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4章 文化祭
※ 雉岡さんガンバでーす
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一条&雉岡カップルの新事実に盛り上がってると、隣のテーブルにいたボラ部の元部長の渡辺さんと副部長の風間さんが笑いながら入って来た。
「お前らなんつー話してんだ。品がないにも程がある」
「あはは、梓がそれ言うー?人それぞれ付き合い方があるんだからいいじゃない♪」
「裕一さん良い事いいますね~♪ちなみにキスはしてまーす♡」
「コラ!紘夢!余計な事言わんでいい!」
一条さんの暴露に雉岡さんは困り果ててた。
更に渡辺さんが追い討ちを掛けるかのような質問をし出した。
「でも男なら好きな奴とキスなんかしたらヤりたくなるんじゃね?お前らならねぇの?」
「俺はキス出来れば満足かなぁ?吉乃は?」
「ノーコメント!」
「雉岡さんノリ悪いですよ~」
「早川テメェ」
「雉岡照れてんのか?一条にムラムラしねぇのかよ?」
「あーもう!ここの席にノコノコやって来た俺が悪かったですよ!なりますよそりゃ!でもヤり方分からないんだから仕方ないでしょーが!」
「え、吉乃そうだったの?」
「何その反応?俺も男ですよ」
一条さんの反応に困ったように返す雉岡さん。
へー、こういうカップルもいるんだ~。
何か勉強になるな。
ここで中西が一条に問い掛けた。
「一条さんはムラムラしたりしないんですか?」
「今のところないかなー?でもドキドキはするよ?別にエッチのやり方も知らない訳じゃないし」
「雉岡さん、知らないって本当なんですか?」
「男同士のは知らねぇよ」
「吉乃♡やってみようか♡」
「はい!?」
あ、一条さんの「アレコレやりたい」が始まる。
でも別に恋人同士だし、嫌がる事じゃないよな?俺なら貴哉に言われたら喜んでやるけどな。
「吉乃は女の子とならした事あるの?」
「あるけど……え、コレ言ってもいいのかよ?」
「いいよ。俺は過去の事は気にしない。経験者なら出来るでしょ!吉乃!今日俺んちに泊まりね♡」
「おー、何か盛り上がって来たな~。雉岡頑張れよ~」
「仲良くね~♪」
どんどん進んでいく話に渡辺さんと風間さんは他人事のように笑っていたけど、雉岡さんはかなり焦ってるようだった。
そりゃいきなりそんな話になるなんてな。それもみんなの前で。
きっと雉岡さんも俺と同じで、経験が無い訳じゃないけど、男とは初めてって事なんじゃないか?
一条さんは軽く言うけど、まさか男も女も経験済みとか?一条さんの世界観って俺らとズレてるから凄そうだよな。
「一条さんはどちらも経験有りなんですか?」
「空くん愚問でしょ。だってあの一条さんだよ?老若男女問わず経験豊富そうじゃない?」
「あはは♪直登くん大はずれ~♪」
「え!?嘘でしょ!?」
「俺、どっちも経験ないよ?中学までは決められたスケジュールで動いてたからそんな時間無かったし、自由になった今でもそっちの分野には興味湧かなかったからノータッチのままなんだ。だから吉乃よろしくな♡」
「待ってよ!俺すげぇプレッシャーなんだけど!」
「意外だなー。一条さんが嘘つくとは思えないし、雉岡さんガンバでーす」
「早川いちいち軽いんだよお前!俺の気も知らねぇで!」
「雉岡さん、俺なら喜びますよー?恋人が初めてとか自分好みに出来るチャンスじゃないですか♡」
「君、綺麗な見た目してるけど、結構言うよね?」
「中西は相手がイケメンなら誰とでもヤるんですよ~」
「失礼だな。俺は空くんみたいにチャラくないしちゃんと相手見極めてますー」
「あ?俺だってもうチャラくねぇし」
「そんなんだから貴哉にも振られるんじゃなーい?」
「それを言うならお前もだろ!それに俺はまだ振られてねぇ!」
いつものように中西と言い合いになった。
渡辺さんは面白そうに笑ってたけど、風間さんは間に入って止めようとしていた。
「二人共喧嘩はダメだよ~?せっかく楽しい席なんだから。ね?」
「俺数馬くん探してこよっと♪」
「あ!数馬忘れてた!」
「あー楽しいなぁ♪早く貴ちゃんも来ればいいのに」
一条さんがニコニコ笑いながらそう言った。
今貴哉がここにいたらもっと大騒ぎになってたな。
それにしても遅過ぎないか?
まったく、何やってんだよ桐原さんは!
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