2 / 66
ep02:到着
しおりを挟む
『皆さん、長旅お疲れ様でした。ただいま地球に到着いたしました』
セレスタ号のアナウンスにより、私たちは目を覚ました。窓の外を見ると目的の星、地球が目の前にある。
「ほ、本当にヴェルミラと瓜二つじゃないですか! レクトくん、起きて! 地球に着きましたよ!」
「――うっせーな、大声出さなくても起き……お、おおっ!! 海に雲、大地の色まで、まんまヴェルミラじゃねーか!!」
レクトは激しく目をこすりながら、地球を眺めている。もうすっかり目は覚めたようだ。
「大陸の形こそ違うけど、ヴェルミラだって言われても最初は気づかないかもしれないね。――ところで、私たちはどの場所に着陸するの?」
『今ちょうど中心に見える縦長の列島、日本という場所に着陸します』
「大きな大陸がいくつもあるってのに、よりによってあの小さな島なのかよ。もちろん、理由はあるんだよな?」
『もちろんです。理由の一つは、地球人の中でも特にアジア系と呼ばれる人たちと、私たちヴェルミラ人の姿形が似ているからです。もう一つの理由は、比較的治安の良い国であるということです。――申し遅れましたが、移動中に日本語および、日本の基本的な情報も皆さんにインストールしておきました』
ほう……日本という国は、治安が良いのか……攻撃力がない私たちにとって、治安が良いというのは助かる。ヴェルミラ統律院も、私たちの安全を確保しようという気持ちはあるようだ。
その後、セレスタは日本へと短距離ワープし、私たちと一時の別れを告げる時が来た。
『それでは皆さん、お元気で。今後の行動に関しては、リオさんにお渡ししておきました。そちらを皆さんで共有してください』
「おう、色々とありがとうな。セレスタはこれからどうするんだ?」
『私は量術を充填する必要がありますので、しばらくはこの場所で待機です。その後、地球の海底に潜むことになります。何かありましたら、お呼び寄せください』
セレスタはワープのたびに量術を充填する必要がある。スリープ状態に入ったのか、ポジションライトが静かに光量を落としていった。
***
「こっちの方角ですね」
リオに誘導され、目的地までへの移動を始める。道の両脇には畑、遠くには民家がポツポツと見える。
「なあ、リオ。俺たちの感覚からすれば結構な田舎に見えるんだけど、こっちではどうなんだ?」
「確かに、日本の中でも田舎の部類に入るようですね。この辺りを選んだのは、セレスタを見られないようにする理由もあったのかもしれません。――さて、目的地まではここから約一時間ほどかかるようです。頑張って歩きましょうか」
リオのセリフに、私とレクトは悲鳴を上げた。
セレスタ号のアナウンスにより、私たちは目を覚ました。窓の外を見ると目的の星、地球が目の前にある。
「ほ、本当にヴェルミラと瓜二つじゃないですか! レクトくん、起きて! 地球に着きましたよ!」
「――うっせーな、大声出さなくても起き……お、おおっ!! 海に雲、大地の色まで、まんまヴェルミラじゃねーか!!」
レクトは激しく目をこすりながら、地球を眺めている。もうすっかり目は覚めたようだ。
「大陸の形こそ違うけど、ヴェルミラだって言われても最初は気づかないかもしれないね。――ところで、私たちはどの場所に着陸するの?」
『今ちょうど中心に見える縦長の列島、日本という場所に着陸します』
「大きな大陸がいくつもあるってのに、よりによってあの小さな島なのかよ。もちろん、理由はあるんだよな?」
『もちろんです。理由の一つは、地球人の中でも特にアジア系と呼ばれる人たちと、私たちヴェルミラ人の姿形が似ているからです。もう一つの理由は、比較的治安の良い国であるということです。――申し遅れましたが、移動中に日本語および、日本の基本的な情報も皆さんにインストールしておきました』
ほう……日本という国は、治安が良いのか……攻撃力がない私たちにとって、治安が良いというのは助かる。ヴェルミラ統律院も、私たちの安全を確保しようという気持ちはあるようだ。
その後、セレスタは日本へと短距離ワープし、私たちと一時の別れを告げる時が来た。
『それでは皆さん、お元気で。今後の行動に関しては、リオさんにお渡ししておきました。そちらを皆さんで共有してください』
「おう、色々とありがとうな。セレスタはこれからどうするんだ?」
『私は量術を充填する必要がありますので、しばらくはこの場所で待機です。その後、地球の海底に潜むことになります。何かありましたら、お呼び寄せください』
セレスタはワープのたびに量術を充填する必要がある。スリープ状態に入ったのか、ポジションライトが静かに光量を落としていった。
***
「こっちの方角ですね」
リオに誘導され、目的地までへの移動を始める。道の両脇には畑、遠くには民家がポツポツと見える。
「なあ、リオ。俺たちの感覚からすれば結構な田舎に見えるんだけど、こっちではどうなんだ?」
「確かに、日本の中でも田舎の部類に入るようですね。この辺りを選んだのは、セレスタを見られないようにする理由もあったのかもしれません。――さて、目的地まではここから約一時間ほどかかるようです。頑張って歩きましょうか」
リオのセリフに、私とレクトは悲鳴を上げた。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語
jun( ̄▽ ̄)ノ
大衆娯楽
中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ
★作品はマリーの語り、一人称で進行します。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
ちょっと大人な物語はこちらです
神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な短編物語集です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
せんせいとおばさん
悠生ゆう
恋愛
創作百合
樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。
※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる