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2章 文化祭までのいろいろ
※ お前の彼氏はとんでもねぇの俺に紹介しようとしてんだぞ!?
しおりを挟む※空side
屋上で貴哉と桐原さんと、そして桐原さんの友達の香山さんの四人で木曜日の昼休みを過ごしていた。
何で俺達の中に香山さんがいるかって?それは桐原さんが俺に貴哉の代わりとして連れて来たからだ。本当に厄介な事をしてくれるよ。俺が香山さんとそんな仲になる訳ないだろ。嫌がらせとしか考えられなかった。
それに、桐原さんは他にも何か企んでると思うんだ。
さっき、ここに来る直前で、貴哉と手を繋いでいる所を桐原さんに見つかったんだけど、怒らなかったんだ。いつもなら余裕綽々な態度で喋って怒りを俺にぶつけて来る桐原さんが、むしろ優しいってか、弱々しく貴哉に謝っていたんだ。
貴哉はコロッと騙されてるみたいだけど、俺は絶対何か企んでると思って警戒している。
「はー!食った食った~♪」
「秋山の昼飯ってそれだけ?足りねぇだろ」
貴哉のお昼ご飯はいつもおにぎり一個だ。たまにパンとかコンビニ弁当の時もあるけど、ほとんどがおにぎりだけ。
ちなみに俺はパンが多い。桐原さんはカロリーメイト。この人いつもこれ食ってるよな。
だから貴哉は俺や桐原さんよりはまともな物を食べてると思う。
「今は満足してるけど、すぐ腹減る~」
「男はいっぱい食わないとダメだぞ?俺はもっと食いたいぐらいだ」
「那智は食い過ぎ。貴哉真似するなよ?那智は動いてカロリー消費してるから太らないけど、食生活真似したらデブるぞ」
「そ、それはやだ!筋肉がいい!」
「それなら一緒に鍛えるか!?秋山結構運動神経良いし、すぐにムキムキになれるように教えてやるよ♪」
「本当か!?やっぱなっち好きー♡」
「ヤメロ那智!貴哉を誘惑するな!」
「貴哉はそのままの方が似合ってるよ♪」
香山さんに張り付く貴哉を引き剥がしてる桐原さんに、対抗するかのように優しく言うと、桐原さんはハッとした顔をして険しい表情をコロッとにこやかな表情に変えた。
「そうだぞ貴哉~♪俺、貴哉がムキムキになるのやだなぁ?今のままがいい♡」
は?何そのぶりっ子!絶対貴方のキャラじゃないですよね?さっきから貴哉の事を上目使いで見てるけど、いい加減違和感ありまくりだから突っ込もうかと思った。
「桐原さん、さっきからそれ何なんです?反応に困るんで辞めて下さいよ」
「えー?早川に反応してもらおうとしてないよー?」
「空!伊織は更生したんだ!大人の階段上ってんだ!だから余計な事言うな!」
何か俺が怒られたし!貴哉が俺にキツく言ったのを見て桐原さんがニヤリと笑ったのを見逃さなかった。
やっぱり何か企んでるな!もーこの人手強いから相手したくねぇんだよなぁ。でも貴哉は桐原さんの肩持ってるしなぁ。あんま突っかからないでおくか~。
「はいはい。更生出来てるといいですね~」
「それよりも二人はお互いをどう思ってるんだ?そろそろ感想を聞かせてくれ♪」
貴哉を味方に付けて調子に乗った桐原さんが、俺と香山さんを交互に見て意地悪そうに聞いて来た。この人頭沸いてんだろ?
「どうもこうも俺は香山さんの事をそういう対象では見れませんよ。残念ですが、縁が無かったという事で!」
「俺は早川なら全然有りだぞ♪肉体だけの関係でも問題ない♪」
「後輩に何言ってんだ!そんなの問題大有りだろ!あんたも頭沸いてんな!」
「あはは!空がなっちに突っ込んでるとかウケる~♪」
「貴哉笑ってっけど、香山さんやべー事言ってんだぞ!?お前の彼氏はとんでもねぇの俺に紹介しようとしてんだぞ!?」
「早川くんこわーい。言葉使いも顔もこわーい」
「あんたが一番怖いわ!」
貴哉と香山さんは天然入ってっからまだいいけど、桐原さんに言われると腹立つなぁ!右手で口元を隠してってけど、ニヤけてるのバレバレだからな!
何で俺が三人のツッコミしなきゃならないんだよっ!
「空~♪」
「何だよ?」
貴哉が俺の名前を呼ぶ。とても機嫌が良いのか嬉しそうに笑っていた。
そして、俺の顔を覗き込むように顔を捻ってこう言った。
「楽しいな♪俺、こういうの大好きだ♪」
「貴哉ぁっ♡」
ああもうこの子は!俺は目の前の無邪気な貴哉が可愛いくて仕方がない!今すぐにでも抱きしめたかったけど、謎キャラの桐原さんがいるから我慢した。
すると、桐原さんは貴哉の肩を叩いて自分の方を向かせた。
「貴哉貴哉~。俺も俺も♡こういうの楽しいな~♡」
「おー!伊織もか♪」
マジ謎!
いつも自信満々な笑顔を振り撒いてるみんなのかっこいいアイドルがぶりっ子してるとかファンだったら堪らないんでしょうけど、俺には通じませんから!
桐原さんの魂胆が分からずに、もう俺はただただ引いていた。
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