えっ?これって王妃教育の一環じゃなかったんですか?~天然令嬢は虐められていた事に気付かない

真理亜

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 後日、テストの結果が張り出された。


 ~ テスト結果 ~


 1位・・・ミーナ

 2位・・・アインハルト

 3位・・・メイヤー


 ・・・


「なんでよ!」

 イザベラの慟哭が空しく響いたとさ。


◇◇◇


「次は動体視力テストよ!」

 懲りずにイザベラが高らかに告げる。

「はあ...」

「なによ!? その気のない返事は!  良い事、王妃たるもの、常に命を狙われているの! 護衛がいるとはいえ、最低でも自分の身を守れなくてはならないわ!」

「まあ確かに...」

「そこで今日からこの三人が校内に居る間、あなたを襲うわ! いつどこで襲われるか分からないから常に備えていなさい!」

「はあ、わかりました...」

 (フフン、あなたは知らないでしょうけど、ライザ、エリン、オルガの三人は女だてらに騎士を目指してる脳筋なのよ! ボロボロにされるがいいわ!)



~1週間後~


「ゼイ...ハァ...ゼイ...ハァ...申し訳ありませんイザベラ様、我ら三人がかりで指一本触れることも出来ません...」

「だからなんでよ!!」


◇◇◇


「次はサバイバル能力テストよ!」

「はっ!?」

「王妃たるもの、どれだけ過酷な状況におかれても生き残って子孫を残さねばならないわ!」

「いやあの、それと目の前の激流と化した川になんの関係が!?」

 さしものミーナもおかしいと思い始めていた。

「この自然の猛威に打ち勝ってこそ、真の王族への道が開かれるのよ!」

「いやこれ普通に死にますって...」

「イザベラ様、さすがにこれはマズイかと...」

 取巻きーズもさすがに諌める。ちなみに今日は二人しかいない。危機察知能力に長けた一人が早々にイザベラを見限っているのだが、イザベラは全く気付いていない。

「おだまり!!  ミーナ・バーネット! 怖じ気づいたのかしらぁ!?  ちなみにアインハルト様は余裕でクリアしてたわよ~!」

 (フフン、そんな訳ないじゃない。普通に死ぬっての)

「本当ですか!?  だったらやります!」

 チョロ過ぎるぞミーナ...それでいいのか...

「お行きなさい!」

 ドンっとミーナの背中を押すイザベラ。取巻きーズの二人が思わず目を瞑る。川に投げ出されたミーナが激流に落ちる盛大な水音が...響かなかった。

「あ~! 怖かった~! 浮遊魔法があるとはいえ、やっぱ落ちるのは怖いですよね~!」

 水面ギリギリで空中にプカプカ浮いてるミーナが呑気に語っていた。

「アハハハ...」

 (イザベラ様が壊れた...)

 取巻きーズの二人が痛ましい者を見る目でイザベラを見ていた。
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