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4章 文化祭
野菜の接客だぁ?
しおりを挟む俺達の陣地には文化祭が始まってすぐに客でいっぱいになった。予想以上の客に俺達は慌ただしく動きまくっていた。
まず客にエコバッグを買ってもらって、そのあとは好きに詰めてってもらう。
みんな誰もが満足そうに帰って行く。
そしてとうとう生徒会の奴らがやって来て、列を並ばせる道を作った。
「ボランティア部の詰め放題参加の方はこちらに一列に並んで下さーい!」
「順番でお願いしまーす!」
なんか凄え事になって来たな……
俺の想像してたのは数人がたまにやって来て、和やかに野菜詰めてくもんだと思ってたわ。
「何これ?何かのアトラクションかよ」
「予想以上の繁盛っぷりだね!」
「これ午前中には売り切れちゃうんじゃない?的場にエコバッグ持って来てもらおー」
「野菜とか無くなったらどーすんの?」
「そしたら店仕舞いだね~」
俺達はテントの中でそんな会話をしていた。
すると、子供向けのおもちゃの方の対応をしていた数馬が焦ってる姿が見えた。
あいつガキ相手にテンパってんな~。
「よう数馬!どうしたんだ?」
「あっ貴哉!あの、この子がSwitchを何個も持って行こうとしたから……その……Switchやソフトは一人一個って……決めたからっ」
「はぁ!?何だよこの兄ちゃん!ボソボソ喋ってて分からねぇよ!」
「てか詰め放題なんだから何個入れても良くね!?」
「なるほどな!おうお前ら、Switchの価値は知ってるか?」
「当たり前だろ!何だよお前~!」
ぐっ!殴りてぇけどガキ相手だから我慢だ!
俺は数馬の代わりに対応してやる事にしたんだけど、クソ生意気なガキ共だなぁ!小学校高学年ってとこか?
「ほら、ここにも書いてあるだろー?ちゃんとお前らでも読めるように平仮名も振ってあるんだ。おもちゃは一種類ずつのみ詰め込む事。つーかさ、他のガキ共もSwitch狙ってんだから分かれや」
「何コイツ~!口悪っ!」
「あ?テメェら痛い目見ねぇと分からねぇのかクソガ……」
「君達ごめんねー?Switchは大人気で数に限りがあるから一人一個までなんだよ~。他のおもちゃも袋に入るだけ持って行っていいからさ♪」
ここで俺の声を遮って空がニコニコ笑顔で入って来た。するとガキ共は「ふん」ってしてSwitchだけエコバッグに入れて帰って行った。
あんのクソガキ共ぉ~!!
「空っありがとうっ」
「数馬良く頑張ったな。それと、貴哉、頼むから今日だけはどんな奴が相手でも我慢してくれよ」
「無理!あいつら口悪過ぎだろ!」
「それお前が言うかぁ?あ、ほら野菜の接客見てみろ。ああいうのを真似するんだ」
「野菜の接客だぁ?」
空に説教されて気分悪く野菜チームの方を見ると、直登と紘夢となっちが年配の女客を相手に楽しそうにやっていた。
「お姉さん!おすすめはこのカボチャ♪甘くて美味しいよ♪渡辺農園自慢のカボチャだよ♪」
「んまぁ♡可愛い子ね~♡私カボチャ貰っていくわ♡」
「あ、野菜は同じ種類を何個でも詰めていいんで夕飯の献立に役立てて下さーい♪」
「きゃー♡王子様みたいー♡昼ドラに出てる子に似てるー♡」
「お母さん!もっと詰めなきゃダメだ!俺に貸してみな?代わりにやってやるからよ♪」
「大きいお兄さんは逞しくて豪快で素敵ね~♡若い頃の旦那を思い出すわ~♡」
いやいや、あいつらビジュアルがいいからだろ?
俺と数馬は目が合うだけで怖がられるってーのに、あれ真似しても上手く行く訳ねぇだろ。
「無理!あいつら顔良過ぎだろ!」
「まぁ否定はしねぇけど」
「俺、ピアス外して来たのに……まだ怖いのかな……」
「数馬は目付き悪いからな~!」
「貴哉もだろ!」
そんな感じで俺達の出店は大盛況だった。
昼前になってなっちと怜ちんが入れ替わり、俺と空も休憩の番になった。俺はこの後演劇部の方に行かなきゃだから一時的にボラ部を抜ける事になる。
「あー、疲れた。まだ列があんなに連なってやがる」
「本当に予想以上だよな~。渡辺さんも顔出してくれればいいのに」
「あいつは面倒くさがりだから呼んでも来ねぇだろ。それよりも空!何食う!?ずっと良い匂いがしてたんだよなぁ♪」
「俺、あれ気になってた~!牛串~!あそこも長い列が出来てるんだよ~」
「牛串食おう!あ!唐揚げも美味そう!」
「貴哉は午後は演劇部あるんだから食いすぎるなよ~?」
そんなの気にしてられるか!
今日は遅刻だけはしないようにするけどな。
その後俺は空といろんな出し物でいっぱいの学校中を見て回った。
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