないかな?」
俺はうなずく。
リリアナは続けて尋ねてくる。
「ちなみに、その《剣術》っていうのは、私が教えてあげたものだよね?」
俺はうなずく。
リリアナは少し悩んだ後、続けて尋ねてくる。
「その《剣術》なんだけど、レベルはどれくらいになっているかな?」
俺は素直に答えた。
「えっと、確か……、5ですね」
リリアナは少し悩んでから答えてくれた。「うーん、それなら多分、問題はないと思うよ」
俺は少し気になっていたので聞いてみた。
「あの、どうして、僕の能力をそこまで把握しているのですか?」
リリアナは少し考えてから答えてくれた。
「うーん、それはね、まあ、色々と理由があるんだけど、一番の理由は、魔王軍の幹部のひとりが私の知り合いでね。それで、色々と情報を共有しているというのもあるんだよ」
俺は気になったことを聞いてみることにする。
「あの、魔王軍の幹部というのは、どういう方なのですか?」
リリアナは少し考えてから教えてくれた。
「うーん、そうだねぇ~。まあ、簡単に言えば魔王軍の中でも特殊な立ち位置にいる幹部という感じかな」
俺は少し気になったので質問してみる。
「それはどういう意味なのですか?」
リリアナはすぐに教えてくれた。
「うーんと、簡単に言えば、魔王軍の中で他の魔族とは違う目的を持っているという感じかな」
俺は少し疑問に思ったことを聞く。
「魔王軍なのに魔王様以外の誰かに仕えているということですか?」
リリアナは少し悩んでから答えてくれる。
「うん、そういうことだね」
俺は少し考えてから尋ねる。
「えっと、それじゃあ、リリアナさんはどのような目的で働いているのですか?」
リリアナは少し考えてから答えてくれた。
「うーん、それに関しては秘密だよ」
俺は気になったので尋ねる。
「秘密ですか……?」
リリアナは少し考えてから答えてくれた。
「そうだね、私のことは信用してもいいんだけどね……。ただ、あまり大きな声では言えない事情があってね」
俺は少し考えてから尋ねる。
「えっと、それじゃあ、僕がもっと強くなったら教えてもらえますか?」
リリアナは少し考えてから答えてくれる。
「うーん、そうだねぇ~。まぁ、そうかもしれないね」
俺は少し考えてから尋ねる。
「それで、リリアナさんはこれからどうされるのですか?」
リリアナは少し考えてから答えてくれる。
「うーん、私はね、ひとまずは魔王軍のところに帰ろうと思っているよ」
俺は少し考えてから尋ねた。
「えっと、それでは、僕と師匠はどうなりましょうか?」
リリアナは少し考えてから答えてくれる。
「うーん、できればふたりとも、私の仲間になってほしいな」
俺は少し考えてから言った。
「えーと、リリアナさんの仲間になるということは、つまり、魔王軍に敵対するということになるのでしょうか?」
リリアナは少し悩んでから答えてくれる。
「うーん、正直に言うと、まだ、そこのところがよく分からないんだよね」
俺は少し考えてから答えた。
「えっと、すみません。ちょっと考える時間をいただけますでしょうか?」
リリアナは少し悩んでから言ってくれた。
「分かった。でも、できるだけ早く決めて欲しいかな」
俺は少し考えてから言う。
「あの、とりあえず、一度、家に帰っても良いでしょうか?」
リリアナは少し悩んでから答えてくれる。
「うん、まぁ、いいよ」
俺は家に帰ることにした。
そして、家に着くまでの間、俺はずっと悩んでいた。
(うーん、どうしよう……)
リリアナから提案されたことについてである。
俺としては、できることならばリリアナの力になりたいと思っていた。だが、俺にはこの世界でやりたいことがあるのだ。
そして、俺には前世の記憶が残っている。だから、どうしても、この世界の人々のために戦いたいとは思えなかった。
(でも、リリアナさんは俺のことを仲間にしたいと言ってくれている。それに、彼女の言葉は嘘ではない気がする。だからこそ、困っているんだよな……)
俺は悩みながら歩く。すると、突然、背後から声をかけられた。
「お兄ちゃん、何してんの? そんなところで突っ立って……」
振り返るとそこには妹の咲夜がいた。
俺は少し悩んでから答える。
「いや、別に何でもないよ」
俺は誤魔化すことにした。
すると、妹は首を傾げながら言う。「ふぅ~ん」
俺は少し悩んでから言う。
「それより、お前はこんなところで何をしていたんだ?」
俺は話を逸らすことに決める。
「うん、友達のところに遊びに行ってきた帰りなの」
俺は少し悩んでから答える。
「へぇ~、そっか」
俺は少し悩んでから言う。
「あのさ、もし良かったら、途中まで一緒に帰らないか?」
俺は少し悩んでから言う。
「うん、いいよ」
俺は少し悩んでから言う。
「よし、それじゃあ、行くか」
俺は歩き出す。
しかし、すぐに妹に呼び止められる。
「待って、お兄ちゃん」
俺は立ち止まって言う。
「どうした?」
俺は少し悩んでから言う。
「えーと、その……」
俺は少し悩んでから答える。
「んっ? なんだ?」
すると、妹はなぜか顔を赤面させながら言ってくる。
「えっと、手を繋いでも……、良いかな?」
俺は少し驚いてから答える。
「えっ? 手を繋ぐのか?」
すると、彼女は少し悩んだ後に小さくうなずいて答える。
「うん、ダメ……かな?」
俺は少し悩んでから答える。
「いや、良いけど……」
俺は少し悩んでから答える。
「その……、なんで、急に手なんか繋ぎたいと思ったんだ?」
妹は恥ずかしそうにしながら小声でつぶやく。
「だって、最近は全然、一緒に帰る機会がなかったから……」
俺は少し悩んでから答える。
「ああ~、確かにそうだな」
俺は少し前のことを思い出す。ここ最近、俺たちはあまり話す時間がなくなっていたのだ。というのも、母が体調を崩してしまい入院してしまったからだ。そのため、俺は毎日のように病院に通っていた。また、父の仕事が忙しくなって残業が増えてしまったため、夕食を家族全員で食べることがほとんどなくなった。さらに、最近では休日もほとんど家でゆっくりできない状態だったため、なかなか兄妹で会話する機会が持てなかったのだった。
そこで俺は思い出したことを聞いてみることにした。
「あっ、そうだ。今度、久しぶりにどこかに出かける予定を立てたんだけど……、お前、何か行きたい場所とかある?」
すると、彼女からは意外な答えが返ってきた。
「えっ? 本当に?」
俺は少し驚きながらもうなずく。
「ああ、本当だぞ」
妹は嬉しそうな表情を浮かべて言った。「わーいっ! やったー!」
俺はその笑顔を見て思う。
(やっぱり、こいつは笑っていた方が可愛いな)
すると、彼女が尋ねてきた。
「えっと、どこに出かけることになったんですか?」
俺は考え込んでから言う。
「えっと、どこだろう?」……結局は決められていないのである。
俺は苦笑いをしながら答えた。
「えーっと、実はまだ決めてないんだよね」
すると、彼女は少し驚いた様子で言った。
「えーっ!? そうなの?」
そして、彼女は真剣に悩んでから言う。
「うーん……、それじゃあ、私はね――」
それから、俺たちはその話を続けたのであった。
家に着いた俺は早速、リリアナからの提案について考える。俺はこの世界の人々のことを考えていた。この世界を平和にする。それが今の俺の目標なのだ。だが、一方で魔王軍のことを考える。この魔王軍のことは、前世の世界でも話題になっていた。俺はそんな魔王軍を倒すために戦おうとした。
そして、俺は気付く。
(あぁ、そうか……。そうだったんだ……。俺の目的はただひとつだけだったんだ……)
俺は気付いたのだ。俺の夢、目標は、魔王軍を倒すことだった。だが、それと同時にこの世界の人たちを救うことでもあるのだと。そして、そのために戦うべき相手は、目の前にいる魔族たちだけではなかった。それはこの世界にいるすべての人々だったのだ。
(そうか……。俺の夢は……。そう、俺は魔王軍を倒したいのではなく、魔王軍を倒したいという人を救うために魔王軍と戦いたかったんだ……)
俺はそのことに気付かせてくれたリリアナに感謝していた。
そして、決意を固めてから彼女に返事をした。俺は彼女と魔王軍と敵対することに決めたのである。リリアナから提案を受けた日から、すでに一ヶ月が経過しようとしていた。その間に様々な出来事があった。リリアナと出会った日の翌日、師匠から新たな武器を渡された。
師匠は言った。「これでおまえの実力は大幅にアップするはずだ」
そして、俺はそれを使って、新しい魔法を創り出した。
それは《魔力砲》というものだ。
師匠が作り出した魔法を参考にして、俺は独自に創り出したのである。この《魔力砲》には、大量のMPを消費してしまう代わりに、通常の魔法の三倍の威力を誇る。つまりは、三回連続で攻撃できるということである。ちなみに、これは師匠との特訓中に思いつき、生み出した魔法である。
その後、俺は街にある冒険者ギルドに向かった。そして、登録を行った。その際に俺はレベルが1上がった。
俺は思った。
(そういえば、魔王軍の討伐クエストは受けられるのだろうか?)
俺は疑問に感じたため受付嬢に聞いてみた。
「あの~、ちょっと質問があるのですが……」
俺は言った。「はい?」
そして、俺は少し緊張気味に言った。「その~、魔王軍を討伐するような依頼はあるのでしょうか?」
すると、彼女は少し考えてから答えてくれる。
「ええ~と……、今のところはありませんね」
俺はその言葉を聞いたとき、かなりショックを受けた。しかし、仕方がないことかもしれない。魔王軍は世界中に存在するあらゆる種族に恐れられている存在なのだ。つまりは世界中の人々が敵に回っているようなものだ。そんな相手に挑める人間がいるわけがないのだから。それでも俺は諦めずに聞いた。
「それでは、他の国に行けばありますでしょうか?」
しかし、彼女は申し訳なさそうに答えた。
「すみません……。それもまだ……」
俺は肩を落としながら答える。「そっかぁ……」
こうして俺は新たな旅のスタートを切ったのであった。
そして、次の日、俺はひとりの女性に出会った。その女性は美しい女性で、歳は二十代前半くらいだろう。金色の髪をしていて、瞳の色は青色をしている。身長は高く、スラッとしているのだが、胸の大きさはリリアナと同じで非常に大きい。また、身に着けているのは白いワンピースのような服である。また、右手には木製の杖を持っていた。
彼女は俺に微笑みかけながら言ってくる。「こんにちは」
俺は突然の出来事に戸惑いながらも言う。「あっ、こ、こんにちは……」
すると、彼女は続けて話しかけてくる。「あの~、突然で悪いんですけど……、あなたって強いんですか?」
彼女の言葉は唐突すぎて理解できなかった。
そこで、俺は尋ねることにした。「えっ? ど、どういう意味ですか?」
彼女は笑顔を浮かべながら答える。「そのままの意味ですよ」
俺は戸惑ったまま答える。「えっ? ま、まずは名前を教えてくださいよ……」
すると、彼女は答える。「あらっ? 私の名前を知らないなんて珍しいですね。私の名はソフィアといいます」
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