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第7話 願ったことは
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次の日の朝、目覚めたアリィはゆっくりと伸びをした。
昨日、あれだけの大冒険をしたせいか、夢も見ずグッスリ眠れた。
「う~ん、良く寝た」
見慣れた自分の部屋なので、ともすればここが異世界であるとは思えなかった。長い夢を見てたような気がした。だがその直後、ここは間違いなく異世界であると思い知らされることになる。
着替えようとパジャマの上を脱いだ時、何かが落ちた。なんだろうと思ったら、どうやらブラが外れて落ちたらしい。訝しみながら自分の胸に目をやる。すると、
「えっ? なんで?」
そこにあったはずのEカップバストがキレイになくなって、代わりにAカップにも満たない貧乳がそこにあった。
「なんでぇぇぇっ!」
アリィより少し早くユウは目覚めた。一瞬、自分がどこにいるのか分からなかった。周りを見渡して思い出す。昨日のことは夢じゃなく現実なんだと。ゆっくり伸びをして起き上がる。寝間着代わりにしたスウェットが下だけ脱げていた。
「変だな? 腰の辺りでしっかり紐を結んだハズなのに。寝ている間にほどけたのかな」
顔を洗って髭を剃ろうと思って、
「そう言えばアリィに髭剃りをイメージして貰うの忘れたな。ってか、イメージ出来るかな?」
最悪、カミソリをイメージしてもらうしかないかなと思いながら顔を洗う。
「あれ? なんだ?」
昨日から髭を剃ってないのに、やけに顔がツルンとしている、訝しんだ時だった。
「今のは!?」
アリィの悲鳴が聞こえた気がした。ここは異世界なんだと改めて思い返して、アリィの身に何か危険なことが起こったのかも知れないと危惧した。急いで階段を上りアリィの部屋をノックする。
「アリィ! どうした、何かあったのか!?」
「待って、待って、開けないで! 大丈夫だからちょっと待って!」
そう言われては、乙女の部屋に突撃する訳にはいかない。ユウは大人しく待った。しばらくしてドアが開いた。
「お騒がせしてごめんなさ...い!?」
ユウの姿を見たアリィは硬直し、アリィの姿(主に胸部)を見たユウは驚愕し、
「「 誰っ!? 」」
叫びがキレイにハモった。
◇◇◇
二人は取り敢えずリビングに移った。まずお互いの変化を確認する。アリィは巨乳女子高生が貧乳女子高生にクラスチェンジしていた。そしてユウはというと...なんと若返っていた。どう見てもアリィと同じ高校生にしか見えない。二人の間にとても気まずい空気が流れる。
「え~と...なにがどうなってるんだろうな...」
沈黙に耐えきれずユウが呟くが、アリィにも分かる訳がない。また沈黙が流れる。
「...取り敢えず何か食べませんか?」
「あ、あぁ、そうだな、そうしょう...」
「朝はパン派ですか? ご飯派ですか?」
「パン派。高校の時からずっと...あぁぁぁっっっ!」
ユウがいきなり奇声を発する。
「ど、どうしました!?」
アリィはビックリした。
「分かったかも知れない...」
「へっ? なにが!?」
「俺達の体が変化した原因」
「本当ですか!?」
アリィが食い付く。
「俺、あの時思ったんだよ。アリィと初めて会ったあの木の下で。あぁ、こんな可愛い娘と高校の時に会いたかったなぁって。戻れるはずもないのは分かってるけど、戻れたらいいなって」
「そそそそんなぁ! か、可愛いだなんてぇぇぇっ!」
アリィは顔を真っ赤にして俯いてしまった。
「そこっ!? 食い付くところはそこなの!?」
「あぁあぁ、すいません...取り乱しました...」
「い、いや、いいんだけどさ、とにかく俺はそういうことを願ってたんだ。もしかしたらアリィも?」
「そう言われてみれば...私、胸が大きいのがコンプレックスだったんです。男の人に嫌らしい目で見られるのが嫌で。こんな胸なくなればいいのにって願ったかも知れません...」
「やっぱりそうか...俺達をこの世界に飛ばした神様か何かが願いを叶えてくれたってことか...」
ユウはありがた迷惑という言葉が頭に浮かんだ。
昨日、あれだけの大冒険をしたせいか、夢も見ずグッスリ眠れた。
「う~ん、良く寝た」
見慣れた自分の部屋なので、ともすればここが異世界であるとは思えなかった。長い夢を見てたような気がした。だがその直後、ここは間違いなく異世界であると思い知らされることになる。
着替えようとパジャマの上を脱いだ時、何かが落ちた。なんだろうと思ったら、どうやらブラが外れて落ちたらしい。訝しみながら自分の胸に目をやる。すると、
「えっ? なんで?」
そこにあったはずのEカップバストがキレイになくなって、代わりにAカップにも満たない貧乳がそこにあった。
「なんでぇぇぇっ!」
アリィより少し早くユウは目覚めた。一瞬、自分がどこにいるのか分からなかった。周りを見渡して思い出す。昨日のことは夢じゃなく現実なんだと。ゆっくり伸びをして起き上がる。寝間着代わりにしたスウェットが下だけ脱げていた。
「変だな? 腰の辺りでしっかり紐を結んだハズなのに。寝ている間にほどけたのかな」
顔を洗って髭を剃ろうと思って、
「そう言えばアリィに髭剃りをイメージして貰うの忘れたな。ってか、イメージ出来るかな?」
最悪、カミソリをイメージしてもらうしかないかなと思いながら顔を洗う。
「あれ? なんだ?」
昨日から髭を剃ってないのに、やけに顔がツルンとしている、訝しんだ時だった。
「今のは!?」
アリィの悲鳴が聞こえた気がした。ここは異世界なんだと改めて思い返して、アリィの身に何か危険なことが起こったのかも知れないと危惧した。急いで階段を上りアリィの部屋をノックする。
「アリィ! どうした、何かあったのか!?」
「待って、待って、開けないで! 大丈夫だからちょっと待って!」
そう言われては、乙女の部屋に突撃する訳にはいかない。ユウは大人しく待った。しばらくしてドアが開いた。
「お騒がせしてごめんなさ...い!?」
ユウの姿を見たアリィは硬直し、アリィの姿(主に胸部)を見たユウは驚愕し、
「「 誰っ!? 」」
叫びがキレイにハモった。
◇◇◇
二人は取り敢えずリビングに移った。まずお互いの変化を確認する。アリィは巨乳女子高生が貧乳女子高生にクラスチェンジしていた。そしてユウはというと...なんと若返っていた。どう見てもアリィと同じ高校生にしか見えない。二人の間にとても気まずい空気が流れる。
「え~と...なにがどうなってるんだろうな...」
沈黙に耐えきれずユウが呟くが、アリィにも分かる訳がない。また沈黙が流れる。
「...取り敢えず何か食べませんか?」
「あ、あぁ、そうだな、そうしょう...」
「朝はパン派ですか? ご飯派ですか?」
「パン派。高校の時からずっと...あぁぁぁっっっ!」
ユウがいきなり奇声を発する。
「ど、どうしました!?」
アリィはビックリした。
「分かったかも知れない...」
「へっ? なにが!?」
「俺達の体が変化した原因」
「本当ですか!?」
アリィが食い付く。
「俺、あの時思ったんだよ。アリィと初めて会ったあの木の下で。あぁ、こんな可愛い娘と高校の時に会いたかったなぁって。戻れるはずもないのは分かってるけど、戻れたらいいなって」
「そそそそんなぁ! か、可愛いだなんてぇぇぇっ!」
アリィは顔を真っ赤にして俯いてしまった。
「そこっ!? 食い付くところはそこなの!?」
「あぁあぁ、すいません...取り乱しました...」
「い、いや、いいんだけどさ、とにかく俺はそういうことを願ってたんだ。もしかしたらアリィも?」
「そう言われてみれば...私、胸が大きいのがコンプレックスだったんです。男の人に嫌らしい目で見られるのが嫌で。こんな胸なくなればいいのにって願ったかも知れません...」
「やっぱりそうか...俺達をこの世界に飛ばした神様か何かが願いを叶えてくれたってことか...」
ユウはありがた迷惑という言葉が頭に浮かんだ。
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