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4章 まさかの目覚め!?
58.弱々しくしてみました
しおりを挟むさて、この本物の馬鹿をどうしようか?
追い出しても無駄だ。ルナの性格なら俺が折れるまで追いかけ回してくるだろう。
かと言って受け入れてしまえば俺はルナのおもちゃになる。
ああ、俺も尚輝くんのように頭良かったらどうすればいいのかすぐに対処出来たんだろうな。
生憎俺の頭にはこう言う時の対処法なんて入ってねぇ。客用のならあるけど、ルナには効くとは思えない。前回が良い例だ。
うーん、とりあえずあまり刺激しないように激しく抵抗するのは辞めとくか。
まずは解放してもらえるように説得するか。
「ルナよ、落ち着いて話し合おうか」
「俺のプロポーズ、イエスかノーで答えてくれ」
「え、そりゃノー……痛い痛い!!おまっ、力入れんな!!」
簡単な2択に即答しようとすると、ルナの腕に力が入って俺を締め上げて来た。
刺激してしまったか!?
「そんじゃもう一回答えて♪」
「脅しじゃん」
「答えろ」
ここでまた締め上げられる。
「ギャア!!そもそも男同士で結婚なんて出来ねぇだろ!何でこんな意味の無いやり取りすんだよ!」
「愛してるからだよ。恋人なんかじゃ物足りない。だから俺の妻になって欲しいんだ」
「え、俺が妻なの?夫じゃなくて?どっちかっつーとお前のが女顔……くっ苦しっ!!」
俺が少し生意気な口を聞くといちいち締めて来やがる!
今マジで吐きそうになったぞ!
「も、ホント勘弁して……気持ち悪くなって来た……」
「えっ」
俺が弱々しく言うと、ルナの腕の力が弱くなった。
あ、貧弱キャラ効果あんの?
それなら楽勝じゃん♪
「ルナ、少し横になってもいいか?体調が良くなったらまた話そう」
「ごめんっ、マジで気持ち悪いのか?水持って来る!」
「あ、俺水道水とか無理だから冷蔵庫のミネラルウォーターお願いします」
「お、おう!」
俺がソファにもたれながら弱々しくしてると、ルナは慌ててキッチンへ向かった。
なーんだ♪こんなに簡単にルナを言う事聞かせられるんじゃん♪
このまま体調直らないフリして帰しちゃおーっと。
ミネラルウォーターをグラスに注いでキッチンから戻って来たルナは、俺の隣に座って飲ませようとしてくれた。
「伊吹、水だ」
「サンキュ……」
「大丈夫か?もう、伊吹は弱いなぁ」
「まだ少し気持ち悪い。もうこのまま寝ようかな。寝れば良くなると思うからさ」
「そうか?それならベッドまで運んでやるよ」
「いや、一人で行けるから。ルナ、気を付けて帰れよ」
「何言ってんだ。病人放って帰れるかよ」
「ん?」
「俺が責任持って伊吹が元気になるまで看病するから。伊吹は明日仕事入れて無かったよな?ずっと側にいるからゆっくり休めよ」
「へっ!?いや、一人で大丈夫よ?本当に寝れば良くなるから!」
これはマズいぞ!
良い作戦だと思ったのが裏目に出た!
このままだとルナを泊める事になるじゃねぇか!
クソー、仮病でしたは危ないから、体調良くなりましたって言って帰すしかねぇか。
「あ、あー!何か水飲んだら気持ち悪いのなくなったかも!?」
「本当か!?良かった」
「うん♪もう大丈夫♪だから安心して帰れよ♪」
「……お前、俺の事帰したいだけだろ?」
キツネが俺を睨む。
どっちにしろ怒らせちゃうんじゃねぇか!
もうこうなったら正直に断る!
だってそうするしかねぇもん!
俺、男と付き合うとか結婚とか出来ねぇもん!
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