思春期の叫び

4.女子の距離感と私の価値観

恐怖のクラス替えから数日後、私は声をかけてくれた彼女と仲良くなりました。
休み時間に話をしたり、組を作るときは一緒になったりと順調に距離を縮めていきました。
共通の趣味や話題もあり、会話も弾んでいました。

ある日、私は違和感を感じました。

授業が終わると、彼女は必ず私の席に来てくれます。
彼女との会話が一段落つき。私はお手洗いに行こうとして席を離れました。

彼女は当たり前のように私のあとをついてきました。

始めは彼女もお手洗いに行きたいのだろうくらいにしか感じていませんでした。
でも、私が個室から出てくるまで、彼女は廊下で待っていたのです。

悪い事だとも不快だとも思いませんでしたが、どうして彼女がそんな行動をするのか、理解できませんでした。

数人でお手洗いに行く、所謂連れションと呼ばれるものでしょうか。
思春期の女子には多い事だと思います。
私は連れションが苦手なことに気づきました。
そして、女子特有のグループ意識も苦手なことに気づきました。

仲良くすることを強要されているように感じたのです。
好きな時に話して好きな時に離れればいい、このような価値観を持っていたために、私は人一倍友人関係を築くのが難しくなっていました。

結局、彼女とは距離を取り始め、クラスからも孤立し始めることになりました。