裸体巨大ヒロイン【サカナ カナ】「裸じゃありません!こういう模様なんです!」

楠本恵士

文字の大きさ
4 / 44
第二話・パンツ儚い人生

命短し暴れろ乙女①〔薄幸美少女型宇宙人・カゲロウ星人【ウスバ』】登場

しおりを挟む
 その日、制服姿の華奈は不機嫌そうな顔で自分の部屋に居座っている、等身の巨大ヒーローとゴスロリ幽霊を眺めた。
 額にサイのような角を生やした巨大ヒーロー『タマタマン』は、床に胡座あぐらをかいてコミック本を読んでいて。
 三角の布を額に巻いたゴスロリ幽霊の『悪美』は、華奈のベットを占領してセンベイを食べながらスマホをいじくっていた。

 華奈が遠慮気味に二人に言った。
「あのぅ……すみませんが、室内着に着替えたいので部屋から出てもらえませんか……幽霊とヒーローの方」
 悪美が「はあぁ?」と、いった小バカにしたような顔で華奈を見る。
「ワレ、ドタマ悪いんか。何度も言っているだろう、幽霊なんていないんだよ! これは、おまえが脳内で見ている幻だ!」
「いやぁ、だからそれって完全に幽霊の自己否定ですって」

 タマタマンが、コミックを読むのを一時中断して言った。
「着替えたければ、着替えればいいだろう。おまえにしか見えていないんだから、我々のコトは気にせずに堂々と」
「着替え……本当に見ないでくださいよ」

 華奈は、タマタマンと悪美に背を向けて学校の制服を脱ぎはじめた、下着姿になった華奈は、胸の谷間にある。金属的なカラータイマーを撫でる。
 タマタマンの声が、カラータイマーから聞こえた。
「下着は交換しないのか?」
 振り返ると、タマタマンと悪美が華奈の着替えを観察していた。
「しっかり、見ているじゃないですか!」

 ラフ着に着替え終わった華奈が銀色のヒーロー、タマタマンに質問する。 
「あのぅ……前々から気になっていたんですけれど、巨大ヒーローって何か着てますよね? 裸じゃないですよね?」
「んっ!? オレは、ずっとスッポンポンだが」
 華奈が部屋にいるヒーローが、全裸だったと知って顔を赤らめる。

「何も着ていないかったんですか!! だって、そのぅ……裸なら殿方の本来あるべきモノが股間に……見当たらなくて」
 コミックを読むのをやめた、タマタマンが口から二股に割れた赤い舌を、ペロペロさせながら言った。
「もしかして、巨大ヒーローが哺乳類だという先入観で今まで見ていたのか……オレは、体温が恒温のハ虫類型種族ヒーローだ」
 巨大ヒーローの意外な事実を知って驚く華奈。
「恒温のハ虫類!? あっ、でもそう考えたら ──肩にウロコがあったり、飛ばせるトサカがある、あの赤い巨大ヒーローの特徴にも納得が……寒さにあの巨大ヒーローが弱かったのも、完全な恒温ハ虫類に進化していなかったから」

「オレの体をよく見ろ、乳首やヘソの穴が無いだろう……卵生の証拠だ、背中には背ビレもあるぞ、性器が露出していないのは体の中に収納されているからだ……押し出せば出てくるぞ、見るか?」
「け、結構です」
 華奈は別の質問に移る。

「あのぅ……あの光線なんとかなりませんか、キングマザードンを倒したあの必殺光線……体のあんな場所から発射されるのは、ちょっと」
「あんな場所って、どこだ? はっきりと、口に出して言わないとわからないぞ……ほれほれ、言ってみろ」
 タマタマンの誘導に引っ掛かった華奈が、赤面しながら答える。
「あのぅ……座り込んで開脚した、女の子の大切な 真ん中部分の……はっ!? 言えるか!!」
 悪美が「ちぇっ」と、舌打ちする声が聞こえた。

 タマタマンが頭を描きながら華奈に言った。
「必殺光線が出る場所なんて、体のどこからでもいいんだぞ、目や口や胸やヘソから光線出してもいいんだぞ……光線の名称が変わるだけだ」
「そうなん……ですか」
「ヒーロー仲間の中には、ハゲ頭から光線出すヤツや、尻から出すヤツもいたな……脇の下とか、足の裏とか、踏んばってイメージすればどこからでも光線なんて出せる」
「そういうモノなん……ですか」
 華奈は今まで抱いていた巨大ヒーローのイメージが、崩れていくのを感じた。

 タマタマンが、どこに穴が開いているのかわからない、鼻を指でほじくりながら華奈に質問を促す。
「この機会に、巨大ヒロインになった自分の体のコトで、知りたいコトがあったら聞いてみろ──答えられる範囲の質問なら答えてやる……あっ、男のオレに巨大化したヒロインの、生理周期とかを質問されてもムリだからな」
 華奈が、赤面でモジモジしながら質問する。
「それじゃあ……あのぅ、裸で怪獣と戦うのをなんとかしてください……恥ずかしいです」
「はぁ!? どこが恥ずかしいんだ? この世のすべてを風呂場だと思えば恥ずかしくないだろう」
「そんな、露出狂女のような発想の転換できません!」
「世話がやけるヤツだなぁ……地球人ってのは面倒だ」

 今度はタマタマンは、どこに穴が開いているのかわからない耳の穴に、耳掻きを突っ込んで耳垢をほじりながら言った。
「特別サービスで『モノ隠し』してやるよ、それなら巨大化しても恥ずかしくないだろう」
「『モノ隠し』って? なんです?」
「巨大化して局部とか乳首が見えないように、ビルの陰とか、光線の加減でどこから見ても見えないようにしてやる……人の広げた手とか、木の繁った枝とかで……それなら、堂々と怪獣と戦えるだろう」
「はぁ……わかったような、わからないような」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

(完)百合短編集 

南條 綾
恋愛
ジャンルは沢山の百合小説の短編集を沢山入れました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗@オートスキル第1巻発売中
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

愛しているなら拘束してほしい

守 秀斗
恋愛
会社員の美夜本理奈子(24才)。ある日、仕事が終わって会社の玄関まで行くと大雨が降っている。びしょ濡れになるのが嫌なので、地下の狭い通路を使って、隣の駅ビルまで行くことにした。すると、途中の部屋でいかがわしい行為をしている二人の男女を見てしまうのだが……。

『お兄ちゃんのオタクを卒業させてみせるんだからね❤ ~ブラコン妹と幼馴染オタク姫の果てしなき戦い~』

本能寺から始める常陸之介寛浩
青春
「大好きなはずなのに……! 兄の『推し活』が止まらない!?」 かつて、私は信じていた。 優しくて、頼もしくて、ちょっと恥ずかしがり屋な── そんな普通のお兄ちゃんを。 でも── 中学卒業の春、 帰ってきた幼馴染みの“オタク姫”に染められて、 私のお兄ちゃんは**「推し活命」**な存在になってしまった! 家では「戦利品だー!」と絶叫し、 年末には「聖戦(コミケ)」に旅立ち、 さらには幼馴染みと「同人誌合宿」まで!? ……ちがう。 こんなの、私の知ってるお兄ちゃんじゃない! たとえ、世界中がオタクを称えたって、 私は、絶対に── お兄ちゃんを“元に戻して”みせる! これは、 ブラコン妹と 中二病オタク姫が、 一人の「兄」をめぐって 全力でぶつかり合う、果てしなき戦いの物語──! そしていつしか、 誰も予想できなかった 本当の「大好き」のカタチを探す、 壮大な青春ストーリーへと変わっていく──。

処理中です...