1 / 14
第1話 魔王の国1
しおりを挟む
【前書き】
本編第1部 旧69話以降と同じ内容となっています。
---------------------------
「魔王様。どうされましたか」
「……んん。昔の夢を見ていたようだ」
「遠征続きですもの。お疲れになったのではありませんか」
「いや、俺はヴァンパイアだからな。ずっと起きていられる……とはいえ徹夜続きだな。精神的に疲れたか……」
ここは次の戦場へと向かう馬車の中。ここのところ作戦案を考え続け眠る間もなかったからな、側近の三人と移動中に寝ていたようだ。
「お疲れなら、わたくしの血を吸ってもらえれば結構ですわよ」
「いや、それならオレの血を吸ってくれよ。最近、力が有り余っているからよ」
まあ、そんな事を言われたからといって、ここで血を吸う訳にもいかんだろうな。吸血されると性交した時と同様の快楽が得られる。昼日中から腑抜けられても困るからな。
「ところで魔王様、どのような夢を見ていたのですか」
「昔作った、眷属の里の事を少しな」
「眷属の里というと、先代の長老が住んでいたと言う場所の事か」
「ああ、そうだ。今の魔族の国とは違ってすごく小さな所だったな」
まだ眷属も少なく、他の種族から隠れるように住んでいた場所だ。なんだか懐かしく思えてくる。
この世界に転生してきて洞窟に百年、その後世界を巡るようになって百五十年。何も分からずに、この世界に放りだされてやっと俺にも、国を持つことができるようになった。
「魔王様。今の国だってすごく小さいんですのよ」
「そうだぞ、もっと国を広げんと他国からの干渉を受けちまうからな」
元より俺達は異質の存在。この姿形を見て、忌み嫌う者が多い。
最初に獣人の町に入った時もそうだったな。素顔で歩く俺を見て化け物だとか言ってきた。顔を仮面で隠し冒険者にもなったが、俺の魔術や力を見て人型の魔獣だと言われたものだ。
今は顔も隠さず、派手ではないが貴族のようなロココ調の黒い服を着ている。眷属にも顔や白い肌を見せて、堂々とするようにと言っている。
この異世界に人間という生き物は存在しない。そのため他の種族は我々のような者を悪魔だとか魔族と呼ぶ。
そのいわれなき迫害に対して立ち向かうため、今も国を大きくしようと努力している途中だ。今では魔王と呼ばれ時々は悪役を気取り、獣人達を怖がらせるのもいいストレス発散になっている。前世でこんな事はゲーム以外では、味わえなかっただろうからな。
「それにしても周りはオレ達の事を、魔族だと言う奴らばかりだよな。まあ、今となっちゃ魔王や魔族だと言われる方がしっくりくるけどな」
「しかし、魔王様を悪魔とか化け物なんて言われるのは、我慢なりませんわね」
「ほんとそうよね。こんな麗しいお顔を見もせずにね。私は魔王様のダークブラウンの巻き毛が好きだわ」
「わたくしは、愁いを帯びた黄金の瞳がたまりませんわ。長身ですし、その貴族にも勝る気品や紳士な態度もいいですわね」
「いやいや、何といっても筋肉だろう。魔王様の広い背中に胸板の厚さ。そこいらの戦士にも負けやしねえよ」
いや、ちょっと待ってくれ。本人を目の前にしてそう賛美されると、いくら何でも照れてしまうぞ。この三人は、長年眷属として付き添ってくれた者達だからな。こう言うたわいない話ができるのも、こいつらぐらいなのだが……。
「さて、次に攻略する町は、今どうなっているのかな」
「はい、魔王様。町への進軍ルートは確保できています。これにより町を包囲する事はできるのですが……」
「んん……どうした」
「この地を治める領主が町に立てこもっていまして、門を固く閉ざして住民を巻き込んで籠城しています」
この町の産業は、裏山にある鉄鉱石の鉱山。鉄の生産を生業としている。町ごと包囲殲滅する事はできるだろうが、そうすると産業自体が潰れてしまう。リカールスは、それを心配しているのだろう。内務を司る者としては当然の事だな。
「将軍として兵を率いるメディカントは、どう考える」
「包囲し東西どちらかの城門を破壊して、町に侵入する事は可能だ。しかし時間がかかるだろうな」
兵士の数や武装は揃えているが、相変わらず兵士の士気は低いらしい。占領した町や村から徴兵した獣人の兵士だからな。家族を人質にして戦えと言っても、士気は上がらんか。
「それに西方から敵の国軍が迫って来ている。どちらが早いか時間勝負と言ったところだな」
籠城すると言う事は、援軍を期待してのことだ。援軍のない籠城は死期を遅らせるだけの愚策だからな。自国のパルゲア皇国と何らかの方法で連絡を取りあっているのだろう。
「ピキュリア。軍師として何か意見はあるか」
「わたくしとしては、領主の暗殺をしていただきたいと思っております。頭さえ潰せばあの町一つくらい占領する事は容易いかと」
「それは、ヴァンパイアである俺の力を借りたいと言う事か」
「心苦しい限りではありますが、今はそれが最善だと考えております」
魔王だ魔族だと言っても、俺達の兵力は貧弱だ。前世の知識で新兵器を開発して、何とか敵に打ち勝っている程度だからな。兵を無駄死にさせないためにも、暗殺などという汚れ仕事をする必要もある。
「そうだな……領主と言わず、今回は城そのものを破壊しても良かろう。城に産業的価値は無い、どうせなら派手な方が良いのではないか」
その言葉に、内務のリカールスが賛同してくれる。
「そうですね。城の近くには溶鉱炉の施設もありませんし。魔王様、ど派手にいきましょう」
「それなら、オレも外から砲撃させてくれよ。大きな花火を上げてやるぜ」
メディカント将軍もやる気のようだな。
「メディカント。あなたはダメよ! あの迫撃砲は精度が悪いでしょ。溶鉱炉に当たったらどうするの。城が陥落した後の町の占領に力を注いでくださいな」
将軍と言えど軍師ピキュリアには頭が上がらんか。しゅんとしているメディカントの肩を叩き慰める。
「よし、ではその作戦でいこう。細かな事は現地に着いてから詰めるとしよう」
---------------------
【あとがき】
お読みいただき、ありがとうございます。
転生ヴァンパイア様に関する、設定と地図を投稿しています。
タイトル名
【設定集】転生ヴァンパイア様の引きこもりスローライフ。お暇なら国造りしませんか
小説の参考になさって下さい。
本編第1部 旧69話以降と同じ内容となっています。
---------------------------
「魔王様。どうされましたか」
「……んん。昔の夢を見ていたようだ」
「遠征続きですもの。お疲れになったのではありませんか」
「いや、俺はヴァンパイアだからな。ずっと起きていられる……とはいえ徹夜続きだな。精神的に疲れたか……」
ここは次の戦場へと向かう馬車の中。ここのところ作戦案を考え続け眠る間もなかったからな、側近の三人と移動中に寝ていたようだ。
「お疲れなら、わたくしの血を吸ってもらえれば結構ですわよ」
「いや、それならオレの血を吸ってくれよ。最近、力が有り余っているからよ」
まあ、そんな事を言われたからといって、ここで血を吸う訳にもいかんだろうな。吸血されると性交した時と同様の快楽が得られる。昼日中から腑抜けられても困るからな。
「ところで魔王様、どのような夢を見ていたのですか」
「昔作った、眷属の里の事を少しな」
「眷属の里というと、先代の長老が住んでいたと言う場所の事か」
「ああ、そうだ。今の魔族の国とは違ってすごく小さな所だったな」
まだ眷属も少なく、他の種族から隠れるように住んでいた場所だ。なんだか懐かしく思えてくる。
この世界に転生してきて洞窟に百年、その後世界を巡るようになって百五十年。何も分からずに、この世界に放りだされてやっと俺にも、国を持つことができるようになった。
「魔王様。今の国だってすごく小さいんですのよ」
「そうだぞ、もっと国を広げんと他国からの干渉を受けちまうからな」
元より俺達は異質の存在。この姿形を見て、忌み嫌う者が多い。
最初に獣人の町に入った時もそうだったな。素顔で歩く俺を見て化け物だとか言ってきた。顔を仮面で隠し冒険者にもなったが、俺の魔術や力を見て人型の魔獣だと言われたものだ。
今は顔も隠さず、派手ではないが貴族のようなロココ調の黒い服を着ている。眷属にも顔や白い肌を見せて、堂々とするようにと言っている。
この異世界に人間という生き物は存在しない。そのため他の種族は我々のような者を悪魔だとか魔族と呼ぶ。
そのいわれなき迫害に対して立ち向かうため、今も国を大きくしようと努力している途中だ。今では魔王と呼ばれ時々は悪役を気取り、獣人達を怖がらせるのもいいストレス発散になっている。前世でこんな事はゲーム以外では、味わえなかっただろうからな。
「それにしても周りはオレ達の事を、魔族だと言う奴らばかりだよな。まあ、今となっちゃ魔王や魔族だと言われる方がしっくりくるけどな」
「しかし、魔王様を悪魔とか化け物なんて言われるのは、我慢なりませんわね」
「ほんとそうよね。こんな麗しいお顔を見もせずにね。私は魔王様のダークブラウンの巻き毛が好きだわ」
「わたくしは、愁いを帯びた黄金の瞳がたまりませんわ。長身ですし、その貴族にも勝る気品や紳士な態度もいいですわね」
「いやいや、何といっても筋肉だろう。魔王様の広い背中に胸板の厚さ。そこいらの戦士にも負けやしねえよ」
いや、ちょっと待ってくれ。本人を目の前にしてそう賛美されると、いくら何でも照れてしまうぞ。この三人は、長年眷属として付き添ってくれた者達だからな。こう言うたわいない話ができるのも、こいつらぐらいなのだが……。
「さて、次に攻略する町は、今どうなっているのかな」
「はい、魔王様。町への進軍ルートは確保できています。これにより町を包囲する事はできるのですが……」
「んん……どうした」
「この地を治める領主が町に立てこもっていまして、門を固く閉ざして住民を巻き込んで籠城しています」
この町の産業は、裏山にある鉄鉱石の鉱山。鉄の生産を生業としている。町ごと包囲殲滅する事はできるだろうが、そうすると産業自体が潰れてしまう。リカールスは、それを心配しているのだろう。内務を司る者としては当然の事だな。
「将軍として兵を率いるメディカントは、どう考える」
「包囲し東西どちらかの城門を破壊して、町に侵入する事は可能だ。しかし時間がかかるだろうな」
兵士の数や武装は揃えているが、相変わらず兵士の士気は低いらしい。占領した町や村から徴兵した獣人の兵士だからな。家族を人質にして戦えと言っても、士気は上がらんか。
「それに西方から敵の国軍が迫って来ている。どちらが早いか時間勝負と言ったところだな」
籠城すると言う事は、援軍を期待してのことだ。援軍のない籠城は死期を遅らせるだけの愚策だからな。自国のパルゲア皇国と何らかの方法で連絡を取りあっているのだろう。
「ピキュリア。軍師として何か意見はあるか」
「わたくしとしては、領主の暗殺をしていただきたいと思っております。頭さえ潰せばあの町一つくらい占領する事は容易いかと」
「それは、ヴァンパイアである俺の力を借りたいと言う事か」
「心苦しい限りではありますが、今はそれが最善だと考えております」
魔王だ魔族だと言っても、俺達の兵力は貧弱だ。前世の知識で新兵器を開発して、何とか敵に打ち勝っている程度だからな。兵を無駄死にさせないためにも、暗殺などという汚れ仕事をする必要もある。
「そうだな……領主と言わず、今回は城そのものを破壊しても良かろう。城に産業的価値は無い、どうせなら派手な方が良いのではないか」
その言葉に、内務のリカールスが賛同してくれる。
「そうですね。城の近くには溶鉱炉の施設もありませんし。魔王様、ど派手にいきましょう」
「それなら、オレも外から砲撃させてくれよ。大きな花火を上げてやるぜ」
メディカント将軍もやる気のようだな。
「メディカント。あなたはダメよ! あの迫撃砲は精度が悪いでしょ。溶鉱炉に当たったらどうするの。城が陥落した後の町の占領に力を注いでくださいな」
将軍と言えど軍師ピキュリアには頭が上がらんか。しゅんとしているメディカントの肩を叩き慰める。
「よし、ではその作戦でいこう。細かな事は現地に着いてから詰めるとしよう」
---------------------
【あとがき】
お読みいただき、ありがとうございます。
転生ヴァンパイア様に関する、設定と地図を投稿しています。
タイトル名
【設定集】転生ヴァンパイア様の引きこもりスローライフ。お暇なら国造りしませんか
小説の参考になさって下さい。
0
あなたにおすすめの小説
異世界でまったり村づくり ~追放された錬金術師、薬草と動物たちに囲まれて再出発します。いつの間にか辺境の村が聖地になっていた件~
たまごころ
ファンタジー
王都で役立たずと追放された中年の錬金術師リオネル。
たどり着いたのは、魔物に怯える小さな辺境の村だった。
薬草で傷を癒し、料理で笑顔を生み、動物たちと畑を耕す日々。
仲間と絆を育むうちに、村は次第に「奇跡の地」と呼ばれていく――。
剣も魔法も最強じゃない。けれど、誰かを癒す力が世界を変えていく。
ゆるやかな時間の中で少しずつ花開く、スロー成長の異世界物語。
異世界に転移してしまった私、古民家をもらったのでカフェを始めたら大盛況。国王陛下が頻繁に来るのですが、どうしたらいいですか?
来栖とむ
ファンタジー
ブラック企業で疲れ果てた30歳の元OL・美里(みさと)が転移した先は、見渡す限りの深い森。
そこで彼女が授かったのは、魔女の称号……ではなく、一軒の**「日本の古民家」**だった!
亡き祖母が遺したその屋敷には、異世界では失われたはずの「お醤油」「お味噌」「白いお砂糖」という禁断の調味料が眠っていて――。
「えっ、唐揚げにそんなに感動しちゃうの?」
「プリン一口で、国王陛下が泣いちゃった……!?」
おにぎり、オムライス、そして肉汁溢れるハンバーグ。
現代日本の「当たり前」が、この世界では常識を覆す究極の美食に。
お掃除のプロな親子や、お忍びの王様、さらにはツンデレな宮廷料理人まで巻き込んで、
美味しい香りに包まれた、心もお腹も満たされるスローライフが今、始まります!
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
現代知識と木魔法で辺境貴族が成り上がる! ~もふもふ相棒と最強開拓スローライフ~
はぶさん
ファンタジー
木造建築の設計士だった主人公は、不慮の事故で異世界のド貧乏男爵家の次男アークに転生する。「自然と共生する持続可能な生活圏を自らの手で築きたい」という前世の夢を胸に、彼は規格外の「木魔法」と現代知識を駆使して、貧しい村の開拓を始める。
病に倒れた最愛の母を救うため、彼は建築・農業の知識で生活環境を改善し、やがて森で出会ったもふもふの相棒ウルと共に、村を、そして辺境を豊かにしていく。
これは、温かい家族と仲間に支えられ、無自覚なチート能力で無理解な世界を見返していく、一人の青年の最強開拓物語である。
別作品も掲載してます!よかったら応援してください。
おっさん転生、相棒はもふもふ白熊。100均キャンプでスローライフはじめました。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
老竜は死なず、ただ去る……こともなく人間の子を育てる
八神 凪
ファンタジー
世界には多種多様な種族が存在する。
人間、獣人、エルフにドワーフなどだ。
その中でも最強とされるドラゴンも輪の中に居る。
最強でも最弱でも、共通して言えることは歳を取れば老いるという点である。
この物語は老いたドラゴンが集落から追い出されるところから始まる。
そして辿り着いた先で、爺さんドラゴンは人間の赤子を拾うのだった。
それはとんでもないことの幕開けでも、あった――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる