龍の少女

睦月夜風

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第一章 龍の少女

第2話 少女

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次の日
俺は目を覚ました
「朝か····」
俺は立ち上がった
「やっべ、昨日、晩御飯を食ってないし、風呂すらも入ってないじゃん、今日が日曜日で良かったー」
俺は直ぐ様に服を脱ぎ、風呂に入った


「ふぅー、朝風呂は気持ちが良いな、あれ?母さんまだ起きてないのか?」
俺は呟きそして思い出した
「あ、母さん、死んだんだ·····」
俺は泣きそうになったのをぐっと堪えた
「男がピーピー泣いたら駄目だよな」
すると横のゲージから
チュ?
ハムスターが顔を付き出した
「あ、ハムタンおはよう」
チュー
こいつは家で買っているハムスターのハムタンである
「ハムタン、昨日、エサやれなくてごめんな?」
チュ
「ちょっと待っててくれ」
俺は直ぐ様に着替えそしてハムタンの餌を取りに行った
その時
コンコン
ドアをノックする音が聞こえた
「ん?」
俺は餌を置いてドアを開けたするとそこには
「こんにちは」
謎の美少女が居た
「え?誰?」
「あれ?覚えていないのですか?」
「え?え?本当に誰?」
「昨日の龍ですよ、昨日、助けていただいたので」
「昨日のあの!?」
「はい、そうです」
「え?え?俺なんか助けたっけ?」
「私が無理矢理助けてもらった感じですが」
「···もしかして、俺に噛みついた時の事?」
「はい!」
「····」
「それで、私は貴方に悪いことをしたと思い、恩返ししに来ました」
「へぇー····取り敢えず中に入れよ」
「はい、お邪魔します」

俺は謎の美少女は家に入れ、ソファーに座れせた
「えっと、それで、お前はなんて名前何て言うんだ?」
「えっと····忘れました」
「え?自分の名前を忘れた?」
「····すみませんが、私に名前がつけてくれませんか?」
「ええ、それじゃあ······くうとか?(ちょっと安直過ぎるか)」
くう···ありがとうございます私、この名前、凄く気に入りました」
くうは嬉しそうに言った
「そ、そうか?」
その時
チュ?
ハムタンがやって来た
「あ、ハムタンごめん、餌、今あげるから」
「はむたん?」
「俺が飼ってるハムスターだよ、ほらほら、ハムタン餌だよ」
チュー!
ハムタンを夢中になって餌を食べ始めた
「可愛いですね~」
「それでさ、くう、お前って龍何だろ?」
「はい、そうですが」
「···死者を復活出来たりできない?」
「すみません、私には出来ません」
「そう···あ、無理なこと言ってごめん」
「いえ、私が無力なのがいけないので」
「···くうお前ってこれからどうするんだ?」
「···」
「龍になって何処かに帰るのか?」
「いえ、私に帰る家はございません」
「え?なんで?」
「私は余りにも落ちこぼれなので、追い出されたのですよ」
「!?ひどい連中だな」
「いえ、龍とは言わば神みたいな存在、無能な者などでたら即追放もしくは処刑です」
「そうか、んでささっきお前恩返ししたい何て言ってたけど、本音は?」
「住ませてください」
「ですよねー」
「ダメですか?」
「俺は別に良いよただ父さんが良いって言うか否か」
「貴方のお父様ですか」
「あ、そういや俺の名前言ってなかったわ、俺はせいよろしく」
せい様よろしくお願いいたします」
「様はつけないで」
「じゃあせい君」
「はぁ、まぁそれで良いよ、取り敢えず父さんに連絡するから、まぁ、多分まとも回答が来ないと思うけど」
「なんでですか?」
「昨日、母さんが死んだんだ」
「え···」
「交通事故らしい」
「それで、さっき私に蘇生術が出来るか聞いたのですか?」
「うん」
「でもせい君はあんまり悲しんでいるようには見えませんが」
「まぁ、俺は何もかも表面には出さないからね」
その時
プルルル
「あ、電話だ、くう隣の部屋に居ててくれないか?」
「分かりました」
ガタッ
「もしもし?」
「おはようせい
「おはよう父さん」
「突然だけどさ一人だよな?」
「···あーごめん、今、一人じゃないんだよね」
「え?どういう事だ?」
「それはカクカクシカジカで·····」

「な!?そんなことが会ったのか!?」
「おう」
「その子に会わせてくれないか?」
「オッケー」
くう来てくれ」
「え、あ、は、はい」
俺はくうに受話器を渡した
「も、もしもし」
「君がくうちゃんかい?」
「は、はいせい君のお父様」
「そんなかしこまらなくても良いぞ?」
「いえ、私の性格がそれを許さないので」
「あはは、それでくうちゃん、君はせいと一緒に暮らしてもらっても構わないからな、あ、でも母さんの葬式に出てもらうから」
「ありがとうございます!お父様!」
「あはは、んじゃ、代わってくれ」
「はい!」

「許可おりたんだな?」
「はい!」
「これからよろしく」
「よろしくお願いします!」

「んで、何ですか?」
「一応、曜日によってお前の家に執事もしくはメイドが来るからな、流石に子供二人はヤバイから」
「オッケー」
「後、あの子を学校に連れていってやってくれ」
「は?お金は?」
「俺が払う」
「あ、そうなのか、流石、社長」
「やめろ」
「さーせん」
「それじゃ、またな」
「おう」
ツーツー
「それじゃ、朝御飯作るか」
せい君って料理得意なんですか?」
「いや、元々、大の苦手だったけど、とある奴にめちゃくちゃしごかれてな」
「そ、そうなんですね」
「ってか、そいつ今日、確か家に来るな」
「楽しみです」
しばらくして
「はい、どうぞ」
俺は朝御飯をくうの目の前に置いてあげたその時
ピンポーン
「はいはいーい」

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