緋色の月と破滅の炎

睦月夜風

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第一章 破滅の炎

第9話 生贄儀式

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「あれ?お前気付いて無かったのか?」
「あ、ああ」
「ほへー、気付いているかと思ってた」
「暴走したから、暴走して狂っていた連中を皆殺しにしたって言うことですか?」
「多分、そうかも」
「確かに、あの時はそんな奴かと思っていたけど、今はあんまり、戦闘を好ま········いや、そんなことは無いか、お前戦闘狂だったな」
「確かにw」



 さっさっさっ
 私は神社の掃除をしていた
「さて···こんなもんかな」
 私はそして箒を片付けた後、『依頼箱』
 を開けた
「依頼は無しっと」
 そして私は神木に水をやり、そのまま神社の中に入った
 私は部屋の中に入った、するとそこには古い紙が落ちていた
「あれ?なんだろうこれ?」
 私は落ちている紙を広げた、するとそこにはこう書かれていた
『生贄儀式 巫女1人と妖怪3匹』
「な、なにこれ、生贄?それに巫女1人に妖怪3匹って」
 私は戸惑った
「ま、まぁ、流石に昔の話だよね、この紙を見るに」
宗古そうこ
「はっ!」
 私は振り向いたそこには
「何を見ているんじゃ?」
 長老が居た
「あ!長老、見てください、これ」
 私はその古い紙を長老に見せた
「これは···」
 長老は紙を見たすると
 パサッ
 長老は紙を落とした
「長老?」
 長老の顔は青ざめていた
宗古そうこ
「は、はい!」
「今すぐに月龍つきりゅうかい地雲ちぐもを連れて神社に連れてきてくれ」
「はい!」
 私は走り出した


 しばらくして私は川に着いたするとそこには
「あ!月龍つきりゅう君!かい君!」
 月龍つきりゅう君、かい君、そして鳴子なるこちゃんが居た
「お、宗古そうこどうした?そんなに慌てて」
「はぁ、はぁ、今すぐに神社に来て!」
「「え?」」
「後、地雲ちぐもちゃんも来て欲しいんだけど」
地雲ちぐもなら彼処の田んぼに居るぞ」
 私は田んぼの方を見たするとそこには地雲ちぐもちゃんが何かを見ている感じでじっと田んぼを見ていた
地雲ちぐもちゃん!」
「んん?おお?なんだー?」
「ごめん!今すぐに神社に来て!」
「え?え?え?わ、わかったのだー!」
「貴方達も!」
「そんなに焦ってどうしたんだよ」
「行く途中で説明する!」
 そして私は走りながら神社であった事を3人に話した
「生贄儀式!?」
「ええ」
「何で、そんな物が」
「分からない、私が神社に入った時にその事が書かれた紙があったの」
「生贄·····」
月龍つきりゅう君···」
「大丈夫」
「そう?」
 そして私達は神社に着いた
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ、ち、長老、連れてきました」
「おお、お疲れ様じゃ、それで取り敢えず何があったかは聞いたか?」
「「はい」」
「なのだー」
「そしてこれは全員、覚悟して聞いて欲しい」
「「「ごくっ」」」
「お前らは生贄になるかもしれん」
「「「···」」」
「なのだー?」
「····私達が生贄にならなかったら何が起こるのですか?」
「天変地異が起こる」
「な、なぜ?」
「これから来るであろう奴らが天変地異を起こすからだ」
「ん?つまりソイツらを殺せば俺達は生贄にならずに済むと?」
「そういうことじゃ、まぁ、正直、御主らでも勝てるかどうか怪しい所ではあるが」
「あの紙に書いてあった事って、昔の事じゃなかったんだ」
「勘違いされやすいが、そうじゃよ」
「確かにこんな紙見たら昔の事だと思いそうだな」
「ってか、天変地異を起こす奴らは俺達でも苦戦するくらい強いのか?」
「ああ、とても強い、何せ今までに生贄に選ばれた巫女はもちろん、妖怪も歯が立たなく、生贄にされた」
「その妖怪って」
「確か、三人の大きな鬼だったな」
「鬼は妖怪の中でも最上位の強さを誇っているのに歯が立たないのか」
「そうじゃ、手を足もですにやられとった、巫女かって物凄く腕の良い子だったんじゃが···」
月龍つきりゅう君」
「どうした?」
「感じる?」
「何を?」
「殺気を」
「「え?」」
「何?どういうことだ?」
「さっきから外で何か変な感じがするんです」
「····!凄まじい妖力だ」
「え?そんなにか?」
「これは···閻魔や神ですら敗北の可能性があるかも知れないくらい」
「···確かにこれはヤバイな」
「な、なのだ」
「まさか、もう来たのか?」
「私が行ってきます」
「だが、宗古そうこ
「大丈夫です、危険と感じたらら直ぐ様に来ます」
「分かった」

私は扉を開けたするとそこには3体の化物と黒色のフードを被った男がいた
「な、なにようでしょうか?」
「今宵の月が登るとき、天変地異を始める、紙に書かれた奴らだけで抗って見せろ」
そう言うと男と化物は消えた
「···」


私は部屋に戻った
「どうだった?」
「今宵の月が登るときに来るって」
「宣戦布告か、他には?」
「紙に書かれた者だけで抗えだって」
「それは···巫女と妖怪3匹の事を言ってるのかな?」
「違うぞ」
「え?」
「実は前、生贄儀式の時に占ったんだ、次、呼ばれる妖怪の種族を」
「成る程?」
「そしたら出てきたのがな···妖魔人二人  龍魔人一人 だったんだ」
「だから、直ぐ様に俺達を呼んだと」
「そう言う事じゃ、あ、宗古そうこはこの神社の巫女だから絶対に呼ばれるぞ」
「それは何となく分かってましたよ」
「そうか···それじゃ、皆全員待っとれ」
「「「はい」」」
そう言うと長老は行ってしまった
「···また戦いか」
「そうだね」
「まぁ、天変地異を起こされたら終わりだし、良いだろ」
「それもそっか」
「暇なのだー」
地雲ちぐもちゃんは寝転がりながらそう言った
「おい、此処、神社の中だぞ」
「そうだったー」
地雲ちぐもちゃんは起き上がった 
「···ってか長老は何しに行ったんだ?」 「さぁ、私にも分からない」
「まぁ、そりゃそうか····ってか宗古そうこ
「はい?」
「急に敬語やめたな」
「あ····」 
「まぁ、俺的にはそのままの方が落ち着くけど」
「なら、友達にはため口で話すことにするね」
「おう、そうか」
「まぁ、君とかちゃんはつけるけど」
「何でだよ」
「お兄様ー、お腹空いたー」
「えー、そんな事言われても、俺、何も持ってないぞ」
「むー」
「あ、なら、私、おにぎりあるけど、食べる?」
「食べるー!」
私は地雲ちぐもちゃんにおにぎりを上げると、地雲ちぐもちゃんはおにぎりを食べ始めた
「美味しい?」
「美味しいのだ!」
「ありがと、宗古そうこ」 
「どういたしまして」







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