20 / 84
第二章7 『天使が明かす世界の真実』
しおりを挟む
いつもの何も無い部屋。
カグラは、虚空に向かって話かける。
「おい。ダンダリオン。おまえなぁ、今まで一体どこに行っていた?」
『くっくっく。神楽から我を呼ぶとは珍しい。明日は槍でも降るのでしょうかねぇ?』
「槍どころか、7日後には外宇宙の侵略者が降ってきて人間も悪魔も天使も全滅だよ。それよりもおまえはどこに行っていたんだよ?」
『くっくっく。悪魔が行儀よく『いってきます』などと言って、出かけるとでも思っていましたか? ソロモン72柱の全員で朝までドンチャン騒ぎですよ。二日酔いで頭が痛いくらいです。くっくっく』
「ふん。そんなことだろうと思ったぜ。所詮は悪魔だ。日本の神様でも同じような話を聞いたことがあるぜ。神無月には八百万の神様がお伊勢様で朝までどんちゃん騒ぎするらしいし、天照大神様が引きこもった天岩戸の前でどんちゃん騒ぎして、天照大神様を、引っ張り出したなんて話も聞いたことがある。神様も悪魔もやることは変わんねぇなぁ」
『くっくっく。日本の神というのは面白いですね。一度、八百万の神々とソロモン72柱で祝宴を開いてみたいものですよ。新たな神話の一頁が描かれるくらいに、それはそれは、さぞや見ものでしょうな。それにしても外宇宙の侵略者。緊急事態じゃないですか。まあ人間も、悪魔も、天使ももろともに死ぬというのであれば、不肖序列71位のダンダリオン。これほど愉快なことはありませんがねぇ』
「…………俺は、死ぬつもりはない。どうやら、他の世界に渡る方法とやらがあるらしいから明日Cちゃんにその話を聞きに行く。ダンダリオンお前も死にたくないのであれば、序列1位のバアルあたりと相談してろ。悪魔も天使もこの世界が滅びたら全部おしまいだ」
『くっくっく。まあ………検討しておきますよ』
その日の夜はダンダリオンとの会話を、
それを最後に終わった。
姿を消したところを見ると今頃、
他のソロモン72柱の悪魔と外宇宙の
侵略者に対しての作戦会議でも
しているのかもしれないな。
そんなことを考えながらベットで
横になると自然と、眠りの世界についていた。
目を覚ますと看護師に偽装した悪魔が今日もまた、
朝食をもって部屋にやってくる。
――もうその程度では驚かない。
だって、もう既に全人類の2割がすでに、
人造人間に入れ替っているというのだから、
いまさらちょっとくらい悪魔が人間に化けてることで、
驚くのも馬鹿馬鹿しい。……誤差の範囲だ。
性懲りもなく『お薬』とか嘘ついて、
怪しげな色の錠剤を持ってきて飲ませようとしてくる。
あの異能力を無効化する毒薬だ。
他世界に渡る前に、
逆らって殺されるのも癪だ。
黙って従ったふりをする。
便器に入れて長そうとするとぷかーっと
カプセルが浮いてくることを発見したので、
トイレットペーパーで悪魔が
『お薬』と呼ぶ毒薬をグルグル
巻きにしたうえで、部トイレに流しこんだ。
「おはようCちゃん。昨日の話の続きだけどさ。俺やっぱりまだ生きたいと思っているんだ。まず他世界に逃れて、そこで力をつけて、外宇宙の侵略者を倒せばみんな助かるんだろ? なら、やる価値はあると思うんだ」
「ふふふ。お兄ちゃんならそう言うと思った。だけど異世界に渡るためには私の魔力をもってしても、一定の儀式のための道具が必要なの…………。そのための儀式の道具をお兄ちゃんに用意して欲しいんだけど、それはできる?」
「ああ、もちろんさ。街どころか、世界。いや、宇宙の危機に奮い立たない男はいねぇよ。絶対に世界を救うさ!」
「ガッツあるね。そういうところ好きよお兄ちゃん」
今日も彼女から、いろいろな話を聞いた。
アポロ21号は実は月面に着陸していないし、
日本で頻発する地震は全て気象兵器HAARPの
せいだということ、ウィルスは宇宙人が人類を
滅ぼすために作られた兵器であること、
………あとは、彼女はカグラと同じRH-Oという
非常に稀な血液型であること。
この血液型を受け継ぐ者は神のDNAを色濃く
受け継いでいることなどを教えてもらった。
数えきれないくらいの自分の知らない
衝撃の事実を聞き、頭がパンクしそうになった。
だけど、楽しかった。
街を守る魔を討つ者の仕事も、神楽の血脈も、
ソロモン72柱もCちゃんの話の前ではちっぽけな
話に感じて少し寂しくも感じたりもした。
デイルームが使えるのは、夕食時間までなので、
ぜんぜん話足りないけど俺は部屋に戻った。
カグラは、虚空に向かって話かける。
「おい。ダンダリオン。おまえなぁ、今まで一体どこに行っていた?」
『くっくっく。神楽から我を呼ぶとは珍しい。明日は槍でも降るのでしょうかねぇ?』
「槍どころか、7日後には外宇宙の侵略者が降ってきて人間も悪魔も天使も全滅だよ。それよりもおまえはどこに行っていたんだよ?」
『くっくっく。悪魔が行儀よく『いってきます』などと言って、出かけるとでも思っていましたか? ソロモン72柱の全員で朝までドンチャン騒ぎですよ。二日酔いで頭が痛いくらいです。くっくっく』
「ふん。そんなことだろうと思ったぜ。所詮は悪魔だ。日本の神様でも同じような話を聞いたことがあるぜ。神無月には八百万の神様がお伊勢様で朝までどんちゃん騒ぎするらしいし、天照大神様が引きこもった天岩戸の前でどんちゃん騒ぎして、天照大神様を、引っ張り出したなんて話も聞いたことがある。神様も悪魔もやることは変わんねぇなぁ」
『くっくっく。日本の神というのは面白いですね。一度、八百万の神々とソロモン72柱で祝宴を開いてみたいものですよ。新たな神話の一頁が描かれるくらいに、それはそれは、さぞや見ものでしょうな。それにしても外宇宙の侵略者。緊急事態じゃないですか。まあ人間も、悪魔も、天使ももろともに死ぬというのであれば、不肖序列71位のダンダリオン。これほど愉快なことはありませんがねぇ』
「…………俺は、死ぬつもりはない。どうやら、他の世界に渡る方法とやらがあるらしいから明日Cちゃんにその話を聞きに行く。ダンダリオンお前も死にたくないのであれば、序列1位のバアルあたりと相談してろ。悪魔も天使もこの世界が滅びたら全部おしまいだ」
『くっくっく。まあ………検討しておきますよ』
その日の夜はダンダリオンとの会話を、
それを最後に終わった。
姿を消したところを見ると今頃、
他のソロモン72柱の悪魔と外宇宙の
侵略者に対しての作戦会議でも
しているのかもしれないな。
そんなことを考えながらベットで
横になると自然と、眠りの世界についていた。
目を覚ますと看護師に偽装した悪魔が今日もまた、
朝食をもって部屋にやってくる。
――もうその程度では驚かない。
だって、もう既に全人類の2割がすでに、
人造人間に入れ替っているというのだから、
いまさらちょっとくらい悪魔が人間に化けてることで、
驚くのも馬鹿馬鹿しい。……誤差の範囲だ。
性懲りもなく『お薬』とか嘘ついて、
怪しげな色の錠剤を持ってきて飲ませようとしてくる。
あの異能力を無効化する毒薬だ。
他世界に渡る前に、
逆らって殺されるのも癪だ。
黙って従ったふりをする。
便器に入れて長そうとするとぷかーっと
カプセルが浮いてくることを発見したので、
トイレットペーパーで悪魔が
『お薬』と呼ぶ毒薬をグルグル
巻きにしたうえで、部トイレに流しこんだ。
「おはようCちゃん。昨日の話の続きだけどさ。俺やっぱりまだ生きたいと思っているんだ。まず他世界に逃れて、そこで力をつけて、外宇宙の侵略者を倒せばみんな助かるんだろ? なら、やる価値はあると思うんだ」
「ふふふ。お兄ちゃんならそう言うと思った。だけど異世界に渡るためには私の魔力をもってしても、一定の儀式のための道具が必要なの…………。そのための儀式の道具をお兄ちゃんに用意して欲しいんだけど、それはできる?」
「ああ、もちろんさ。街どころか、世界。いや、宇宙の危機に奮い立たない男はいねぇよ。絶対に世界を救うさ!」
「ガッツあるね。そういうところ好きよお兄ちゃん」
今日も彼女から、いろいろな話を聞いた。
アポロ21号は実は月面に着陸していないし、
日本で頻発する地震は全て気象兵器HAARPの
せいだということ、ウィルスは宇宙人が人類を
滅ぼすために作られた兵器であること、
………あとは、彼女はカグラと同じRH-Oという
非常に稀な血液型であること。
この血液型を受け継ぐ者は神のDNAを色濃く
受け継いでいることなどを教えてもらった。
数えきれないくらいの自分の知らない
衝撃の事実を聞き、頭がパンクしそうになった。
だけど、楽しかった。
街を守る魔を討つ者の仕事も、神楽の血脈も、
ソロモン72柱もCちゃんの話の前ではちっぽけな
話に感じて少し寂しくも感じたりもした。
デイルームが使えるのは、夕食時間までなので、
ぜんぜん話足りないけど俺は部屋に戻った。
0
あなたにおすすめの小説
異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
松永 恭
ファンタジー
三十三歳のビルメン、白石恭真(しらいし きょうま)。
異世界に召喚されたが、与えられたスキルは「清掃」。
「役立たず」と蔑まれ、牢獄に放り込まれる。
だがモップひと振りで汚れも瘴気も消す“浄化スキル”は規格外。
牢獄を光で満たした結果、強制釈放されることに。
やがて彼は知らされる。
その力は偶然ではなく、光の女神に選ばれし“使徒”の証だと――。
金髪エルフやクセ者たちと繰り広げる、
戦闘より掃除が多い異世界ライフ。
──これは、汚れと戦いながら世界を救う、
笑えて、ときにシリアスなおじさん清掃員の奮闘記である。
スキルはコピーして上書き最強でいいですか~改造初級魔法で便利に異世界ライフ~
深田くれと
ファンタジー
【文庫版2が4月8日に発売されます! ありがとうございます!】
異世界に飛ばされたものの、何の能力も得られなかった青年サナト。街で清掃係として働くかたわら、雑魚モンスターを狩る日々が続いていた。しかしある日、突然仕事を首になり、生きる糧を失ってしまう――。 そこで、サナトの人生を変える大事件が発生する!途方に暮れて挑んだダンジョンにて、ダンジョンを支配するドラゴンと遭遇し、自らを破壊するよう頼まれたのだ。その願いを聞きつつも、ダンジョンの後継者にはならず、能力だけを受け継いだサナト。新たな力――ダンジョンコアとともに、スキルを駆使して異世界で成り上がる!
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜
かの
ファンタジー
世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。
スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。
偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。
スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!
冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
異世界へ行って帰って来た
バルサック
ファンタジー
ダンジョンの出現した日本で、じいさんの形見となった指輪で異世界へ行ってしまった。
そして帰って来た。2つの世界を往来できる力で様々な体験をする神須勇だった。
ある日、俺の部屋にダンジョンの入り口が!? こうなったら配信者で天下を取ってやろう!
さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。
冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。
底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。
そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。
部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。
ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。
『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる