龍の少女

睦月夜風

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第一章 龍の少女

第5話 遊園地で事件

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「さーてと、何から乗る?」
「急流滑りにしようぜ!」
「あー、良いな」
「ボート2人乗りらしいな」
「なら、私と晴彦はるひせいくうちゃんで乗ろうよ」
「分かったー」

「う、うわぁ、こんなに高いんだ···」
「あー、あー、ヤバイの来るってぇぇ!!」
バシャーーーー!!!
「うわぁぁぁ!!!」
「わぁぁぁぁ!」
「あはは!楽しーい!」

「···うっわ、水浸しだ」
「あはは!面白いよ!」
「お前、あれ乗って笑ってられるのか」
「楽しいからね!」
くうは笑顔でそう言った
「あ、あはは」
「よーし、次、何処に行くー?」
「そうね···空中ブランコとかはどう?」
「おっ、良いな、よしいくぞー!」
「急流の次はブランコかい」
「ほらほら、行くよせい
「···お前、敬語と君つけるの止めてるんだな」
「あ、えっと」
「あ、ごめん、別に言えじゃなくてただ、急に止めたからさ」
「まぁ、こっちの方がしゃべりやすいからね」
「だな」

そして、空中ブランコ
「高いところをぐるぐる回って楽しいね!」
「そ、そうだな」

そしてその後
「ふぅ、何か疲れた」
「そう?私はまだまだ大丈夫だけど」
「俺も大丈夫だぞ」
「私は少し疲れたかな」
「なら、彼処のベンチに座って休憩しましょっか」
「そうだな」
そうして、俺達はベンチに座った
「あ、私、飲み物買ってくるね」
くうは立ち上がってそう言った
「おう、俺の分も頼んで良い?」
「分かった」
そうしてくうは行ってしまった
「···それにしてもさ、くうちゃんって可愛いよね」
「それは俺も思った」
せいくうちゃんをどう思ってるの?」
「家族って思ってる」
「へぇ、そうなんだ」
その時
「きゃああ!!!」
凄まじい声が聞こえた
「!?なんだ?」
「もしかしてくうちゃん!?」
俺達は声がした所に行ったするとそこには
「!、くう!」
「離して!離して!」
くうは黒い色の服を着てナイフを持っている男に腕を掴まれていた
「おい!この娘が刺されたくなければ金を出せ!」
男はそう叫んだ
「···」
園長と思われる人はじっと男を見ていた
「おい!聞いてるのか!」
その時
「おい!その子を離せ!」
警察がやって来た
「っち!警察か···なら!」
男はくうを掴んだまま走り車に乗った
「っ!止まれ!」

「ど、どうする、あのままじゃ」
その時、隣にせいは居なかった
「え?何処に」
バン!
「あ···アイツ、タイヤに···」
「え?ってええ!?」
せいはタイヤに何かを刺していた
「っ!おいクソガキ!」
「今だ捕らえろ!」
警察は男を取り押さえた
「く、くそ!離せ!」
「取り押あえず来い!」
男は手錠をかけられパトカーに入れられた
「···あ、くう!大丈夫か!?」
「あ、う、う」
「大丈夫か?」
せいくうの手を掴んで車から出しそのままおんぶして元の場所に戻った
「ふぅ、いやぁ、心臓ばくばくよ」
「よ、よく、あんなことしたね····」
「いや、だって、あのままじゃこいつ誘拐されるしな」
「確かにそうだけど」
「君」
警察官がせいの前に来た
「あ、はい」
「君、少し危なすぎるよ」
「すみません、連れ去らそうだと思って···」
「あ、あの、せいを責めないで下さい、私が原因なので」
「いや、まぁ、責めてるつもりは無いさ、少し行動がね」
「次からは気を付けます」
「まぁ、その子が拐われそうになった私達にも責任がある、すまなかった」
「いやいや、謝る必要なんて無いですよ」
「そ、そうですよ、元を言えば私が捕まったのが悪いですから」
「それは仕方無くね?」
「まぁ、とにかく、今度から危険なまねはしないように」
「はーい」
そして警察官は行ってしまった
「ふぅ、何でこんな事件が起こるんだよ、空《くう》、大丈夫か?」
「う、うん」
「それじゃ、事件も済んだし、遊ぼ?」
「そうだね」
そしてそれから何時間も遊んで
夕方
「次で最後にするか」
「そだね」
「で、やっぱりに乗るやつと言ったら」
「観覧車ね!」
「どうする?四人で乗るか二人一組で乗るか」
「いやぁ、此処は二人一組でしょ、ね?くうちゃん」
「え?何で私に振ったの?」
「まぁ、それで良いだろ、くうは嫌なのか?」
「いや、そんなことは無いよ」
「なら、そうしようぜ」
「私···せいと乗りたい」
「良いよ、くう
「よーし、なら、そうするか!」
そして俺達は観覧車に乗った
「わぁ、夕日が綺麗だね」
「だな」
「今日はありがとう、助けてくれて」
「どういたしまして」
「私、物凄く怖かったよ···」
「そりゃ、そうだよな」
「でも、せいが助けてくれた時は物凄く嬉しかった」
「そうなのか?」
「うん」
「まぁ、俺もお前が無事で良かったよ」
「ね、ねぇ」
「どうした?」
「あ、あれ···見、見て」
「え?っては?」
外には大きな白い龍が見えた
「···」
「お前の仲間?」
「いや、私の仲間はあんな龍じゃ無いです···」
その時、龍はくうを見つけると襲いかかってきた
「い、いや」
「(っ!どうする、どうすれば!)」
その時
ダン!
「「え?」」
龍は倒れた
「な、何が?」
そして俺達は観覧車から降りて龍の所に行った
「···誰が殺したの···?」
「あれ?貴女、龍?」
パーカーを着て銀髪のツインテールの刀と銃を持った女子が居た
「お前は?」
「私は龍ハンターの紗智与那さちよなだよ」
「龍ハンター?」
「ええ、龍に殺すのが仕事のね」
くう紗智さちから距離を取った
「····で?何で貴女は龍なのに人の格好を?」
「···それは」
「おーい!二人ともー!」
「後で話そう」
俺はくうの手を掴んで二人の元に行った
「···」




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