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1章 3学期の始まり
二人共そんなとこでイチャイチャしちゃって、風紀が乱れますよ~?
しおりを挟むそれから数日後の休み時間、俺はジュースを買いに食堂の前の自販機まで来た時だった。
近くの休憩するスペースに見慣れた男が二人楽しく談笑しているのが目に入った。
二之宮茜と前田侑士だ。
とても楽しそうに、笑いながら話してる二人に俺は冷やかしてやろうとニヤ~っと笑いながら近付く。
「あ、秋山じゃないか♪」
先に俺に気付いたのは茜の方だった。
嬉しそうに手を振ってくれた。茜は俺の事が大好きだ。俺も茜の事が大好きだ。お互い友達としてな!茜は二年生で、とても真面目で真っ直ぐな性格をしている。その為か初めはお互い嫌い合っていたんだ。茜といるにつれて良い奴だって事が分かり、今では大親友になった。茜の可愛いとこは俺と遊ぶ為に演劇部を辞めた事だ。
「貴哉くん、久しぶりだな」
茜の隣にいた侑士も俺を見て声を掛けて来た。
侑士はなんと、この学校の生徒会長様である!前の生徒会長程のオーラは無いけど、ダークブラウンの髪色に、ぱっちり二重で清潔感のある見た目で、爽やかな笑顔を振り撒き生徒代表としての貫禄はあるかなとは思えた。俺に対しては笑顔で話してくれるけど、かなり厳しい性格で曲がった事が大嫌いらしい。だから桃山、紘夢、犬飼の事を毛嫌いしているのを知っている。
「二人共そんなとこでイチャイチャしちゃって、風紀が乱れますよ~?」
俺がふざけてそう言うと、二人は目を丸くして照れたように反応していた。あ、そうだ、二人はクソがつく程の真面目だったわ。いつもの奴らみてぇな反応されると思ってたらこっちが恥かくやつな。
つっても、この茶化しは侑士には効果ある筈だ。全校生徒代表の侑士は何を隠そう、隣にいる黒髪の吊り目の茜の事が好きだからな。茜は侑士の事友達としか見てねぇだろうけど。
「イチャイチャなんかしてないぞ!それと秋山に風紀の事を言われるなんてな」
「貴哉くん、ちょっといいかな~?」
茜はいつものように否定して、あははと笑っていた。それに対して侑士は立ち上がり茜に背を向けるように俺に小声で話し始めた。
「協力してくれるならもう少しオブラートに包んでくれないかな?今のは二之宮におかしいと思われるだろ?」
「オブラートって何だよ?別に茜は何とも思わねぇだろ。ほら、見てみろ」
「うーん」
俺に優しく注文してくる侑士は焦ってるみたいだけど、余計な心配だと思ったから振り向かせて二人で茜を見てみると、立ち上がってコソコソ話してる俺達を見てニッコリ笑って首を横に傾げてた。
うわー、茜ってば侑士にそんな事したらヤバいだろ~。
「二人共どうした?何を話してるんだ?」
「かっかわっ……♡」
「侑士~?ほら茜が聞いてるぞー?答えてやれよー」
「貴哉くんっ!君って奴は!やっと二之宮と緊張せずに話せるようになったと思ったのに!」
顔を赤くして怒る侑士が面白くて俺と茜は笑った。あー、この二人ってお似合いだよな~。なんか一緒にいると平和で癒されるわ~。
でも、茜はもう誰とも付き合わないって決めてるらしい。と言うのも茜の元彼はあの桃山なんだ。
桃山と付き合っている時に犬飼っつー他の男と浮気っぽい事をしてしまい、それがバレて浮気は許せないと言う桃山に振られて、結局一人になる事を選び犬飼ともそのまま何もなく終わったらしい。
正直俺は茜も桃山もまだお互い好きなんじゃねぇかと思ってるんだけど、あまりしつこく言っても二人は怒るだけだからもう何も言わないようにしてるって訳。
いっその事侑士が茜の事を口説き落として幸せにしてくれりゃいいんだけど、侑士は茜を意識しちまうと上手く話せなくなるとか乙女ちっくな事言うんだ。普段は優しく正義感溢れる好青年なのに輪を乱す者には容赦なく裁きを下す鬼と化す。そんな姿に二重人格だとか言われてるぐらいだ。
ま、茜が幸せになるなら相手は誰でもいいんだけどな~。
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