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4章 文化祭
サンキューなごんちゃーん♪
しおりを挟む体育館入口の横のボラ部の陣地には、本当に神凪と教頭と玉山が揃って椅子に座っていた。
そして伊織と紘夢も側に立っていた。
俺に気付いた神凪が笑顔で声を掛けて来た。
「来たな。金髪不良娘」
「はぁはぁ……あ!?」
ふざけてんのか?人が必死こいて走って来てやったってのに、神凪も教頭も玉山もニコニコ笑って和やかにしてやがる!
「やあ秋山くん。演劇部の方お疲れ様。僕も見てたけど、とても良かったよ~♪」
「あ、どうも」
「秋山!お前もやれば出来るじゃないかぁ!俺は信じてたぞ!」
「ちょ、玉ちゃん暑苦しいって」
あれ?俺、褒められてね?
メンツ的に何かやらかして怒られると思ってたけど、違ぇのか?
「今先生方とお前の事を話していたんだよ。ほら、ボランティア部へ参加して夏休み中に成果を出せば退学と進級の件を考えると言っていただろう?まぁ演劇部へ参加する事になって文化祭までと延長になってしまったがな」
「そ、そうだけど……俺ちゃんとやったよな?」
まだ話が良く分からなくて、ちゃんとやり遂げた事を伝えたくて確認をすると、神凪はコクンと頷いた。そして教頭もニッコリ笑って立ち上がり、俺を見て言った。
「とても良くやったよ秋山くん。夏休み中にも真面目に参加し、その後の練習にもきちんと取り組んでいた事を逐一報告を受けていましたよ。ね?玉山先生?」
「はい!お前は知らないだろうが、俺はマメにボランティア部と演劇部の顧問の先生に聞いていたんだよ。そしたら二人共とても褒めていたぞ♪よくやった!秋山!」
「玉ちゃん……て事は、俺進級出来るのか!?」
「私は今の所問題無いと思いますけどね。そこは担任である玉山先生の判断に任せますよ」
「秋山の場合は出勤日数が問題なんだ。一年の終わりまでは今と変わらず遅刻や早退、やむを得ない欠席は出来ないけど、このまま行けば進級は出来る。あと勉強な!」
「やったー!ありがとう玉ちゃーん!」
「貴ちゃんおめでとー♪」
「ほんと良く頑張ったよお前は♪」
俺は見事にクリアを認められて嬉しくなって玉山に抱き付いた。照れるおっさんウケる~。
俺達の会話を側で見届けていた伊織と紘夢も笑顔で祝ってくれた。
そして神凪が立ち上がり話し始めた。
「秋山、私からも良くやったと言わせてくれ。私の最後の特別授業対象者が最低ランクのお前だった時は流石にダメかと思ったが、正直驚いているよ。そして我が校では部活動への参加は自由となっている。今回見事クリアしたお前はこの後部活を続けるのも辞めるのも自由だ。余った時間は勉強に費やすもの有りだと思うが?」
「それはいいね~。さすが神凪くんだ。あ、でも僕の特別授業は別件が絡んでるから引き続きよろしくね~。それじゃあ我々は行きますか」
「教頭先生、わざわざ足を運んでいただきありがとうございました!ほら!秋山もお礼言って!」
「おう!サンキューなごんちゃーん♪」
「ごんちゃん!?お前何馴れ馴れしくしてんだ!謝れコラ!」
「いいんだよ!俺と教頭の仲なんだからっ!」
「あはは!貴ちゃんやばーい♪おもろすぎー♪」
「まったく、貴哉は~」
そして神凪と教頭と玉山は校舎の方へ歩いて行った。
はー、とりあえず良い話で良かったぜ~!
マジいきなり三人揃って話があるとかビビらせんなよなぁ~。
俺は気が抜けてポスンとさっきまで玉山が座ってた椅子に座ると、二人がジロジロと見て来た。
「何だよお前ら?」
「ねぇ貴ちゃん、ボラ部辞めちゃうの?」
「は?いきなりだな」
「葵くんが言ってたじゃん。続けるも辞めるも自由だって」
「確かに、貴哉は初め嫌々入って来たもんな」
「あー、そうだったな」
ボラ部かー。
初めはやり遂げたら辞めてやるとか思ってたけど、何かもう辞めるとか考えなくなったよな。
とにかく毎日必死で、言われた事やらなきゃってのが頭にあったからよ。
そしたらいつの間にかやる事増えたり、メンバーも増えたりでさ……
何だかんだ楽しいよな。部活ってさ。
そういや元部長の渡辺が前に言ってたよな。
「なんだかんだ楽しかった」
「またあのアホ面共に会いてぇな」
今ならあの時の渡辺の言ってたことが分かる気がした。
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