【完結】私のことが大好きな婚約者さま

咲雪

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sideアレンディオ

17.ルーデンス王国

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 僕が13歳の時に、兄上が病に倒れた。原因不明だ。この国は18歳を迎え王立学園卒業後に立太子するのが慣例だ。立太子の儀の準備に取りかかろうとした矢先だった。


 僕と義弟のマーカスは、まだ13歳になったばかりだったいうのもあり、王太子をどちらにするかとかいう話はほとんどなかった。


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 母上は兄上を出産後、次の子に中々恵まれなかった。王子1人では心許ないと『スペア』を望む声が議会から迫られ、父上は抵抗したが、他国の王女だった母上は、王族が血を繋ぐことの重要性を理解しているので、父上を説得した。結局、父上は渋々側妃を娶った。伯爵家出身の令嬢だった。当初はおとなしそうだったのが、懐妊が判明してからどんどん傲慢に振る舞うようになった。側妃懐妊1か月後、母上も懐妊が判明した。中々御子を授からなかったのは、プレッシャーから来るストレスが原因だったのだろう。
 側妃が臨月に入り出産間近という時に不測の事態が起こった。まだ出産予定日の1か月前だというのに、母上は破水し僕が産まれた。その3日後に側妃は男の御子を出産した。側妃は荒れに荒れた。王太子に選ばれるのは別に出生順とは限らない。(幼い頃から、神童と言われていた兄上が王太子に相応しいと言われていたので、王太子教育を学んではいた)正妃は他国の王女で後ろ盾も強い、それに反して、伯爵令嬢だった側妃は後ろ盾が弱い。それを考慮すると僕の方が王位継承権順位は上になると思われるのだ、側妃にとっては先に生まれた方が上と思っていたようだ。

 側妃は、まだ生まれて間もない赤子に、まるで呪詛のように暴言を繰り返し吐いていて、とうとう赤子の頬を打った。乳母は王子を奪い取り両陛下に側妃の行いを訴えた。激怒した父上は、息子であるマーカスを取り上げ、側妃を離宮に隔離した。母上は、マーカスを実子と同じのように育てた。

 それから父上は閨をするつもりはなかったが、月に1度ほど側妃の元に訪ったが、癇癪を起こして話にならず早々に引き上げた。

 日中に王家主催の会が開かれる時に、たまに僕とマーカスも参加することもあるのだが、側妃は実の子のマーカスのことを殆ど見ることはないのに、憎々しげに僕をずっと睨みつけた。僕は、王太子になるつもりなんてさらさらないのに。



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だらだらと説明文が続いてすみません。

 

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