【完結】どいつもこいつもかかって来やがれ7th season

pino

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8章 よろしくうるせぇガキ共

今日はみんなで楽しもうぜ?

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 四人でジェットコースター組を待ってると、何だかとても楽しそうな雰囲気で戻って来た。
 こっちも楽しかったし、結構盛り上がって来たな♪


「ただいま~♪凄く混んでたけど、ちょー楽しかったよー♪」

「おかえり。俺らも楽しかったぜ♪」


 紘夢が満足そうに報告して来ると、類がニコニコ笑顔で俺に近寄って来た。


「貴哉♪お腹空いたよ~」

「何で俺にピンポイントで言うんだよ。まさかまたたかろうとしてんのか?」

「お兄ちゃんお願~い♡」

「そう言う時ばっか弟面すんじゃねぇ!ったく、おい他に腹減った奴いるかー?」

「それならみんなで食べようよ~♪類くんと双葉くんには俺がご馳走するから♪」

「紘夢さんいいんですかー?ご馳走様でーす♪」

「だってよ。良かったな双葉」

「はい♪一条さんご馳走になります♪」


 よし!みんなで昼飯だ!
 中心部にあるいろんなメニューがあるレストランを目指そうとした所で茜がみんなに向かって喋り出した。


「みんなすまない。ここからは俺と小平は別行動でも構わないだろうか?せっかく一緒に来たのに勝手な事を言ってるのは分かるんだけど、小平とは初めての遊園地だから二人で楽しみたいと思って……小平、いいかな?」

「二之宮……うんっ♡勿論だよ♡」


 茜の突然の申し出に、とても満足そうに笑う七海。やるじゃん茜♪
 それが茜なりの考えなら俺は応援するぜ♪


「二人共行って来い!喧嘩すんじゃねぇぞ~?」

「行ってらっしゃい茜ちゃんに小平♪帰りはどこかで待ち合わせしようね♪」


 俺達は誰も反対する事なく、背中を向けて歩き出す二人を見送った。
 あー、帰りに二人に会うのが楽しみだわ~♪

 ここで空が俺の横に並んで相談して来た。


「ねぇ貴哉、俺達も抜けないか?」

「俺らも?でもそしたら四人になっちまうじゃん」

「双葉くんには類くんがいるし、二人には一条さんがいるから大丈夫でしょ♪そんで一条さんには城之内さんもいるし♪」

「んー、俺は別にいいけど……おい紘夢~、俺と空も抜けてもいいかー?」

「えー、貴ちゃんいなくなるのやだなぁ?俺も貴ちゃんと乗り物乗りたいし~。ねぇ?二人も貴ちゃん行っちゃうの嫌だよね?」

「そうですね。なんなら俺が貴哉と抜けたいぐらいですよ~」

「類お前調子に乗るなよ。貴哉を困らせんな」

「そう言う事なら俺も影武者と回りてぇな。こん中で気が合うの影武者ぐれぇだろうからな」


 紘夢が他のメンバーに確認すると、反対意見がほとんどだった。
 これに空はシュンとしていた。


「空、俺達ならいつでも二人で来れるじゃん。今日はみんなで楽しもうぜ?」

「分かったよ……」

「空くん元気出してよ~?ほら二人の写真撮ってあげるからさ♪ほら並んで~?」


 紘夢が気を使って俺と空をくっ付けてスマホを向けて来た。
 よし!それなら俺もサービスしてやるか!
 空の腕に自分の腕を絡めて体を密着させてすげぇ仲良くしてやる。すると空は嬉しそうに笑った。


「いいね~♪じゃ撮るよー?」

「おう!かっこよく撮ってくれよな!」

「お願いします♪」


 スマホを向けるカメラマンの紘夢の後ろに、興味無さそうにしているヤンキー城之内。
 ん?あれ?中坊二人組はどうした?あいつら目立つ癖に視界にいねぇってどう言う事だ?

 俺が不思議に思ってると、俺の右側の肩がズシッと重くなった。
 な、何だ!?


「俺達もまーぜーて♪」

「あっ!類テメェ!」


 類が俺の肩に腕を乗せて写真に写り込もうと乱入して来た。双葉も巻き添えにして、見事に、紘夢から見て右から空、俺、類、双葉の順で並んだ。
 こいつは本当に空気読めねぇなぁ!


「紘夢さーん!早く撮って下さーい。ずっとこうしてると焼けちゃうよ~」

「ハイハイ。じゃ撮るよ~?」

「類テメェくっ付き過ぎだ!離れろ!」

「離れたら双葉が見切れちゃうかもじゃーん」

「別に俺は写らなくてもいいし……」

「そんな事言うなって~!こういうの楽しいじゃん?」

「そうだぞ双葉、後で見返してこんなのもあったなって思う時が来るんだぞ?」

「それなら貴哉と二人で撮りたいです」

「この後撮ればいいじゃん♪まずは四人で~♪」

「えー、類と早川さんいるなら興味ないってー」

「ああもう!二人共写っていいから動くなっての!」


 とうとう我慢していた空が二人を叱った。
 それを聞いて俺は面白くなって笑っちまった。
 
 新しく城山の新入生として入って来る二人はとても大人っぽい見た目をしてる癖に、自由で、ワガママで、つい怒鳴りたくなっちまう瞬間もあるけど。
 だけど俺は二人の事は嫌いじゃない。むしろ好きだ。
 空は嫌がるかも知れねぇけど、懐いて来ることとか弟みてぇで可愛いじゃん?

 カメラマンの紘夢がシャッターを切るけど、空は二人を叱ってるし、類は逃げようとする双葉を押さえ込んでいるし、写真がどんな風に写ってるのかは分からない。
 ただ分かるのは今が楽しいって事だ。

 きっと後で見返したらこんな事もあったなって笑顔になるんだろうな。




✳︎✳︎✳︎完✳︎✳︎✳︎


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