【完結】どいつもこいつもかかって来やがれ5th season

pino

文字の大きさ
154 / 219
3章 文化祭まで一週間

俺はそのままの早川空が好きなんだ♪

しおりを挟む

 セックスの後、俺達は簡単に壁とかを拭いてから、急いで駅から出た。
 本当は終わった後空とゆっくりしたかったけど、そうも言ってられねぇ!セックスの最中も、俺のスマホのバイブがずっと鳴ってて、伊織と茜から大量の着信があったんだ。
 元々昼飯の時間遅くなって、更に時間食っちまったからもう14時近かった。
 多分、連絡も無しに集合時間を大幅に過ぎてるから心配してるんだろ。

 昼飯はコンビニで買って適当に済ませる事にした。

 学校まで空と歩きながら伊織に電話をしてちょっと遠くまで昼飯食いに行ってて戻るのが遅くなったと伝えた。電話に気付かなかったのはうっかり音を消したままにしてしまったと嘘をついた。
 伊織は凄え心配してたけど、疑ってはないみたいだった。それが逆に悪い気がして心が痛んだ。


「はぁ、電話にも出ないから俺の事探し回ってたらしい……ボラ部のみんなにも聞いたって」

「あ、じゃあ俺といるのもバレてるな。てか俺にも電話来てるし……桐原さんには何て言う?」

「電話の感じだと疑ってないみたいだからマジで遠出して飯食った事にする。空も合わせてくれ。店も聞かれたりしたらお前が知ってるとこ適当に言ってくれ」

「分かった。貴哉、俺悪い事したつもりはないから謝らないからな」

「……あはは、俺も!空としたかったからしたんだ♪」

「早く貴哉を取り戻したいっ!そしたら堂々としていられるのに」

「空……」

「俺、貴哉の友達じゃなくて彼氏になるよ。二番目の彼氏。今はそれでもいい。なぁ、それでその件は許してくれね?」

「いいぜ♡俺から言わせりゃ順番なんてねぇけど、ただ付き合ってるかどうかで伊織優先になっちまうだけだ。俺もお前の事彼氏だと思う事にするわ」

「じゃあ俺達も恋人同士って事だな♡あ、みんなの前では今まだ通りにするから安心して」

「おう。空ぁ♡やっぱお前の大きさ好きだぜー♡」

「ん!?だからそれ褒めてねぇよな?」

「褒めてるだろ。何か興奮したし。はースッキリした!」

「もしかして桐原さんとしばらくしてない?」

「うん!それプラス、茜のスパルタで最近帰ってもすぐ寝ちまってたからいろいろ溜まっててよ~」

「そうだったんだ。そんな時はいつでも言えよな♡俺が満足させてやるから♡」

「そうだなー。お前はいろいろなやり方知ってるもんなぁ」

「へ?ああ、たまたまな!たまたま」

「誰とヤッたんだか~」

「てか立ちバックは誰でも知ってるんじゃね?貴哉が知らなさ過ぎるんだって」

「でもお前はそれを誰かとヤッた事あるんだろ?」

「……貴哉♡もしかしてやきもち?」


 俺が嫌そうに言ってるのに、空は嬉しそうにしていた。こいつの経験人数が多いのは知ってたけど、たまにそれっぽい事言ってくるからイラッとするんだ。前付き合ってた時はスマホに入ってる女共のメモリ消させた事あったな。
 でも今それを俺が言うのは間違ってんなってさすがに分かる。


「はぁ、今は何も言わねぇ。ただし、ちゃんと付き合ったりしたら俺は怒るからな」

「今も怒っていいよー♡何か愛されるって感じがして嬉しい~♡」

「お前怒られるの好きなの?」

「適度な束縛は苦じゃねぇよ。貴哉が納得してくれるんなら何でも出来るぜ♪」

「確かにお前って、自由そうに見えて結構合わせてくるよな。そういうとこ凄えと思う」


 メモリ消したり、伸ばしてた髪も短く切ったり。
 まぁ時々何考えてんのか分かんねぇ時もあるけどな。


「俺ね、今頑張ってんの♪」

「へー、何を?」

「好きな子落とすのを♡」

「……それって俺だよな?」

「うん♡とりあえず自分磨き頑張ってるよ。料理も勉強中だし、貴哉の事も勉強中~」

「俺の事ぉ?そんなのお前が一番良く知ってんじゃね?」


 俺がそう言うと、空は嬉しそうにしていた。
 だってこの学校でなら空との付き合いや一緒にいる時間が一番長いし、正直伊織よりも俺の事知っててくれてると思ってたけどな。


「俺はこの学校だけでならお前との時間が一番多いと思ってるよ。一緒にいて楽だし、伊織より俺の事分かってるとも思ってる違えの?」

「違くねぇ!それじゃあ俺、桐原さんに勝ってるとこあったな!」

「あはは!何あいつなんかと張り合おうとしてんだよ~。お前はお前だ!俺はそのままの早川空が好きなんだ♪」

「意識はするって~。貴哉がそう言ってくれても桐原さんはやっぱ凄い人だなって思うから」

「そんじゃその凄い人に勝てたらお前はもっと凄い人だな!」


 俺は今とても楽しくて幸せな気持ちだった。

 でもそれは今だけ。
 学校に近付くにつれて犯してしまった事の重大さに気持ちと足がどんどん重くなっていった。

 伊織との約束を破ってしまった。
 一線は越えないって言ったのに。

 こういう時は大人ならどうするんだろう?
 今までなら黙ってられなくて自分から言ったりしてたけど、今はそれをしたらダメな気がする。

 それをしたらもう空とは一緒にいられなくなる気がするから。

しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

平凡ハイスペックのマイペース少年!〜王道学園風〜

ミクリ21
BL
竜城 梓という平凡な見た目のハイスペック高校生の話です。 王道学園物が元ネタで、とにかくコメディに走る物語を心掛けています! ※作者の遊び心を詰め込んだ作品になります。 ※現在連載中止中で、途中までしかないです。

男の娘と暮らす

守 秀斗
BL
ある日、会社から帰ると男の娘がアパートの前に寝てた。そして、そのまま、一緒に暮らすことになってしまう。でも、俺はその趣味はないし、あっても関係ないんだよなあ。

R指定

ヤミイ
BL
ハードです。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

俺、転生したら社畜メンタルのまま超絶イケメンになってた件~転生したのに、恋愛難易度はなぜかハードモード

中岡 始
BL
ブラック企業の激務で過労死した40歳の社畜・藤堂悠真。 目を覚ますと、高校2年生の自分に転生していた。 しかも、鏡に映ったのは芸能人レベルの超絶イケメン。 転入初日から女子たちに囲まれ、学園中の話題の的に。 だが、社畜思考が抜けず**「これはマーケティング施策か?」**と疑うばかり。 そして、モテすぎて業務過多状態に陥る。 弁当争奪戦、放課後のデート攻勢…悠真の平穏は完全に崩壊。 そんな中、唯一冷静な男・藤崎颯斗の存在に救われる。 颯斗はやたらと落ち着いていて、悠真をさりげなくフォローする。 「お前といると、楽だ」 次第に悠真の中で、彼の存在が大きくなっていき――。 「お前、俺から逃げるな」 颯斗の言葉に、悠真の心は大きく揺れ動く。 転生×学園ラブコメ×じわじわ迫る恋。 これは、悠真が「本当に選ぶべきもの」を見つける物語。 続編『元社畜の俺、大学生になってまたモテすぎてるけど、今度は恋人がいるので無理です』 かつてブラック企業で心を擦り減らし、過労死した元社畜の男・藤堂悠真は、 転生した高校時代を経て、無事に大学生になった―― 恋人である藤崎颯斗と共に。 だが、大学という“自由すぎる”世界は、ふたりの関係を少しずつ揺らがせていく。 「付き合ってるけど、誰にも言っていない」 その選択が、予想以上のすれ違いを生んでいった。 モテ地獄の再来、空気を読み続ける日々、 そして自分で自分を苦しめていた“頑張る癖”。 甘えたくても甘えられない―― そんな悠真の隣で、颯斗はずっと静かに手を差し伸べ続ける。 過去に縛られていた悠真が、未来を見つめ直すまでの じれ甘・再構築・すれ違いと回復のキャンパス・ラブストーリー。 今度こそ、言葉にする。 「好きだよ」って、ちゃんと。

男子高校に入学したらハーレムでした!

はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。 ゆっくり書いていきます。 毎日19時更新です。 よろしくお願い致します。 2022.04.28 お気に入り、栞ありがとうございます。 とても励みになります。 引き続き宜しくお願いします。 2022.05.01 近々番外編SSをあげます。 よければ覗いてみてください。 2022.05.10 お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。 精一杯書いていきます。 2022.05.15 閲覧、お気に入り、ありがとうございます。 読んでいただけてとても嬉しいです。 近々番外編をあげます。 良ければ覗いてみてください。 2022.05.28 今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。 次作も頑張って書きます。 よろしくおねがいします。

処理中です...