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勇利さんのこと尊敬してます!
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だが、顔合わせから三週間が経った今も、メンバーからの深い溝は未だに感じていた。
(集中、集中……)
重たくなる気持ちを振り払うように、俺は静かに息を吐きだすと、パソコンにまた向かい始めた。
すると、自席に戻った林が思い立ったように席から立ち上がると、すぐに俺の元へ戻ってきた。
「あの、勇利さん……」
「ん、なんだ?」
俺は手を止めて林を見上げると、林は少し困ったような、でも何か言いたそうに俺を見下ろしていた。
「ん? どうした? 何か困ったことでも……」
「お、俺! 勇利さんのこと尊敬してます!」
急に大声で選手宣誓のように手を高く上げて言い出した林に、俺は思わず目を丸くする。
「は、林? どうしたんだよ、急に」
「俺、この会社向いてないってずっと思ってたんです。何をしても失敗ばかりで……。でも、このチームに呼んでもらえて、勇利さんにいっぱい助けてもらって……。相談する大事さを学ぶことができました」
たしかに林は、一人でなんでも抱え込む傾向だった。
だが、決して仕事ができないというわけではなかった。
きっと、今までは相談できずに一人で仕事を進めてしまって、最善の方法に辿り着かなかっただけだろう。
俺は林を見ていてそう思ったため、こまめに声掛けをして、フォローするよう心がけていただけだ。
(集中、集中……)
重たくなる気持ちを振り払うように、俺は静かに息を吐きだすと、パソコンにまた向かい始めた。
すると、自席に戻った林が思い立ったように席から立ち上がると、すぐに俺の元へ戻ってきた。
「あの、勇利さん……」
「ん、なんだ?」
俺は手を止めて林を見上げると、林は少し困ったような、でも何か言いたそうに俺を見下ろしていた。
「ん? どうした? 何か困ったことでも……」
「お、俺! 勇利さんのこと尊敬してます!」
急に大声で選手宣誓のように手を高く上げて言い出した林に、俺は思わず目を丸くする。
「は、林? どうしたんだよ、急に」
「俺、この会社向いてないってずっと思ってたんです。何をしても失敗ばかりで……。でも、このチームに呼んでもらえて、勇利さんにいっぱい助けてもらって……。相談する大事さを学ぶことができました」
たしかに林は、一人でなんでも抱え込む傾向だった。
だが、決して仕事ができないというわけではなかった。
きっと、今までは相談できずに一人で仕事を進めてしまって、最善の方法に辿り着かなかっただけだろう。
俺は林を見ていてそう思ったため、こまめに声掛けをして、フォローするよう心がけていただけだ。
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